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さぎたりうす
登録日: 2004.08.09 記事: 4405 所在地: 大阪府大阪市東淀川区
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日時: Sun Aug 21, 2005 10:56 pm 記事の件名: 流星会議報告 |
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流星会議に参加してきました
19-21日にかけて浜名湖畔で開催された流星会議に参加してきました。
研究発表のうち2件はUFOCaptureによる、観測成果によるもので、私が座長を仰せつかった、テレビ分科会も話題の中心はUFOCaptureでした。
また、特別講演をされた、チェコのオンドジェヨフ天文台におられた阿部先生(現在は神戸大学)も講演の中で、UFOCaptureに触れられ、チェコの研究者の方で流星パトロールシステムにUFOCaptureを導入された方がおられるという話をされていました。
研究発表や分科会の中で、UFOCaptureのテクニカルな話題として以下のようなものがありました。
1.Analyzerで算出された結果を、軌道研究に用いるには、恒星との自動マッチングとその残差の算出(残差を出すことによって、位置精度が明確になるため、算出された速度や輻射点の誤差が明確になる)する必要がある。現在でも、速報的な軌道算出には十分利用できるレベルですが、研究レベルに持ち上げるには、誤差を明確にすることが必要だと思います。
2.おそらく、そう遠くない将来に、リアルタイム分析データの自動アップロード、自動同時流星検出、自動軌道計算、自動データベース化というシステムに発展していく可能性がある。NMSの柳さん(NMS同報管理者)が、それは面白そうなので、専用のサーバーを自分で提供してもいいと申し出ておられます。
3.流星痕の研究をされている、流星痕同時観測キャンペーン事務局の戸田さんの発表の際に、私が提案したことですが、UFOCapture+WATECで撮影しているのと、同一視野を、一眼レフデジカメで狙い、UFOCaptureの動作をトリガーにして、デジカメのほうで10秒程度の露出で連続して数分撮影を行うと、非常にフレッシュな痕の画像が高精度で記録でき(現状では出現したときを狙って、手動で導入しているため、どうしても10秒程度のタイムラグが生じている。)、新しい知見が得られるのではないかと考えています。PCからデジカメを制御するEOSCaptureとかNikonCaptureのようなソフトはありますので、技術的には可能と思われますが、UFOCaptureとの連携方法をどうするかは、今後の検討課題です。
大きな話としては上記のようなものですが、これから取り組もうとされている方から出た話で、キャプチャーボードを入れるところでつまづいているという相談があり、パソコンについてあまり詳しくない方にとっては、そのあたりも少しハードルになっているのかなという感想を持ちました。そういった方については、我々ができる限りお手伝いしていかなくてはいけないと思っています。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12670 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Mon Aug 22, 2005 11:48 am 記事の件名: ご報告、ありがとうございます。 |
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いつも色々ご配慮ありがとうございます
1. に関しては私も最近切実に感じております。技術的には現在人間に依存している恒星の認識と、これに基づくprofile設定を自動化することが核心で、この技術が開発できれば同時に誤差も算出でき、観測者毎のバラつきも激減し、軌道要素としての有効数字も出せるレベルなると思っています。逆に言えば現在はまだ自動的に誤差管理ができる環境になっていないと思っています。現時点で全体を見て、最も優先すべき課題だと思っていて、UFOCaptureV2が軌道に載ったら、次にやろうかと考えている所です。あと、ビデオ映像からの流星速度の算出も技術的に不十分な所が残っていると思っています。同時観測情報をフィードバックすると精度が向上できるような気がしており、これを含めてよく考えてみたいと思っています。
2. に関しては将来像として多くの人が期待されていることだろうと思います。大きな目標です。
サーバーのお申し出、頼もしいです。
現在は、1.を含めて流星に関する要素技術の開発段階だと思っています。1.の結果にも依存するので、詳細検討はまだできませんが.....。
サーバークライアントシステムの開発はさっさとやってしまう方法/腰を据えてやる方法、フリーのソフトでやる方法/有料のデータベースソフトを使う方法、Linux系/Ms系、などの選択があるので、最初にいくつか決断が必要です。経験豊かな方のご意見など聞きたい所です。もちろん、時間と労力はそれなりに必要です。
パブリックデータのアクティブな収集と活用は世の中、黎明期です。ちょうどyahooやgoogleが始動し始めた時期のような気もします。うまくやれば、ネットワーク社会のインフラ構築にまで繋がるような話かもとも思います。アメリカなら予算か資本を集めてベンチャービジネスがたちまち出来そうです。オボロゲな将来像を考えるとちょっと手が震えます。どなたか手を挙げられるなら、協力させて頂きます。
3. についてはカメラメーカ次第ですね。外部ソフトからコントロールできるインタフェースを公開してもらえれば簡単に実現できると思います。何かご存知の方折られましたらお教え下さい。
どのように発展するのか、私自身、見当がつきません。でも面白そうです。またよろしくお願いします。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12670 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Thu Aug 25, 2005 10:06 am 記事の件名: すばらしい |
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PDF拝見しました。
地道な観測と科学的な集計と分析、感動しました。
今後の多くの方のリファレンスとなるようなご報告かと思います。
このような研究のお役にたてて、とても嬉しいです。
私自身はプログラムの改良に追われて、観測/分析になかなか本腰を入れられず、もどかしく思うこともあります。
そんな中、使える範囲で使って頂き、このような成果を出して頂けることは本当に嬉しく、開発の励みになります。
流星観測は、一般のアマチュアが最先端を切り開ける数少ない分野かと思い始めています。
今回のご報告の中にもいくつも新しい知見があるように思います。
今後を思うとさらにワクワクします。
まだまだできそうなこと、そのための課題などあると思います。ご指摘、いつでも歓迎いたします。
確かに、一度集まって議論するとまた飛躍と加速があるかもしれませんが..... |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sat Aug 27, 2005 4:46 pm 記事の件名: どういたしまして。 |
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前田です。
このソフト無くして流星の年間を通しての観測など夢のようです。
まだ、いろいろまとめかけていることもあります。
この報告は、読めばわかりますが、群流星についての考察がほとんどないです。
いろいろとまとめる時間があればよいのですが、
なにぶんこちらも自転車操業なので。
今後も、よろしく。 |
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