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UFOAnalyzer V0.40

 
新しいトピックを投稿   トピックに返信    SonotaCo.JP Forum Index -> 流星談話室 (Meteors)
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sun Oct 03, 2004 2:31 pm    記事の件名: UFOAnalyzer V0.40 引用付きで返信

公開準備を進めています。toktokのFTPサーバーと掲示版がダウンしているので、公開できないでいるのですが、vectorにある説明文等はアップロードしてしまっています。
主な特徴を以下に書いておきます。


群と発光高度を仮定した流星の速度算出および天頂引力を考慮した群判定が可能になりました。

【Exタブで以下が指定可能になりました】
dd 輻射点方位誤差(流星の開始点と輻射点を結んだ線と流星経路がなす角度)の許容最大値(度)
dr 輻射点角距離誤差(流星経路延長線と仮定輻射点の角距離)の輻射点リスト中のerrとの許容最大比(%)
H 速度算出仮定高度(km)
dH 高度誤差許容値(km)
dv 速度誤差許容値(%)
fs 群判定基準フレーム数
fs以下のフレーム数の流星は許容値内で、最も輻射点角距離誤差の小さい群に分類されます。
fsより大きいフレーム数の流星は許容値内で、最も輻射点方位誤差の小さい群に分類されます。

【以下のスロットが追加され、List Opで表示指定可能になりました】
v1: 発光開始点付近の角速度(度/秒)
ra1: v1算出赤経(度)
dec1: v1算出赤緯(度)
a1: v1算出仰角(度)
h1: 対地速度を分類された群のUFOARadiant.txtにある値とした仮定した時の発光開始高度(km)
V: 発光開始高度をExタブのH(km)、分類された群に属すると仮定した時の対地(観測)速度(km/s)
r: 流星経路延長線と仮定輻射点の角距離(度)


【以下がAnalyze Logに追加されました。Za以降は関係する全ての群について出力されます】
av: 直前のフレームとの間での移動角速度
Angle velocity: Average 全フレームでの平均移動角速度
Start : 発光開始部分(開始から最大5フレーム)の平均移動角速度
Start altitude 発光開始部分の仰角
Za: 当該輻射点の天頂引力による輻射点移動角度
Vi: 当該群の天頂引力補正前の流星速度(km/s)
Vo: 当該群の天頂引力補正後の流星速度(km/s)
RA: 当該輻射点赤経 その日の赤経 -> 天頂引力補正後の赤経
DEC: 当該輻射点赤緯 その日の赤緯 -> 天頂引力補正後の赤緯
dd: 輻射点方位誤差
dr: 輻射点角距離誤差
V: 当該群、かつ、発光高度をExタブ内Hと仮定した時の流星の観測速度(km/s)
dV: VのVoとの誤差(%)
H: 当該群、かつ 速度がVoであると仮定した時の流星の発光高度(km)
dH: Hの Exタブ内Hとの誤差(km)


最終編集者 SonotaCo [ Wed Oct 06, 2004 10:55 am ], 編集回数 1 回
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sun Oct 03, 2004 2:42 pm    記事の件名: Analyze Logのサンプル 引用付きで返信

以下は8月12日のペルセ火球での分析例です。
太字は手で強調したものです。
----------------------------------------
[M20040812_020056.avi - 1]
frames= 16, cnt= 870 bmax=255 amax= 13
fno= 31, cnt= 9 bmax=104 amax= 0 bave= 88.78 x= 539.05 y= 199.47 dir=185.2951 alt= 27.1339 ra=145.9657 dec= 80.3543
fno= 32, cnt= 20 bmax=153 amax= 0 bave= 91.85 x= 537.75 y= 197.28 dir=185.1421 alt= 26.9603 ra=147.1455 dec= 80.2582 av= 6.62
.......省略
fno= 46, cnt= 16 bmax= 71 amax= 0 bave= 63.75 x= 511.83 y= 154.47 dir=182.1880 alt= 23.5219 ra=165.8475 dec= 77.7148 av= 5.66
Angle velocity: Average= 9.16deg/s, Start= 9.05deg/s, Start altitude= 26.47deg

........省略

M_sdA Za= 0.97deg, Vi= 39.88km/s, Vo= 41.40km/s RA: 349.50-> 349.61, DEC: -13.00-> -12.03
dd= 41.71deg, dr= 45.39deg V = 36.9km/s, dV= -10.8% H= 108.8km, dH= +8.8km

