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KN9の流星スペクトル撮影
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投稿者 メッセージ
前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Sun Jan 20, 2019 11:18 pm    記事の件名: ふたごの三角組成図 引用付きで返信

前田です。
すごいですね。もうできたんですね。
初めの図は良く集中していると思って居たのですが、改訂されて少しばらけましたね。
これらは、飽和していないそれほど明るくない流星を計算されたんですね。

私の結果は、英語ボードの最新のページ(p16)に載せています。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=3065
グレーティングの感度補正はしていませんが、数%しかずれないので大体同じグラフに
なると思います。私のは、光度別にどう変わるかを見ようと暗い流星もあえて解析したので、Naが0の辺(右の斜辺)に寄ってきています。まだ、Naが0.3以上の数個のものは、火球クラスで、飽和したスペクトルが得られたのですが、飽和する前の発光点部分だけを採用したので、ちょっと特殊です。
それらを考えると、永井さんの分布にかなり似ていると思います。
もっと点が増えるのを楽しみにしています。
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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Mon Jan 21, 2019 2:54 pm    記事の件名: Re:ふたごの三角組成図 引用付きで返信

前田先生

いろいろとご指導くださりありがとうございます。
おかげさまで三角ダイアグラムが作成できました。

感度補正は流星の論文を見ますと
どの論文もメーカーのスペックシートからイメジャーの分光感度を使って補正しています。
恒星分光をしている私から見るととてもおかしく思えて
恒星分光で行っている方法で感度補正しました。
いちど、流星物理セミナーでその補正方法を発表しましたが、
今回もセミナーで報告しますので、その後に手順をまとめてみます。
流星も恒星も和文のものが見当たりませんので入門的な事から書こうと思います。

飽和につきましては、途中で爆発的な増光をしている部分はビニングしないよう注意しています。
数値で飽和の度合いを調べるには(日本語のソフトでは)マカリしか好いものが見当たりません。このあたりの調べ方もまとめるようにいたします。わたしは画像加工の経験が殆どありませんので、このあたりは皆様の方が詳しいかも知れません。

ご紹介くださった英文の掲示板をみました。英文の掲示板もあるのですね。
すごぐ熱心で活発なので驚きました。Billさん。
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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Thu Jan 24, 2019 12:46 am    記事の件名: 感度補正、他 引用付きで返信

永井さんへ

前田です。
感度補正は、センサーの感度も含めて補正するのが正しいです。
Borovickaさんの論文などでは、ちゃんと補正していたと思います。

飽和は私は、フォトショップELで、マウスをあてるとRGB値がでるので、それで簡易的に調べています。

ところで、シリウスやカペラのスペクトルを使って、感度補正をする場合、恒星のスペクトルはどうやって手に入れていますか。私は、BASSに、星のスペクトル型別に標準値のようなものが付いているのでそれを使っていますが、実際のスペクトルとどのくらいあっているかよく分かりません。

流星や彗星のスペクトルのまとめ方は、菅原さんがまとめられたのを読んだ記憶が有ります。
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                
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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Sun Jan 27, 2019 10:51 am    記事の件名: すいません。お返事がだいぶ遅れてしまいました。 引用付きで返信

掲示板の巡回が遅れました。

分光感度補正はイメージャーも含めて全ての光学系で恒星を撮影して補正している例と
イメジャーの分光特性だけで補正している例があるように見えました。

※全てで補正している例
Catalogue of representative meteor spectra
V. Vojáˇcek et. al. , A&A 580, A67 (2015)

※イメジャー特性だけで補正?
Meteor spectra in the EDMOND database
Jakub Koukal et. al., Proceedings of the IMC, Mistelbach, 2015

恒星分光でも全ての光学系でシステム全体の分光感度補正をしていますが、
分光標準星を使って同じ日に同じ高度になってから撮影をします。
分光標準星は数が少なく暗いものも多いので、
流星の場合はこれが難しく、わたしはシリウスを撮影しました。
シリウスにしたのは低温度星では単波長のエミッションが無く補正には適しませんでした。
「同じ高度」についてはTV観測ではカメラの向きが一定なのでほぼ同様な高度と仮定しました。
「同じ日」は、流星の場合「毎日」となりますので、これは勘弁させてもらおうと思います。
論文化するには、このあたりを記述するのが良いとも思いますが
流星分光の論文からは記述が読み取れませんでした。

解析にはRSpecというソフトウエアを使っています。
これに恒星のライブラリがあります。
引用は調べましたがわかりませんでした。
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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Sun Feb 10, 2019 5:03 am    記事の件名: 1月末の流星スペクトル 引用付きで返信

だいぶ溜まってしまいました。
組成比を求めました。

今まで南低空カメラだけ組成比を求めていましたが、
南カメラも分光感度補正をするようになりましたので
このカメラで撮ったスペクトルも組成比を求めました。
と言っても1枚しかありません。

