上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3296 所在地: 大阪府
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日時: Sun Sep 01, 2024 12:41 pm 記事の件名: 軌道計算から隕石落下が見込めなくなった火球 軌道計算結果の報告 |
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軌道計算から隕石落下が見込めなくなった火球。軌道計算結果
=2024年7月15日21:34:01(JST)出現=
報告:上田昌良、司馬康生
はじめに
ここのトピックに2024年8月13日付けで、この火球に伴う隕石落下推定の投稿をした(司馬)。しかし、再度、計算などを再点検したところ、思いがけない誤りに気づき、最初から軌道計算の処理をやり直した。その結果、今回の火球からの隕石があったとしてもほとんど燃え尽きたとなった。前回、発表の落下予報地点を捜索に行かれた殿村泰弘氏には無駄足を踏ませてしまい誠に申し訳ないことであった。
再計算の理由
火球M24032は、2024-7-15に撮影されたが、そこには比較星となる星が写っていなかった。それで別の星の写っている日の映像を撮影者の方から提供してもらい比較星の位置測定をした。この間に、カメラは動いていないとして、処理をしたが、実際はカメラが相当動いてしまっていた。そのことが判明したので、カメラの動きを修正し、再度、軌道計算を行った。
当初の計算結果から、消滅点の高さは29.2kmだったが、再計算でその高さが43.7kmの算出となった。この消滅点の高さでは、隕石の落下は期待出来なくなってしまった。撮影者の方からはカメラが動いてしまっているかもしれないとの連絡を受けていたが、このことの確認を怠ったのが原因であった。
火球の位置測定
M24031とM24032の火球は、1フレームごとに静止画にして位置測定を司馬が行った。M24033は全天カメラいよる動画を静止画にして位置測定を両名で試みたが、明るい星は見分けられたものの暗い星はノイズとの見分けが困難だった。火球付近に比較星が取れず歪曲収差の補正が十分にできなかった。
M24031とM24032は、ATOMCAMのカメラで撮影されていた。コマ送りでフレーム数を数えると前者は1秒間に15フレームで、後者は20フレームだった(上田)。これは速度に影響するので、良く調べておく必要がある。
火球の明るさは、今回決定できなかった。mp4形式動画をavi形式動画に変換しても輝度が測れるHD_RBAviMETEORソフトに取り込めなかった。avi動画もいろんなタイプがあるようだ。
軌道計算結果
軌道計算は、orbit3ソフトで行った(上田)。この火球の修正輻射点はαG=219.8°δG =19.2°で散在(SPO)だった。初速V∞=17.6km/sで地球大気との衝突で終速V=8.0km/sまで減速していた。発光点の高さは99.6kmで消滅点は43.7kmだった。詳しくは次の表を参照されたい。
謝辞
今回の火球の動画やデータを提供いただいた遊佐徹氏、鈴木浩氏、仙台市天文台に感謝を申しあげる。また、動画やデータ収集に協力いただいた殿村泰弘氏に御礼申しあげる。
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