M_iAq Za= 0.00deg, Vi= 0.00km/s, Vo= 0.00km/s RA: 337.70-> 337.70, DEC: -3.60-> -3.60
dd= 54.20deg, dr= 56.36deg V = 0.0km/s, dV= +0.0% H= 0.0km, dH= +0.0km

M_ndA Za= 0.82deg, Vi= 40.82km/s, Vo= 42.30km/s RA: 337.10-> 337.40, DEC: -4.40-> -3.64
dd= 54.51deg, dr= 56.72deg V = 35.4km/s, dV= -16.4% H= 116.1km, dH= +16.1km

M_nPh Za= 0.00deg, Vi= 0.00km/s, Vo= 0.00km/s RA: 20.00-> 20.00, DEC: -43.00-> -43.00
dd= 3.13deg, dr= 4.69deg V = 0.0km/s, dV= +0.0% H= 0.0km, dH= +0.0km

M_Per Za= 0.36deg, Vi= 58.96km/s, Vo= 60.00km/s RA: 46.20-> 45.54, DEC: 57.40-> 57.33
dd= 0.54deg, dr= 0.94deg V = 58.0km/s, dV= -3.4% H= 100.5km, dH= +0.5km

M_siA Za= 1.54deg, Vi= 31.93km/s, Vo= 33.80km/s RA: 342.80-> 343.16, DEC: -13.40-> -11.90
dd= 48.63deg, dr= 53.55deg V = 37.0km/s, dV= +9.4% H= 88.7km, dH= -11.3km

M_kCg Za= 3.03deg, Vi= 22.18km/s, Vo= 24.80km/s RA: 284.20-> 289.98, DEC: 58.40-> 58.59
dd= 88.47deg, dr= 180.00deg V = 54.0km/s, dV=+117.7% H= 44.6km, dH= -55.4km

M_pAq Za= 0.00deg, Vi= 0.00km/s, Vo= 0.00km/s RA: 347.00-> 347.00, DEC: -1.00-> -1.00
dd= 44.57deg, dr= 45.44deg V = 0.0km/s, dV= +0.0% H= 0.0km, dH= +0.0km

M_niA Za= 1.99deg, Vi= 29.16km/s, Vo= 31.20km/s RA: 319.00-> 320.18, DEC: -6.80-> -5.19
dd= 72.44deg, dr= 80.45deg V = 35.6km/s, dV= +14.1% H= 85.1km, dH= -14.9km

..... Candidates 1st : M_Per
...................... 2nd : M_nPh
---------------------------------------
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
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記事日時: Sun Oct 03, 2004 4:10 pm    記事の件名: 臨時にここにアップロードします 引用付きで返信

普段のダウンロードサイトがサーバー調整中でアップロード禁止状態になっています。
折角の日曜日でもあるので、緊急にここにアップロードしておきます

UFOAnalyzer V0.40です。

式の訂正があったので、公開を停止します。 新たにV0.41のスレッドを作りそちらに最新版をおきます。


最終編集者 SonotaCo [ Wed Oct 06, 2004 8:15 am ], 編集回数 1 回
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sun Oct 03, 2004 4:56 pm    記事の件名: V0.40 分析結果の例 引用付きで返信

8/11-12のペルセウス座流星でちょっと調べてみました。
数が少ないので、あくまでサンプルです。
今後の皆さんの分析結果に期待させて頂きます。



M_Per.gif
 説明:
発生順にならべた速度と発光高度です。
速度は発光高度を100kmと仮定した場合のもので、
発光高度は速度をカタログ値の60kmと仮定した場合のものです。
 ファイルサイズ:  7.56 KB
 閲覧数:  14282 回

M_Per.gif



M_Perdrv.gif
 説明:
経路延長線と輻射点の角距離 dr と 速度 のグラフです。
1つだけとび離れていますが、それ以外はこんなものかと思います。
 ファイルサイズ:  2.88 KB
 閲覧数:  14286 回

M_Perdrv.gif


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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sun Oct 03, 2004 7:27 pm    記事の件名: ふたご座分析例 引用付きで返信

