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藤原康徳



登録日: 2004.08.10
記事: 2684
所在地: 大阪市淀川区

記事日時: Sat Mar 19, 2016 9:43 pm    記事の件名: CAMSデータ公開 引用付きで返信

藤原康徳です

NMS同報で書いたのとほぼ同じ内容なので、すでにNMS同報で読まれた方には2重になってしまって恐縮です。

今日(2016年3月19日)の十三塾で長谷川一郎先生からIAU MDCのデータベースのホームページにNASAのJenniskensが中心に運用している
Cameras for ALL-sky Meteor Surveillance(CAMS)の軌道データ(2010-2013)が公開されているということを教えて頂きました。

具体的には、CBETの4255でアナウンスがあったそうです。

さっそくIAU MDCのホームページにアクセスして、右側のCATALOGUESの中のMDC orbital databaseを見てみました。

IAU Meteor Data Center Photographic and Video Databases Version 2016のページが表示され、その下のほうにあるVIDEO(CAMS)DATAを
クリックするとCAMSのデータがダウンロードできるページが表示されます。

https://www.astro.sk/~ne/IAUMDC/PhV2016/video.html

ここからCAMSのアメリカとベネルクスのデータがエクセルのファイルでダウンロードができます。ビデオ流星のデータは、110521個あるようです。

先日紹介のあったJenniskensのIcarusの一連の論文で研究が一段落ついたということで公開することになったのかな、という印象です。

SonotaCoネットの軌道データもこのIAU MDC のホームページ上で公開するという道もあるのではないかと思います。
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sun Mar 20, 2016 7:50 am    記事の件名: Re: CAMSデータ公開 引用付きで返信

藤原康徳 wrote:
SonotaCoネットの軌道データもこのIAU MDC のホームページ上で公開するという道もあるのではないかと思います。

現在、来年のSonotaCo Network の10年分データ公開にむけて、いくつかの候補について 可能性打診などをしている状況です。
その中で この IAU MDCのスロバキアのサイトの紹介を受けており、有力候補の1つと思っています。国内に良い所が見つからない場合はここにお願いする可能性があると思います。
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記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Tue Mar 22, 2016 7:24 am    記事の件名: Re: CAMSデータ公開 引用付きで返信

藤原康徳 wrote:
藤先日紹介のあったJenniskensのIcarusの一連の論文で研究が一段落ついたということで公開することになったのかな、という印象です。

4論文、ざっと目を通しました。
後半3論文ではCamsとSonotaCo Networkのデータがサイドバイサイドでほぼ全流星群について 図示されており、極めて多数の新流星群が個別に検討されており、両方で存在が確認できるものは Confirmed と考える という流れのようです。
新群と見るにはややファジーすぎると思うものや、今回確認できないから Working Listから消すというのは 危ないような気がするなど、いろいろ 意見も沸いてきました。
いずれにしても我々のデータが本格的に活用されており、全体として 流星群研究が新しい時代に入ったという実感があります。
日本の観測者の皆さんの努力が生んだ1つの成果だと思います。

でも、さらに、私の方では来年のまとめに向けて、色々検討中です。
ワクワクするような話もあり、詳細は来年の楽しみとさせて頂きたいですが、
皆さんの観測の成果をまとめて 後世に残る形にしたく、今年は頑張ろうと思っています。

余談ですが、 本当はどうでもよい点なのですが.....
Jenniskens は私の希望に反して彼の論文の中では必ず私を実名で記載します。彼には彼の科学があり、文明がこれまで積み上げてきた守るべき方法論を示していると思います。
それはそれで尊敬すべき態度なのですが、 でも、私はこれからの科学の可能性を模索したくトライしているつもりでおり、自由な立場から,それを続けていきたいと思っているわけです。
会ったこともない人間が、論文上で意地を張り合っているようで、困ったものです Wink
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