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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12653 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Dec 08, 2007 7:57 am 記事の件名: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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東京の南東で-5.9等の爆発火球がありました。散在流星のようです。
分光カメラの視野に入り、スペクトルが撮れましたが、主要部ではスペクトルが飽和しているので、開始部分で測りました。
900nm以上は2次スペクトルだと思います。2次スペクトルが映るのはとても珍しいです。
ちなみに、同夜に人工衛星のスペクトルも撮れており、こちらは太陽光の反射で連続スペクトルになっています。輝線の塊である流星のスペクトルとの違いは一目瞭然です。
人工衛星のスペクトルが撮れるのも珍しいです。昔 日本のETS-7 (おりひめ-ひこぼし)で撮れたことがあります。
Orbitronで調べた所、この人工衛星はIRIDIUM 36でした。普通イリジウムフレアはスローオブジェクトとしてマスクされ検出対象にならないのですが、これは発光が1,2秒と短時間であったため、突発変化として観測されたようです。
さらに、以下のサイトでは、このイリジウム36は今年1月に故障し、現在制御不能のタンブリング状態にあるとのことでした。きっと比較的早い速度で回転しているのだと思います。普通故障すると不要な反射を避けるためにアンテナを閉じると聞いていましたが、閉じていないのかもしれません。
http://www.rod.sladen.org.uk/iridium.htm
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人工衛星による太陽光の反射
Iridium 36 (tum) |
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Nakai
登録日: 2006.11.11 記事: 974 所在地: Saitama City, Saitama
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日時: Sat Dec 08, 2007 9:06 am 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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Tokyo5からの-5.5等爆発火球と人工衛星です。
(人工衛星は雲の切れ目〜薄くなったところにある最も明るい点)
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2007/12/07 234449 -5.5等爆発火球 3.8mmレンズ |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12653 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Dec 08, 2007 11:17 am 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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Nakai wrote: | Tokyo5からの-5.5等爆発火球と人工衛星です。
(人工衛星は雲の切れ目〜薄くなったところにある最も明るい点) |
人工衛星が同時観測できたのは初めてです
CSVデータで確認しましたが、間違いなく同時観測だと思います 。
通常イリジウムによる太陽の反射光はとても光束が細く、地表上では直径数kmの範囲しか照らしません。さらに回転と太陽との位置関係の変化があるので、複数サイトで同時に観測されることは極めて稀だと思います。
計算して高度をだそうかと思ったのですが、人工衛星の軌道情報からの計算では、この時Iridium 36 は 地表高度 781km にあり、直線距離で、TK1から899km離れています。
これに対してTK1-Tk5間の基線長は12km程なので、観測角度差は1度以下です。
光芒の大きさがそれ以上あるので、どうも今回の光学観測からの位置計算は無理みたいです。
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Nakai
登録日: 2006.11.11 記事: 974 所在地: Saitama City, Saitama
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12653 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Dec 08, 2007 3:11 pm 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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Nakai wrote: | 悪あがきかもしれませんが、発光開始終了点では光芒も小さくなるので、8mmレンズで撮影された人工衛星の静止画からclick.csvを作ってみました。 |
では、精度を期待せず、やってみましょう 。
だいたい似たようなタイミングでクリックしたのですが、やはりクリック誤差と移動によって測定が難しいです、その上交差角が1度以下なので、有効数字は1桁もない筈ですが......
pos2側の結果は以下で一応800km台の高度が出ています。
ちなみに、Orbitron による Iridium36 の 2007/12/08 04:28:21 の位置は
Long=142.3096E Lat=32.5460N H=781Km
です。
予想以上によくあっているようで、ちょっと嬉しいです 。
ISSなど離れた地点からも同時に見える衛星なら測定も簡単だと思いますが、人工衛星フラッシュの光学同時観測からの三角測量は世界初かもしれませんね。
.... あ、にたような話で、以前さぎたりうすさんが準静止衛星の計算をしたことがあったような記憶が蘇りました。あの時厳密には同時観測ではなかったような記憶がありますが、どうでしたっけ?