気になっていた昨年のふたご座のデータを処理してみました。
2003/12/13-14一晩の205個のふたご座流星についてです。



M_GemV.gif
 説明:
発光高度を100kmと仮定した時の観測速度分布です。
IMOでは代表速度が35.0km/sとなっていますが、グラフからは37km付近が中心に見えます。
 ファイルサイズ:  4.33 KB
 閲覧数:  14274 回

M_GemV.gif



M_Gemcrv.gif
 説明:
速度と輻射点からの角距離誤差のプロットです。ペルセより誤差が少ないようです。(縦軸のbrはスペルミスで dr です)
この調子で一年溜めれば立派なデータになるとおもうのですが....
 ファイルサイズ:  4.9 KB
 閲覧数:  14267 回

M_Gemcrv.gif




最終編集者 SonotaCo [ Tue Oct 05, 2004 11:57 am ], 編集回数 1 回
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しゃあ



登録日: 2004.08.09
記事: 547
所在地: 山口県宇部市

記事日時: Sun Oct 03, 2004 10:06 pm    記事の件名: V0.4試用中 引用付きで返信

2004M_Per群の元データは恥ずかしながらぶっ飛ばしてしまいましたので2004M_Capと2004M_sdAで試してみました。

設定いただいた各項目の意味するところを大してわからないままやってます Embarassed
なんか凄く面白いことになりそうです。



2004cap.gif
 説明:
訂正版です。
平均43km/sです。
 ファイルサイズ:  14.68 KB
 閲覧数:  14226 回

2004cap.gif



2004sda.gif
 説明:
訂正版です。
平均27km/sです。
 ファイルサイズ:  29.67 KB
 閲覧数:  14220 回

2004sda.gif




最終編集者 しゃあ [ Mon Oct 04, 2004 10:47 pm ], 編集回数 1 回
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Mon Oct 04, 2004 9:35 am    記事の件名: 補足説明です。 引用付きで返信

UFOAnalyzer V0.40の群判定パラメータの説明図です。
図は2次元の模式図ですが、計算は地球の半径を考慮
したra-dec球面上で行います。

まず、輻射点リストにある位置(真輻射点)と速度から
その流星の発生時刻における天頂引力補正量を求めて
観測輻射点を算出しておきます。

流星のra-dec上での経路が求まったら、その開始点と観測
輻射点を結ぶ線と経路との角度を求めます。
これを方位誤差ddとします。

また、経路の延長線に観測輻射点から降ろした垂線の長さ
を求め、これを角距離誤差drとします。

発光開始部分の移動角速度を求め、これから、発光開始
高度をExタブでのH指定値(デフォルト100km)と仮定して
流星の観測速度 V (km/s)を求めます。

同時に、流星の観測速度を輻射点リストにある値と仮定
して、流星の発光開始高度 H(km)を求めます。

群判定は流星毎に、期間に入る全群について以上を計算
した後に、以下の論理で可能性のない群候補を排除します。
ここで、Exタブで指定する各パラメータをddex,drex,Hex,dHex,dvex,fsexとし、
輻射点リスト上の各群の速度をVref,角距離誤差をerr、err*drex/100をdrlimitとします。

1. dd が ddexを越えている(方位誤差が許容値を超えている)
2. dr が drlimitを越えている(角距離誤差がリスト上の値より許容率以上である)
3. |V - Vref|/Vref が dvex/100 を越えている(速度誤差が許容率を越えている)
4. |H-Hex|がdHexを越えている(高度誤差が許容値を超えている)

残った候補の中で、フレーム数がfs以下のものについては dr が最小のもの
fsより大きいものについては dd が最小のものを第一候補とします。

fsを0、drを1000に設定することにより、ddのみで選択できます。
fsを1000、ddを90に設定すれば、drのみで選択できます。

このddとdrの使い分けはどちらが良いかわからなかったので選択/混合できるように
しましたが、実際に分類してみると、あまり差はないようです。輻射点とカメラの
方向の関係などから、適宜使い分けてみて下さい。



dddr.gif
 説明:
 ファイルサイズ:  7.88 KB
 閲覧数:  14253 回

dddr.gif


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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Mon Oct 04, 2004 9:11 pm    記事の件名: しゃあさんの結果 引用付きで返信

早速のテストありがとうございます > しゃあさん
M_Cap と M_sdA は大変よくまとまっていて、将来データとして利用できそうだと思いました。
今の輻射点テーブルでは
M_Cap は 25km/s となっているのですが、グラフからは 30km/s付近のように見えます。
M_sdA は 41.4km/s となっているのですが、グラフからは 50km/s付近のように見えます。テーブルの値より観測速度が高速なので、高度は低めと見積もられています。