南カメラ(KN9_01)
M20190128_002836_KN9_01 Na/Mg=1.49, Fe/Mg=0.46

南低空カメラ(KN9_02)
M20190123_225137_KN9_02 Na/Mg=2.50 , Fe/Mg=0.70
M20190124_004554_KN9_02 Na/Mg=0.09 , Fe/Mg=0.82
M20190124_033657_KN9_02 Na/Mg=0.50 , Fe/Mg=0.40
M20190126_182404_KN9_02 Na/Mg=0.06 , Fe/Mg=0.94
M20190127_043624_KN9_02 Na/Mg=0.45 , Fe/Mg=0.41
M20190129_023428_KN9_02 Na/Mg=0.26 , Fe/Mg=0.32
M20190129_190305_KN9_02 Naのみ
M20190203_022408_KN9_02 Na/Mg=0.25 , Fe/Mg=0.10

※まず、最初の10枚を添付します



M20190123_225137_KN9_02P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  32.03 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190123_225137_KN9_02P.jpg



M20190123_225137_KN9_02.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  47.72 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190123_225137_KN9_02.jpg



M20190124_004554_KN9_02P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  31.92 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190124_004554_KN9_02P.jpg



M20190124_004554_KN9_02.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  50.17 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190124_004554_KN9_02.jpg



M20190124_033657_KN9_02P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  31.93 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190124_033657_KN9_02P.jpg



M20190124_033657_KN9_02.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  55.36 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190124_033657_KN9_02.jpg



M20190126_182404_KN9_02P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  31.66 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190126_182404_KN9_02P.jpg



M20190126_182404_KN9_02.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  47.61 KB
 閲覧数:  4070 回

M20190126_182404_KN9_02.jpg



M20190128_002836_KN9_01P.jpg
 説明:
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M20190128_002836_KN9_01P.jpg



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M20190128_002836_KN9_01.jpg


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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Sun Feb 10, 2019 5:05 am    記事の件名: 1月末の流星スペクトル その2 引用付きで返信

残りの8枚です


M20190127_043624_KN9_02P.jpg
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M20190127_043624_KN9_02P.jpg



M20190127_043624_KN9_02.jpg
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M20190127_043624_KN9_02.jpg



M20190129_023428_KN9_02P.jpg
 説明:
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 閲覧数:  4061 回

M20190129_023428_KN9_02P.jpg



M20190129_023428_KN9_02.jpg
 説明:
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M20190129_023428_KN9_02.jpg



M20190129_190305_KN9_02P.jpg
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M20190129_190305_KN9_02P.jpg



M20190129_190305_KN9_02.jpg
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M20190129_190305_KN9_02.jpg



M20190203_022408_KN9_02P.jpg
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M20190203_022408_KN9_02P.jpg



M20190203_022408_KN9_02.jpg
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M20190203_022408_KN9_02.jpg


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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Sun Feb 10, 2019 11:04 am    記事の件名: 引用付きで返信

永井さんへ

前田です。
スペクトル画像と補整されたスペクトル強度と組成比のデータ面白いですね。
私のところではカラーなので、600nm以上が写らないので、長波長側は新鮮です。
650nm付近の大気N2の連続成分が結構大きいですね。N2は590nmあたりにもでるので、650nmが大きく出ているときは、590nmにも応分に出ているのでNaの面積に影響が出てきます。細かい話ですが。

>M20190129_190305_KN9_02 Naのみ
この流星だけMgがなくて、特異的ですね。多分非常に遅い流星と思います。
このようなNa-rich型は私の観測では、全体の1.7%ぐらいしか無く、Fe流星より珍しい物です。
このスペクトルにFeは、ほんの少し出ているような感じもしますが、このあたりは、
ノイズと判断されたんですね。
このスペクトルだけ400nmに大きなピークがありますが、画像からは見あたりません。近くにちょうど恒星があるようなので、これですかね。

どんどん整理が進んで、すばらしいです。私はため込んでばかりで、まだ、2018年のスペクトルのリストさえできていませんので、とても刺激になります。
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藤原康徳



登録日: 2004.08.10
記事: 2684
所在地: 大阪市淀川区

記事日時: Sun Feb 10, 2019 5:32 pm    記事の件名: RE:1月末の流星スペクトル その2 引用付きで返信

藤原康徳です

スペクトル画像と成分の強度分析は直接的で分かりやすいですね。

20190124_004554と20190126_182404ですが、前田さんがちょっと触れられているFe流星のように見えます。
Fe流星の場合は、Feの輝線が数本同じような強度で筆で掃いたような感じで見えます。以前、前田さんのが
4Kで撮影されたの火球で細かく分析されたときにはMgが映っていないことを確認できたのですが、FHDでは難しいですね。

この2流星の場合のFeの強度(割合)はどのようにして出されたのでしょうか?

