上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3353 所在地: 大阪府
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日時: Thu Sep 24, 2026 8:18 am 記事の件名: 2026年8月31日2:53:33(JST)出現の火球軌道計算結果 |
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2026年8月31日2:53:33(JST)出現の火球軌道計算結果
報告:上田昌良
はじめに
NMS掲示板に火球撮影の報告が苧側正明氏よりあった。この火球をSonotaCo Network
内で調べると、3か所からの報告があった(表1)。苧側氏(M26024)の火球はATOM comカメラで撮影されたもので、 UFOシリーズのソフトで処理されていなかった。
さっそく撮影者の苧側正明氏に連絡をとり撮影動画の提供を願った。この動画はmp4形式のものだった。1フレームごとの静止画にしてPhtoshopソフトで比較星や流星のXY座標を測定し、筆者自作のプログラムを使い、赤道座標で処理し、レンズの歪曲収差補正もすんなりでき位置測定の結果がでた。
位置測定の精度は、比較星で0.36°だった。広角レンズ、比較星が5個を考慮すれば妥当な結果と考える。もう少し、比較星が写って欲しいが、
さらに地平座標(方位角、仰角)でも処理を行ってみた。赤道座標では、流星が天の北極付近に現れると、そこは経度線の間隔が小さく精度よく位置が決定できない区域となる。その場合には地平座標で測定・処理をするわけである。これは以前からやってみたいと思っていたことで、今回、M26024で実行した。
地平座標処理は、比較星の観測年分点への変換、レンズの歪曲収差補正など頭を酷使するが、ボケ防止には役立ちそうだ。なんとか処理ができたので、今後は、天の北極に出れば、地平座標、天頂に出れば赤道座標とすることにより、火球がどこに出ても精度の良い流星位置が求められるはずだ。
今回の火球(M26024)は南の空に写っていたので、赤道座標での処理が適切であることを申し添える。
大きく横道にそれたので、それに多大な日時を要し、本来の軌道計算処理が遅れてしまった。
概要
この火球の軌道計算の結果、総合的にみてM26025の経路を採用した(図1)。高高度で消滅(78.0km)していることもあり、大気による減速はほとんどみられなかった(図2)。表3によればq(近日点距離)が0.978で地球軌道より内側には入らない軌道だった。さらに表3をみればe(離心率)が1.051のゆるい双曲線だった。このことからこの火球は太陽系外から飛来だと確実にはいえない。表2によれば観測速度のばらつきが±3.3km/sもあり、このことから最も遅い観測速度は44.0km/sとなる。この速度だと軌道はa=5.40, e=0.82, P=12.6の楕円軌道となってしまう。短焦点距離のレンズ使用の宿命である。太陽系外からの飛来だと確実に述べるには、他の方法を使うしかない。
謝辞
この火球のデータ等は、表1の観測者の方々から提供を受けた。最後になったが御礼を申し上げる。
今後も、火球の軌道等をコツコツと積み上げていきたい。
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