私のM_Gemでは テーブルが 35km/s 観測が37km/s と僅かな差だったのですが、やはり高速よりに出ています。
もう少しいろいろなデータが集まれば何か読み取れることがありそうな気がしますね。 Very Happy

いずれにしても、今後は突発流星群があっても、速やかに速度検定までできると思います。
今後何が起こるかとても楽しみになってきました。

--------
おお、訂正版では IMOの速度に相当近づきましたね。
使えそうな気がしてきました。
実は、メチャクチな値ばかり出たらどうしようと思っていたのです。
M_Cap IMO:41.7----> 実測43km/s
M_sdA IMO:25 ----->実測27km/s
各種の誤差要因を乗り越えてこの程度の差なら万々歳だと思います。
ペルセはやはり本当に軌道がばらついているのではと思いはじめています。


最終編集者 SonotaCo [ Tue Oct 05, 2004 11:51 am ], 編集回数 2 回
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しゃあ



登録日: 2004.08.09
記事: 547
所在地: 山口県宇部市

記事日時: Mon Oct 04, 2004 10:53 pm    記事の件名: すみません 引用付きで返信

星図のとマッチングを忘れていてました。
訂正版と差し替えました。
流星の速度もIMOに近づきました。

お詫びに(?)7月のペルセのはしりも掲げます。



2004per7.gif
 説明:
ちょうど60km/sです。
 ファイルサイズ:  19.89 KB
 閲覧数:  14218 回

2004per7.gif


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記事日時: Mon Oct 04, 2004 11:01 pm    記事の件名: Re: V0.40 分析結果の例 引用付きで返信

SonotaCo wrote:
8/11-12のペルセウス座流星でちょっと調べてみました。
数が少ないので、あくまでサンプルです。
今後の皆さんの分析結果に期待させて頂きます。


(引用の仕方はあっているでしょうか)
このグラフの群判定はどの方法で行ったのでしょうか?

ペルセでも120kmはちょっと高いような気がします。

角速度を決める前の各フレームの位置の求め方は、重心の位置ですか。

まずは、V040をダウンロードして試してみます。
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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Mon Oct 04, 2004 11:16 pm    記事の件名: 失礼しました。 引用付きで返信

引用はうまく行ったようですが、署名を忘れました。
前田です。これまでは、自動で署名してくれていたような気がしていたのですが。

ちょっと普通の掲示板と使い勝手ちがってとまどっています。
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Tue Oct 05, 2004 10:00 am    記事の件名: 調べたいことが私もいっぱいあります。 引用付きで返信

Quote:
このグラフの群判定はどの方法で行ったのでしょうか?

群判定は、デフォルトですが、輻射点から離れているので dd < 10度 が使用されています。
ちなみに、どの方法でやっても結果はあまり変わりません。
通常より極端に数が増えた極大日のものなので、他の群が多数混在している可能性はあまりないと思います。

Quote:
ペルセでも120kmはちょっと高いような気がします。

これは輻射点テーブルにある輻射点から同じくテーブルにある速度60km/sの流星と仮定した時の高度です。
高めに算出される原因は多数あります。
実際の輻射点がばらつくと離角の計算が狂いますから、誤差を出します。
実際の速度が60km/sより遅ければ、高度は高めと見積もられます。
もちろん、測定誤差もこれらと同等の要因になり得ます。
今年のペルセの極大が惑星引力の影響を大きく受けたダストトレイルのものならば、散在に近い性質をもっていた可能性もあるかもしれません。
今後同時流星観測の結果と比較したり、色々な群で分析していけば、その原因が見えてくると思っています。

Quote:
角速度を決める前の各フレームの位置の求め方は、重心の位置ですか。

そうです。以前からAnalyze Logに各フレームの算出重心を出力されている値を使用しています。
ただ、発光開始部分の速度を求める方法は改良の余地があるかもしれません。
現在は5フレーム程の平均値を使用しています。


Quote:
これまでは、自動で署名してくれていたような気がしていたのですが。

この掲示版はサーバーにRDBをもっていて、ユーザ側の状態をクッキーを使って判別しています。
クッキーを無効にしたり、消去したりすると色々不便になります。
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前田です
未登録ユーザー





