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交差角の分布

 
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投稿者 メッセージ
SonotaCo
Site Admin


登録日: 2004.08.07
記事: 12666
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu Oct 05, 2006 8:57 pm    記事の件名: 交差角の分布 引用付きで返信

台風と前線でここのところ晴天はご無沙汰です。
雨の日のお勉強というわけでもないのですが、気になっていた同時観測における交差角の分布を調べてみました。
csv Hub会議室にアップされた2006年1月から9月の30078観測について調べた所、
時刻誤差2秒以内で、6691個の同時観測組み合わせがありました。
この同時観測の交差角の分布を調べてみました。
観測サイトがランダムに配置されていれば均一に分布する筈かな? とも思うのですが、結果は10度以下にピークがある不思議な形でした。
上図が交差角度毎の出現頻度で、下図がその累積です。
下図では例えば交差角30度以下が半分以上であることなどが判ります。
観測サイトの配置の影響かとも思うのですが、何でこんな形なのかちょっと首を傾げています。
遠方流星が多いということかな Question
数の多いペルセなどの群流星が影響しているかもしれませんね。



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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3088
所在地: 大阪府

記事日時: Sat Oct 07, 2006 12:49 am    記事の件名: Re:交差角の分布 引用付きで返信

実に興味深い統計ですね。同時流星の天球上の交差角の統計のグラフ
このような発送をされたことに頭が下がります。

こちらの同時流星は、186個による統計を調べてみました。SonotaCoさんのとは、
数が全くちがいますので、単純比較は注意が必要です。

交差角が10°前後のものは、上田(A)と岡本氏(B)の流星経路の各点の東経、北緯、
高度の一致をみています。2地点の高度が同じ点は東経、北緯が同じはずです、
次の同時流星のデータを参考に載せました。

A: M04211
No. λ φ h V obs. Range Abs Mag
1 136.888 35.149 88.818 42.3 160.9 1.7
2 136.885 35.159 87.928 35 160.6 1.4
3 136.883 35.167 87.214 36.2 160.4 1
4 136.88 35.174 86.419 31.2 160.2 1
5 136.878 35.182 85.871 34.7 160.1 0.9
6 136.875 35.19 85.212 36.7 160 1.3
7 136.872 35.198 84.486 43.7 159.8 1.7
8 136.87 35.207 83.418 159.6 2

B:M04213
No. λ φ h V obs. Range Abs Mag
1 136.894 35.132 90.518 46.62 91.2 3.3
2 136.891 35.142 89.55 42.56 90.3 3.2
3 136.888 35.152 88.718 32.9 89.5 2.6
4 136.885 35.159 88.005 39.35 88.9 0.9
5 136.883 35.168 87.204 38.09 88.2 0.9
6 136.88 35.176 86.408 35.95 87.5 0.9
7 136.877 35.185 85.699 36.71 86.9 1.3
8 136.875 35.193 84.939 26.95 86.2 2.4
9 136.873 35.199 84.434 33.01 85.8 3
10 136.87 35.207 83.732 85.3 3.5

このようにチェックをしますと、交差角10°前後のものは、精度が悪く、省くものが
あります。

さらに、交差角が10°前後のものは輻射点の決定精度もみています。
これは、流星の測定精度(恒星の測定からの赤経、赤緯とその星表の赤経、赤緯
の差をみます)、この測定精度分を、流星位置に加えたりして、10とおりの輻射点
を計算して、その精度をみています。輻射点の精度が悪いものは省いています。

ここでは、交差角は、98°になっても82°としています。正確にはSIN Q で表し
ますが、これではピンときませんね、

交差角は、観測地が離れているほど大きくなります。ただし、流星の飛行方向にも
よります。



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さぎたりうす



登録日: 2004.08.09
記事: 4404
所在地: 大阪府大阪市東淀川区

記事日時: Sat Oct 07, 2006 5:00 am    記事の件名: 単純に観測地の配置の影響では? 引用付きで返信

9月の中下旬の分だけで、交差角と基線距離の分布をとっても、距離が短いほうが、交差角の小さい傾向がはっきり出ます。

ぷるさんと上村さんの組み合わせは、基線が短いので交差角が小さいことが多いようです。18kmのところの分がそうですが、ほとんど20度以下です。
関東は観測点が集中しているので、このようなことは十分起こりえると思います。またある程度基線距離があっても、低仰角で同じ方向を向いていると、交差角は小さくなります。
これを見ると、50kmはほしいところだというのが分かります。基線長50km以下を排除すると傾向が変ってくるのではないでしょうか。
270kmあたりで交差角の大きな同時観測が多数成立しているのは、しゃあさんとmarsさんの組み合わせです。



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SonotaCo
Site Admin


登録日: 2004.08.07
記事: 12666
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Oct 07, 2006 9:41 am    記事の件名: Re: 単純に観測地の配置の影響では? 引用付きで返信

さぎたりうす wrote:
基線長50km以下を排除すると傾向が変ってくるのではないでしょうか。

鋭いご指摘、やってみました。下図です。
見事にほぼ平坦になりました Razz
あっと言う間に謎が解けてしまいましたぁ Embarassed
基線長 50km というのは同時観測に対する1つの目安になりそうですね。
当たり前のことがちゃんとそうなるのは本当に嬉しいです 。
無計画に走り続けているので、時々現状を確認するのは大事ですね Wink



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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2759
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Sat Oct 07, 2006 10:09 am    記事の件名: 交差角 引用付きで返信

前田です。
私も今年の流星会議で宮崎-熊本間の同時流星の交差角分布を発表しました。
基線長130kmです。
ただし、交差角5度以下のものは同時流星の判定の時点で除いているので
ありません。
分布は40度から70度に緩やかなピークのある山形のものでした。
SonotaCoさんの最初の物とは異なります。
 
流星会議の資料ですが、速くアップしようと思いながら改訂に
時間をとっていてまだアップできていません。
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