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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3084 所在地: 大阪府
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日時: Mon Feb 29, 2016 3:17 pm 記事の件名: 2016年1月4日21:56:31JST 長経路QUA群流星 |
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しぶんぎ座流星群のアースグレイジングではなかった長経路流星の軌道
(2016年1月4日21:56:31JSTに出現)
報告:上田昌良
2016年1月4日21:56:31JSTに出現したQUA群に属する流星は次の3カ所で同時観測されました。
撮影者は次の諸氏です。
SonotaCo(東京都、M16019)、増澤敏弘(長野県、M16020, M16021)、関口孝志(埼玉県、M16022,M16023)
前記の3名からこの同時流星の測定データをいただき軌道計算をしました。なお、M16019は4Kで撮影され、きれいな測定データが得られていますが、1フレームの間隔が1/30秒でした。他の所は従来通りの1フレーム間隔が1/60秒でした。
この流星は実経路が223.6 kmと長経路でしたが、残念ながらこの流星はアースグレイジング流星ではありませんでした。
突入角が2.6°もありますと発光点が101.1 kmで消滅点が93.5 kmと地球大気にやや深く入り込み大気による速度の減速もみられ、地球大気圏から脱出ができなくなってしまったのでしょう。
アースグレイジング流星とならなかった2016年1月4日21:56:31JSTと
アースグレイジングになった2016年1月8日 20:10:18 JSTの流星 http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=3627 と較べてみましたら、
次のようになりました。
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出現時刻 : 2016年1月4日21:56:31JST
突入角 : 2.6°
実経路長 : 223.6 km
観測速度(初速): 42.1 km/s
観測速度(終速) : 39.9 km/s
絶対光度 : -1.2 mag.
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出現時刻 : 2016年1月8日 20:10:18 JST
突入角 : 1.0°
実経路長 : 345 km
観測速度(初速): 43.6 km/s
観測速度(終速) : 43.6 km/s
絶対光度 : -2.4 mag.
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これらから、アースグレイジング流星となる必要条件は、突入角とある程度の大きさの質量(光度)であることが観測から確認できました。
今回の2016年1月4日21:56:31JST出現のQUA群流星の測定データ
を提供していただきましたSonotaCo氏、増澤敏弘氏、関口孝志氏に御礼を申し上げます。
説明: |
緯度と流星の各点の高さ
アースグレイジングになった流星とならなかった流星の比較 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12653 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Wed Mar 09, 2016 3:22 pm 記事の件名: Re: 2016年1月4日21:56:31JST 長経路QUA群流星 |
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20160104_215631 の Tokyo8 からの 静止画動画です。
上田さんからデータの依頼があり、見直しましたが、4K で過去最高かと思うほど綺麗に記録できていたものでした。
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M20160104_215631_TK8_U1P.jpg |
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M20160104_215631_TK8_U1.mp4 |
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