SonotaCo.JP

[藤原康徳]

2025年10月8/9日に10月りゅう座流星群の突発出現予報が数名の研究者から出されていました。

私のところ（大阪市内）は、夜半前には雲が多くてほとんど観測にならなかったのですが、南向きα7s・24mmで21時47分29秒に
マイナス4等級の群流星らしい流星を捉えました。

ほとんど曇っていましたので、比較星は3個しかありませんでした。
おまけに最近使い始めた中古のパソコンで、csv交換室で話題に上げていたように、この流星画像もコマ落ちがしているようです。
（申し訳ありませんが）csv交換室にはその測定結果を上げています。

全経路以外にもコマ落ちしていない（と思われる）部分とを測定してみました。

SonotaCoネットに上がっていたIS３（石川県：冨田さん）と同時流星になっていました。コマ落ち画像だとIS3と速度差が大きいですが、
コマ落ちがないと思われる部分の測定ではIS3の速度にかなり近づきました。

という頼りない途中経過ですので、とりあえず画像のみアップします。

他の観測点から精度の良いデータが得られていることを期待しています。

現時点でcsv交換室にアップロードされたデータから上記の流星を含めて3個（私のところでは23時54分04秒にワッテク6mmで同時流星）、
？なのが1個同時流星になっています。
単点観測では、15個程度群流星の候補がある感じです（IS3とIS5で多く捉えられています）。

大阪市では、夜半前はほとんど曇りで、23時半くらいから雲が薄くなり、1時半には晴れましたが、天気の回復が遅くて残念でした。
室生観測所（Nara03）は、ほとんど曇っていました。

更なるデータがでてくればよいなと思っています。

[ts007]

こちらでは、９/１０日にまとまって出ました。１７時５８分に約１０秒間に２個。１９時５分から１０分間で３個です。しかも４つは、スペクトルのみです。最初は、ほとんど同じところに写っていましたので本当かなあと思っていましたが、北極星とこぐまβ星の位置関係から確信しましたが、位置は、スペクトルの位置です。なのでずれています。速度判定でもドンピシャです。あとは、他の方が撮影されているのかどうかです。軌道が出ればよいのですが。

[司馬康生]

先ほどまでにアップされたcsvからの、輻射点分布です。
期間は10月6日以降で切っています。
多いとは言えませんが明確な活動ですね。

[藤原康徳]

私のほうは海外の情報にはまったく疎いのですが、IAUのCBET 5620（10月13日発行）に、P, JenniskensがUAE Astronomical Camera Network の観測結果を紹介しています。

UTで8日の15h07mから9日の01h33までの観測時間で6個の同時流星（triangulated Draconid meteors ）を観測したそうです。

個々の群流星の出現時刻は、15h13m,15h18m, 15h26m, 15h33m, 16h19m, and 16h44m で、明るさは、順に3.2, 1.5, 1.9, 2.2, 1.4, and +2.2,等で、これは＋4等よりわずかに
明るかったという意味では、暗い流星が主になるだろうという予報によく一致しているということをP.J氏が指摘しています。
16h44m以降は群流星は観測されなかったそうです。ヨーロッパでの光学観測は時間的に難しそうですね。

現時点では、CBETは読むことができるので、興味のある方は、CBETを直接読まれれば良いと思います。

カナダのCMORの速報図を見ていると電波ではかなり活発な出現がみられたようですが、まだ詳細は公表されていないようです。

GMNの結果では、あまり強くはありませんが、活動自体は捉えられているようです。

[ts007]

１７/１８日に２個ジャコビニ群に近いものがありました。輻射点の広がりがやや大きいですが、軌道が似ています。一応挙げておきます。