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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Tue Sep 18, 2018 6:23 am 記事の件名: 2018年9月17日22:33:06(JST)出現の継続時間が11秒以上の長い流星 |
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日本流星研究会の流星・火球・隕石の掲示板に表題の流星の書き込みがありましたので、調べて見ますと、こちらの東向きカメラに写っていました。
継続時間が11秒以上もある異常に長い流星でした。
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皆さんのところの
この撮影映像を消さないでください。
動画は10MBもありますので、次の所に掲載しました。
http://meteor.chicappa.jp/2018/2018_09_TVobs.html
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Sun Sep 30, 2018 7:05 pm 記事の件名: この流星の軌道はわからなかった |
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同時流星計算用CSV ハブに下田さんの9月28日付け投稿中に「202452に南西方向に遠方火球がありました。奈良県のライブカメラでも撮影されています。
https://twitter.com/hosikan/status/1045294162529017856
」
の紹介がありました。そのページに、この2018年9月17日22:33:06(JST)出現の流星も掲載してありました。
それで流星の位置測定をして計算をしましたが、同時流星の交差角が4°程度と小さく、軌道決定の精度がよくありませんでした。
これ以上の同時観測地点はないようですので、この流星の軌道はわからなかった。という終わり方となります。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Sun Oct 28, 2018 1:33 pm 記事の件名: 長経路流星の軌道 (2018年9月17日 22:33:02(JST)出現) |
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この流星の軌道計算結果から、明確な結論は得ていないが特異な流星だったので、現時点での報告をしておく、
報告:上田昌良 (Masayoshi Ueda)
1. 概要
2018年9月17日 22:33:02(JST)出現の流星は、その継続時間が約21秒という長いものだった。このように継続時間が長いと人工衛星の落下とも思えるが、発光高度、速度、落下予報がなかった等から流星現象と判断した。さらに突入角が1°で実経路長が371.5kmと長く、消滅点側になるにつれ高度が高くなっていたことからアースグレージング流星とも思えた。しかし、今回の同時観測は2カ所で、その流星の天球上の交差角が4.3°と小さかったので、計算上で輻射点、速度、実経路などの精度が悪いことも考えられ、明確な結論は出せなかった。
2. 測定
この流星の撮影は、奈良県のライブカメラ( https://twitter.com/hosikan/status/1045294162529017856 )の動画(M18039)があった。この動画には星が2個しか写っていなかったので、通常の測定方法ができず、星と流星の位置をOHPシートに写し取り、それを星図に合わせ流星位置を読み取った。
もう1カ所は、上田昌良(大阪府、M18040)でワテックのカメラ2台に発光点から消滅点まで写っていた。ただし、途中の経路は写野外で写っていない部分があった。M18040の測定はUFOAnalyzerV2で自動測定を行った。
3. 軌道計算
2カ所の流星データを使って上田が軌道計算をorbit3で行った。この同時流星は、前述のように天球上の交差角が4.3°と小さく、軌道計算の最も基本となる輻射点精度が悪いものだった。しかし、写っていた流星経路の長さは、M18039が26°で、M18040が76°という長さがあった。この長経路に助けられ、輻射点位置の精度が極端に悪ことはないと考えた。この流星の初速(V∞)は、M18040の発光点側での5フレーム毎の観測速度の平均を採った。このような軌道計算からの結果であるが発表することにした。
4. 結果
実経路長が371.5kmと長く、突入角が1°で、消滅点側になるほどその高度が高くなっていたことからアースグレージング流星だと考えられる。しかし、消滅点側になると各フレームごとの速度決定が悪くなっていたこと。発光点側の初速が11.6km/s±3.2km/sと流星の理論速度の下限に近く、人工衛星の落下とも捨てきれない速度であること。
現時点では後味の悪い結果だが、もう1カ所の同時観測があれば、明確な結論が出せると思っている。
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アースグレージング流星特有の消滅点ほど高度が高くなる現象が見られる |
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発光点側の速度、5フレームごとの速度なら改善がみられる |
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Tue Oct 30, 2018 6:43 pm 記事の件名: さらに撮影されていました |
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この流星を次の所で撮影されていました。
UFOAnalyzer処理をされ、報告のあることを期待しましょう。
https://twitter.com/dfuji1
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Wed Oct 31, 2018 10:38 pm 記事の件名: 普通の流星でした、 |
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長経路流星の軌道 (2018年9月17日 22:33:02(JST)出現)
報告:上田昌良 (Masayoshi Ueda)
1. 概要
2018年9月17日 22:33:02(JST)出現の流星は、その継続時間が約19秒という長いものだった。軌道計算の結果、この流星の発光点の高さは76.0kmで、消滅点の高さが56.2kmだった。突入角は6.2°と浅く、実経路長が266.8kmとかなり長い流星だった。初速はV∞= 12.6km/s±1.0km/sと遅い速度だったが、明るさは絶対光度で-2.5等の普通の流星だった。当初は人工衛星の落下(大気圏再突入)やアースグレージング流星かもと思えたが、計算を進めるとそれらではなかった。同時観測は3カ所あり、軌道計算の結果から今回の流星は速度が遅い、実経路長と継続時間の異常に長い散在流星だった。
2. 観測と測定
この流星は、次の3カ所で同時観測されていた。
・宇宙地球自然現象_大和のライブカメラ(奈良県、M18039)、動画
・藤井大地氏(静岡県、M18041)、動画
・上田昌良(大阪府、M18040)、動画
M18039は、星が2個しか写っていなかったので、通常の測定方法ができず、星と流星の位置をOHPシートに写し取り、それを星図に合わせ流星位置を読み取った。この方法では、広角レンズ特有の歪曲が取り除かれなかった。M18040とM18041の測定はUFOAnalyzerV2での自動測定を行った。ただし、M18040の測定データは5フレームごとの位置を使った。
3. 謝辞
同時流星のデータ等を提供いただいた藤井大地氏に御礼を申し上げます。また、「宇宙地球自然現象_大和」の映像を測定させていただきました。この撮影地(奈良県山添村)に私は数度行ったことがあり懐かしく思い出しました。
今回、撮影者の方、及び協力者の方のおかげで最終結果が出せました。
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