20199129_190305のNa流星は、UFOOrbitでの計算では12.2km/sでした。ちなみに、
Fe?流星は、それぞれ19.7km/sと16.2km/sでした。Fe流星も速度が遅いのが特徴の一つのようです。
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ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Mon Feb 11, 2019 4:39 pm    記事の件名: 永井さんのデータで感度補正をしました。 引用付きで返信

永井さん。着々と解析が進んでいますね。私も同じデータで解析して検証してみました。永井さんのMSSの資料と菅原さんとRspecのビデオを何回も見て同じようにやってみました。どちらも同じことをしていることもわかりましたが、二人ともどこで妥協するのかで時間がかかることがわかりました。感度補正の仕方わかりました。とりあえず、永井さんのシリウスのデータで感度補正をしました。昨晩からも入れて、9時間かかりました。結果は、やや違いますが大体一致しました。これからは、私のカメラでのシリウスとカペラやベガでも検証したいと思います。やって分かったことの一つとして、1次補正の段階のピークでも組成比は、あまり変わりませんでした。ただ、鉄の測定の仕方とどの範囲を測定するかでも変わると思いました。短波長と長波長では、大きく変わりますが、組成比では、あまり影響がないのではと思いました。


201901040339nagai組成比.png
 説明:
感度補正と組成比の解析の結果の比較
 ファイルサイズ:  163.71 KB
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201901040339nagai組成比.png


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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Tue Feb 12, 2019 6:11 pm    記事の件名: みなさま、ありがとうございます 引用付きで返信

前田先生、藤原先生、関口さん

ご指導、ありがとうございます。
永井です。

わたくしは素人ですのでご助言がすごく助かります。
データの見方も勉強になります。
また、何に注目すべきかもよく分からずご意見がとても勉強になります。

>Naの面積に影響が出てきます

いくつかの論文をみますと「intensityを測った」と記述が有りますので面積ではなく強度を測っています。
このあたり国内の流星分光のメンバーで解析方法が統一されると嬉しいと思っています。

Feに関してですが、
こちらも幾つかの論文を見ますと、
Fe I-15(526.0-545.0nm)は「複数の輝線強度を合計」とされていて
このバンドの輝線は3つ(527.0, 532.8, 540.5)がありますが、
わたしの分光器では3つを分解して測定するような分解能が無く、540.5を測っています。
Mgが強くて埋もれてしま場合もありますが、その場合は
長波長側にFeによる歪が見えていますのでこれを測っています。
これはダメな方法とは分かっていますが分解能不足で今の所は改善が出来ず、
無理やり読み取るか、何かの手法を作らないといけないと考えています。
もう一度、今までの画像で3つのFeが測定出来るか再確認してみます。

あと、強度にしろ三角形の面積(EW測定ですか?)にしても
恒星分光では、分光感度補正後に規格化して、それから測定しています。
規格化の内容は
分光感度補正されたスペクトルデータの連続光部分が全波長で強度1となるようにする物です。
この辺りは流星の幾つかの論文を見ますと、どなたも規格化の処理をしていないようです。
ここも統一した考えが欲しいと思っています。

たくさんの案件が御座いますので、
Face to faceで疑問・問題・課題を整理する機会があれば嬉しいです。
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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Thu Feb 14, 2019 12:02 am    記事の件名: 引用付きで返信

永井さんへ
前田です。

>いくつかの論文をみますと「intensityを測った」と記述が有りますので面積ではなく強度を測っています。
>このあたり国内の流星分光のメンバーで解析方法が統一されると嬉しいと思っています。
単一ピークなら面積と強度は同じことでは無いんですか。

>Feに関してですが、
>こちらも幾つかの論文を見ますと、
>Fe I-15(526.0-545.0nm)は「複数の輝線強度を合計」とされていて
>このバンドの輝線は3つ(527.0, 532.8, 540.5)がありますが、
>わたしの分光器では3つを分解して測定するような分解能が無く、540.5を測っています。

すごく細かい話なので、あまり細かく考えなくてもよいと思いますが、
一応書いておくと、
Feはこのあたりに、Borovicka(2005) によると6本、理科年表では13本ぐらいの輝線が載っています。バンドといってもよいかもしれません。なので、分解能の問題もあり、Feは面積で出す必要が有ると思います。
ちなみに、この間で一番強いピークは普通は、526.9nmです。

規格化は、何か目的があればしてもよいですが、流星の場合「流星の光度とは何か」という迷宮に触れないように処理をしたいです。(詳しく書くと長くなり、自分でも全部説明出来ないので隠喩ですみません)
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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Tue Feb 26, 2019 6:56 pm    記事の件名: だいぶ、サボっています 引用付きで返信

