SonotaCo.JP

[上田昌良]

12月22/23日にこぐま座流星群が出現しました。
流星映像は、次のことろに掲載しました。こぐま群としてはかなり活発です。
http://meteor.chicappa.jp/2011/TV2011_12_URS_.html
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[ts007]

３地点での現時点での同時流星数は、３１個です。輻射点は、ばらついています。

[前田]

宮崎の前田です。
活発だったようですね。-５等判定の火球が写っていたので、アップします。
超広角カメラなので、地味ですが、実際はきれいだったと思います。
輻射点高度は１０度台です。
他にも-５等と-３等のこぐま群の火球がありました。

[kaicho]

佐藤幹哉です。ご無沙汰しています。
こぐま群、これはまた（悪い表現ですが）後頭部からガツンとされたような突発出現ですね。
すっかり見逃してしまいました。

慌てて、これまでに計算したファイルを見直したところ、（あくまで概算ですが）
1062年-1131年放出のトレイルが太陽黄経の270.3-270.5辺りに接近する模様。
時間帯は合ってますでしょうか？
（23日1時頃-7時頃、JST）
なんと、粗計算はできていたんですね。ファイルは2008年に計算したものでした。
予報として役立てられず、申し訳ありません。

やっぱり忙しくて余裕がないって、いかんですね。
もう少し余裕をもって仕事をしないといけないと、反省。

[kaicho]

佐藤幹哉です。先ほどのお伝えしたものを、さらに少し計算をしてみました。
少なくとも、以下の2種類は接近しそうです。

放出年　Date(UT)　　 Time　　JST　　　　 LS(2000)　Δr(AU) 　放出速度(m/s)　　fM　　 α　　 δ　　　V(km/s)
1131　2011/12/22.74　17:42　12/23 02:42　270.352　+0.0016　-13.76　0.039　219.00　+75.74　33.30
1062　2011/12/22.89　21:16　12/23 06:16　270.503　-0.0001　-19.43　_.___　219.58　+76.20　33.08

※この他、もう少し悪条件のトレイルもいくつか存在します。

これらの情報を事前にお知らせできれば、観測準備も整えられたことでしょう。
申し訳ございません。

[ts007]

佐藤さんへ、情報ありがとうございました。杉本氏の電波観測速報。http://www5f.biglobe.ne.jp/~hro/Flash/2011URS/index.htmでは、１０分毎の出現数では、見事にこの２つのトレイルと思われるエコーの増加をとらえています。２時５０分頃が　１１３１年のトレイルを、５時５０分頃に　１０６２年のトレイルをとらえたものと思われます。それ以外にも高原状に４つぐらい（１つは、３時５０分です。これは、私のＴＶ観測でもとらえています。）の増減が見られますが悪条件のトレイルでしょうか。私のＴＶ観測でも１時から６時頃まで高原状で１時４５分から６時１５分が多いです。５時４１分から６時１分の２０分間に１１個が最高となっていますので、１０６２年のトレイルの物と思われます。また、１時５０分頃と３時５０分頃と４時５０分頃にもやや多めの出現をとらえていますが、電波観測でもとらえています。３つとも暗い流星が主体だったです。電波観測では、明け方にさらに、３個ぐらい少しの増加を認めています。

[ts007]

さらに、データが増えたので再計算しました。３つの集中は、変わりありません。

[ts007]

こぐま群の突発の様子をあまり明るくありませんが３枚の画像で作ってみました。

[上田昌良]

2011年12月のこぐま座流星群(URS)の輻射点と速度
報告：上田　昌良
2011年12月9日から12月31日の間に75個のURS群の同時流星がありました。そのうちの63個は
12月22/23日の夜に出現したもので、同時流星の多くはこの夜に集中していました。この夜の前後には
同時流星が少なく、輻射点の移動を求めるにはちょっと不利でした。
結果は図にしめしたとおり、
図の青色は、2011年の報告いただいた皆さんの観測データからのURS群の同時流星の輻射点と
速度。また、赤の線は、その移動。
茶色の＋は、母彗星(8P/Tuttle)からの理論予報値(長谷川先生の方法)
桃色の＋は、ダスト・トレイル理論による予報値(佐藤幹哉氏発表)