ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1305 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Thu Jan 12, 2017 10:39 pm 記事の件名: 2017. 1. 10 - 11 関東地方東方の太平洋上でスプライト 33イベント |
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2017. 1. 10 - 11 日本付近の気圧配置は強い冬型になり、寒気が流れ込んできました.山陰地方から東北地方南部の日本海沿岸では雪雲が来襲して雪になりましたが、この方面では雪雲中の発雷は観測されませんでした.
その代わり、寒気の吹き出しにより本州の太平洋上には筋状の雲が多数発生.さらに東北地方東方の海上には小さな低気圧も発生して、その周辺、及び低気圧から伸びる前線付近で雷が発生しました.そのような状況下スプライト33イベントが観測されました.
いずれも観測地点から400km以上離れた遠方でのスプライトです.
観測時刻:
2017/1/10 :
20:31:33 20:54:23 21:04:16 21:07:58 21:26:52 21:34:08 21:39:27 21:52:22 21:57:15 22:12:32
22:29:28 22:29:28 22:34:56 22:46:59 22:47:08 22:58:04 23:09:04 23:17:35 23:21:54 23:37:28
2017/1/11 :
00:15:42 00:23:51 00:27:09 00:35:26 00:40:46 00:42:56 01:03:23 01:09:06 01:17:46 02:19:34
02:32:48 02:58:44 03:44:48
発生場所(推定):関東地方東方の太平洋上空
今回はスプライトの発生場所がかなり遠方という事で、いつも使っている Nokton 25mmF0.95 という標準レンズ(35mm版では 50mmに相当)と共に Nokton 42.5mmF0.95(35mm版で 85mm に相当)というちょっと望遠のレンズを使ってみました.
Nokton F0,95シリーズはマイクロフォーサーズ専用レンズとして非常に明るく、スプライトなどの観測には最適なのですが、42.5mmでは水平画角が約25°とかなり狭いので、カメラを向ける方向には細心の注意が必要です.
うまい事に 2017/01/10 21:52:22 に 25mm と 42.5mm レンズの両方で同じスプライトがキャプチャー出来ましたので両方の静止画を掲載します.画角の違いが判ると思います.
また、00:35:26 に観測地点から 796km 離れた場所で発生したスプライトを映す事が出来ました.これまでの記録は確か 640km位でしたので新記録.このスプライトの上端の画角は 2.2°でした.このスプライトも掲載します.
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