だいぶ、サボって、スペクトルの投稿をしていませんが、
未投稿は2件しか無く
お天気も良くなくて、ぜんぜん検出出来ません。

未解析ですがスペクトル画像を置きます。

M20190212_032305_KN9_01
M20190217_225420_KN9_02

この2個だけです。



M20190212_032305_KN9_01P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  33.76 KB
 閲覧数:  3764 回

M20190212_032305_KN9_01P.jpg



M20190217_225420_KN9_02P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  31.47 KB
 閲覧数:  3764 回

M20190217_225420_KN9_02P.jpg


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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Tue Apr 02, 2019 5:09 am    記事の件名: 低分散で輝線強度を見積もるエクセルシート 引用付きで返信

先月初めに行われた極地研での「流星スペクトル研究集会」でみなさんたくさんの課題が出来ました。
各人が持ってしまった課題を解決しないと流星スペクトル解析が正しくできない事がわかりました。
一方、それぞれでコツコツと解決が進んでいます。
わたしは、
1.回転すると強度が変わるのか?問題
2.比較名合成じゃダメじゃないの問題
3.低分散でFeが測れない問題
4.カメラのγを補正しないと強度が測れない問題

1はRSpecでは不具合が無いことが確認できました
2は確かにフレームの前後で重なる部分も僅かにありますがすごく少ないので比較名合成でつつけます
3はエクセルシートを作りました。ホームページで公開しました。
http://eclipsingbinary.web.fc2.com/spectrum_intensity.htm

4は光源の準備ができた(と思うので)光源をカメラで撮影する所まで来ています。

もう、半月はスペクトルが撮れても解析が出来ないと思われます。

他には、歪と飽和の問題が話題になりましたが
私のところでは問題ないです。

何もしなくて良いものには、
BB補正はしない!と言う結論?がありました。
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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Fri Apr 19, 2019 5:34 pm    記事の件名: γ補正 引用付きで返信

ようやく使っているTVカメラのγが測定出来ました。
私が使っているカメラは2台で

南カメラ KN9_01 IMX225 SONY CMOS
南低空カメラ KN9_02 ICX672 SONY CCD

です。

γはどちらも2.2でした。通常の放送システムと同じ補正をしていました。
逆に補正する事で流星の正しい明るさ(輝線強度)が測定できるようになります。

ソニーのα7シリーズの場合は
動画撮影ではγ補正されていて、WBなど各種設定でγ値が変わるとの事です。

γの測定は難しいものではありませんでしたが、
それなりに光源の準備や光源のリニアリティ測定など
手間はかかりました。

ですので、阿部研究室でお持ちのカメラ設定とγ値を聞いてしまって
同じ設定で観測をするのが手っ取り早いかと思います。

Feのようなレベルの低い信号では2倍とか伸長されていますのでγの逆補正はやった方が良いかと思います。

気になるのは世界的に見てγ補正をしているペーパーが見当たらない所です。
日本だけFeの比率が下がったり、暗い流星と明るい流星で他国と結果が異なる可能性があります。

ですが、γ補正をする方が正しいのでいつかは主流になるのかと思います。

3月の流星スペクトル研究集会で全員が課題を持ってしまいました。
このγ補正までで、私は全て(解決とまでは言えませんが)対応出来ました。

1.飽和の確認
2.比較明合成ではダメ?
3.回転・傾き補正でカウント値が変わる
4.輝線強度測定は複数波合成して測定する
4.ガンマ補正されていつので輝線強度が正しく求まらない
6.ブラックボディーは扱うべきか?

対応策の内容と説明は、明日の平塚市博物館での流星分科会と7月の流星物理セミナーで発表致します。

※γ補正のソフトを作らないといけなくて、まだ、流星スペクトル解析を再開できない状態です。
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永井和男



登録日: 2018.09.17
記事: 941
所在地: 神奈川県茅ヶ崎市

記事日時: Wed Apr 24, 2019 7:24 pm    記事の件名: γ補正ソフト 引用付きで返信

γ補正のソフトが出来ました。

補正前と補正後の画像で補正後が暗くなっていますので逆補正出来ています。

スペクトルは輝線強度が高いものはあまり補正が掛かりませんが
中間輝度の物は補正が掛かってレベルが下がっています。

Mgがうんと強くて、Feが中くらいと行った場合は
補正しないとFe/Mg比に影響が大きくなってしまいます

説明書きなど準備が出来ましたらプログラムを公開します



.jpg
 説明:
補正前です
 ファイルサイズ:  199.39 KB
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.jpg



.jpg
 説明:
補正後です
 ファイルサイズ:  165.53 KB
 閲覧数:  3438 回

.jpg



spectrum.jpg
 説明:
補正前のスペクトルです
 ファイルサイズ:  71.42 KB
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spectrum.jpg



spectrum.jpg
 説明:
補正後のスペクトルです
 ファイルサイズ:  70.94 KB
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spectrum.jpg


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