記事日時: Wed Oct 06, 2004 1:24 am    記事の件名: 引用付きで返信

V040についてです。天頂引力についてはこれまでほとんど扱ったことが無いので、

私の理解の不足かもしれませんが、少し質問です。



まず、

Vi: 当該群の天頂引力補正前の流星速度(km/s)

ですが、別の言い方をすれば、「もし該当群だとすると、観測されるはずの速度」

でよろしいでしょうか? 通常は、地球から十分離れた位置での速度を

天頂引力補正後の速度と言っています。(フォローお願いします。私が

間違っているかも)



Vo: 当該群の天頂引力補正後の流星速度(km/s)

は、文献値(V無限)ですよね。



RA: 当該輻射点赤経 その日の赤経 -> 天頂引力補正後の赤経

DEC: 当該輻射点赤緯 その日の赤緯 -> 天頂引力補正後の赤緯

は、

真輻射点、-> 視輻射点、

ですか。



V: 当該群、かつ、発光高度をExタブ内Hと仮定した時の流星の観測速度(km/s)

これは、当該群の場合の観測されるはずの速度ですね。



ここまで理解が正しいと、



dV: VのVoとの誤差(%)

は、VとViの比較により誤差を計算しないといけないような気がします。
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Wed Oct 06, 2004 10:36 am    記事の件名: 補正/逆補正 引用付きで返信

天頂引力の補正には次の2つの立場があるようです。
(1)観測した流星から真の輻射点を求める
(2)真の輻射点から、その時刻の視輻射点を求める
過去多くは(1)の立場だったのが、今回は(2)の立場なので
補正前と補正後が逆になり、混乱しているのだと思います。

ますみさんの以下の略語を使用して説明します。
  Vg  …引力を受ける前の流星の速度(地心速度)
  V∞  …引力を受けた後の流星の速度(大気圏外速度)
  Vo   …実際の観測される流星の速度(観測速度)

  Vg→引力加速→V∞→大気抵抗減速→Vo

今回の場合、大気抵抗減速は無視、つまり V∞ = Vo
として考えています。

私の言う
Vi: 当該群の天頂引力補正前の流星速度(km/s)
とは、Vgのことです。混乱していたので、あえて別の略語にしました。


Vo: 当該群の天頂引力補正後の流星速度(km/s)
は、V∞ = Vo = 輻射点テーブルに記載されている速度 です。


RA: 当該輻射点赤経 その日の赤経 -> 天頂引力補正後の赤経
DEC: 当該輻射点赤緯 その日の赤緯 -> 天頂引力補正後の赤緯
は、
真輻射点、-> 視輻射点、
そのとおりです。


V: 当該群、かつ、発光高度をExタブ内Hと仮定した時の流星の観測速度(km/s)

>これは、当該群の場合の観測されるはずの速度ですね。
うーん....
観測された角速度から、高度と群を仮定して算出された速度です。


ということで、 V と Vo とを比較しています。

私の理解にポカがないことを祈ります。
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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Thu Oct 07, 2004 10:09 pm    記事の件名: 引用付きで返信

SonotaCoさん、解説ありがとうございました。ますみさんの説明とあわせて私の間違っている部分を理解できました。

データのばらつきについて。MSS-WGの以下のページを知っていますか?
http://www004.upp.so-net.ne.jp/msswg/
の ★同時流星軌道表

IIで2点観測された多くのデータがきっちりとまとめられています。
輻射点の誤差楕円、平均角速度、質量などあります。写真ほどの精度は
ありませんが、ある程度本当にばらついているのか、誤差かわかるのでは
ないでしょうか。
私の印象では、発光光度のばらつきより、速度のばらつきが小さいと言う
感じを持っています。上のデータで、グラフを書いてみるといろいろ面白い
かもしれません。

現在私の6mmのシステムでは、星の位置と星図をフィッティングさせると
ころで0.2から0.4度のばらつき(誤差ではなく)が出ています。それで、こ
れ以下の値にしか影響しないことは実効的にはあまり意味が無いと思われます。
この誤差は以前に藤原さんが指摘されたように乾板定数法を用いれば、かな
り小さくできると思います。先のMSS-WGの解析でもこの方法で流星の
座標を求めています。それで、測定に用いた星の数まで載っているのです。
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