この群の活動がほぼ終息し観測報告も出そろってきたのでまとめておきます。 この期間の放射点分布に示すように、集中度の高いものではないものの、δ+5°で東西に活動が認められます。 集計に当たっては赤緯0~+10°で、赤経は4/1~4/10が185~200°、4/11~4/20が190~205°、4/21~4/28が195~210°のものをピックアップしました。 該当する流星は28個で、放射点移動は誤差によると思われるばらつきはあるものの、相関は認められます。 放射点移動として、赤緯は+4.5°付近でほぼ一定であるものの、赤経は東に一日0.62°の移動が認められました。 速度はvg=20km/sからやや遅くなる傾向が見られます。 月末の3個の流星については速度がvg=15km/s程度で遅く、放射点の位置も北へずれていることから別群と判断しました。 活動は4月4日から4月24日までの長期にわたりますが、明瞭なピークはなく活動自体はささやかです。 この群はいわゆる4月のおとめ群と考えられます。σしし群(SLE)に近いでしょうが、おとめ座の中にあるのになぜ「しし群」? 2019年の流星会議で発表された河越彰彦氏の「数値実験から判定する春のおとめ座流星群の正体」の結果に近く、興味深いです。 司馬さんの放射点分布のまとめを見ると、2017、2018年がやや活動がはっきりしてきて、近年活発化と言えなくもないようです。 ただ、同時観測の成立した流星は一晩に2個程度で、天候が良くないと活動を捉えることは困難だと思います。 この期間私のところから捉えた一番見栄えの良い流星を示しますが、-5等級の爆発火球も撮影されており、別トピックでまとめられています。 明るい流星は末端で爆発する傾向がありそうです。 http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=4573