司馬康生
登録日: 2005.11.26 記事: 2169 所在地: 明石市
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日時: Wed Nov 22, 2023 9:01 am 記事の件名: データ提供の皆様に感謝 |
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数年前より、調査していたSonotaCo Networkの流星データから発光点、消滅点の地上高度の集計、考察した論文を出し、公表されましたことを報告いたします。
皆様のデータを活用できたことに感謝いたします。
内容は、太陽周回の影響が比較的単調であると想像する、軌道周期の長い、Halley Typeと長周期タイプ(両者の境界はよく分かりませんが)、について、見いだした流星群全てに対して、発光高度の統計的調査を行いました。流星群数で100を超え、5群の新流星群については、IAU MDCへの登録も依頼中です(分離した別論文での記載になります・・たぶん近日公表)。
結果は、流星速度との相関に加えこれまで高度と関係があるとされた輻射点高度、光度、年周変化、などの確認に加え、新たに近日点距離との相関、太陽周回履歴との相関が見いだされました。これらは、流星物質が太陽に接近する事で流星物質に変成が起きることと理解できます。「変成」の内容は確定できませんが、流星物質からの揮発成分の除去、物質内部の空隙の減少、表面の物理的に軟弱な表層除去、物理的に弱く結合した流星物質の軌道上からの除去(崩壊等)など推定されます。
また、太陽活動との相関は、LEO、HYA,、ORI、ETA,COMで確認できたが、PERのみは相関無しの結果でした。
wgnを取っておられる方は、ご覧いただけると思います。
absrtuctsのみは以下から。
https://ui.adsabs.harvard.edu/#abs/2023JIMO...51...93S/abstract |
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