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=789
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M20071208_042821_TK1_G6_clicks.csv |
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さぎたりうす
登録日: 2004.08.09 記事: 4391 所在地: 大阪府大阪市東淀川区
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日時: Sat Dec 08, 2007 5:46 pm 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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SonotaCo wrote: | Nakai wrote: | 悪あがきかもしれませんが、発光開始終了点では光芒も小さくなるので、8mmレンズで撮影された人工衛星の静止画からclick.csvを作ってみました。 |
では、精度を期待せず、やってみましょう 。
だいたい似たようなタイミングでクリックしたのですが、やはりクリック誤差と移動によって測定が難しいです、その上交差角が1度以下なので、有効数字は1桁もない筈ですが......
pos2側の結果は以下で一応800km台の高度が出ています。
ちなみに、Orbitron による Iridium36 の 2007/12/08 04:28:21 の位置は
Long=142.3096E Lat=32.5460N H=781Km
です。
予想以上によくあっているようで、ちょっと嬉しいです 。
ISSなど離れた地点からも同時に見える衛星なら測定も簡単だと思いますが、人工衛星フラッシュの光学同時観測からの三角測量は世界初かもしれませんね。
.... あ、にたような話で、以前さぎたりうすさんが準静止衛星の計算をしたことがあったような記憶が蘇りました。あの時厳密には同時観測ではなかったような記憶がありますが、どうでしたっけ?
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=789 |
あの時は、前田さんとの同時観測を使って、高度を推定しました。(あまり精度は良くなかったですが、万km単位であることははっきりした。)
後に、1点観測で高度を静止衛星とほぼ同等と推定して、位置の推定も行っています。
イリジウムとは別に一瞬ぴかっと光る閃光衛星は、結構たくさん撮れます。
快晴夜だとカメラ2台で、一晩で5個ほどになることもあります。
珍しくないので、ほとんどノイズや鳥と同じ扱いで削除してます。
深夜でも時折見られるので、おそらくかなり高度のあるものなのでしょう。
実は、そのほとんどが軌道要素の公開されてない、怪しい衛星かもしれませんね。
そんなものばかり撮影していたら、冷戦時代なら、命の保証がなかったかもしれません。
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Nakai
登録日: 2006.11.11 記事: 974 所在地: Saitama City, Saitama
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日時: Sat Dec 08, 2007 5:47 pm 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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SonotaCo wrote: | では、精度を期待せず、やってみましょう 。
だいたい似たようなタイミングでクリックしたのですが、やはりクリック誤差と移動によって測定が難しいです、その上交差角が1度以下なので、有効数字は1桁もない筈ですが......
pos2側の結果は以下で一応800km台の高度が出ています。
ちなみに、Orbitron による Iridium36 の 2007/12/08 04:28:21 の位置は
Long=142.3096E Lat=32.5460N H=781Km
です。
予想以上によくあっているようで、ちょっと嬉しいです 。
ISSなど離れた地点からも同時に見える衛星なら測定も簡単だと思いますが、人工衛星フラッシュの光学同時観測からの三角測量は世界初かもしれませんね。
.... あ、にたような話で、以前さぎたりうすさんが準静止衛星の計算をしたことがあったような記憶が蘇りました。あの時厳密には同時観測ではなかったような記憶がありますが、どうでしたっけ?
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=789 |
SpriteAnalyzerV2にclick.csvを読み込み、Qc0.3としたところ、全く同じ結果となりました。position 1でも約1000Kmほどで25%ほどの誤差です。
基線がこんなに短いのに結構、よくあうものですね。静止衛星より45倍(36000Km/800Km)近いのが幸いでした。
ご指摘のForumを見てみると、さぎたりうすさんの準静止衛星の場合、SonotaCoさんとMasuzawaさんとも同時観測になっていたようですね。
確かに人工衛星は結構撮れますね。人工衛星であることが明らかな場合消去しています。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12653 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Dec 08, 2007 7:20 pm 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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Nakai wrote: | ご指摘のForumを見てみると、さぎたりうすさんの準静止衛星の場合、SonotaCoさんとMasuzawaさんとも同時観測になっていたようですね。 |
だんだん思いだしてきました。あの準静止衛星の時は、殆ど動かず何度も光る特殊な状況だったので、同時といっても秒まで同時かどうかをあまり気にしていなかったと思います。
秒まで同時だとすると、反射の光束の太さが大阪から宮崎まで届くものだったことになります。そんなことが在り得るのでしょうか。
しかし、逆に、光の束が細かったとすると、それが短時間のうちにうまく大阪、宮崎、長野、東京を照らすことか有り得るかという話になります。
うーん、
前者で、20000kmも離れた所から直径数100kmを照らす反射光がWatecで映ったということでしょうか 。
それともやっぱり後者で、線状の反射光が日本をスキャンするように動いたのでしょうか
どなた是非謎を解いてください。
イリジウムの場合の反射光束の太さは精密に分かっていて、これによってフレア予報が出されています。
今回の場合、はっきり秒まで同時と分かり、ある程度の精度も出ているので良い資料になったと思います。
普通の人工衛星のフラッシュは私も消しています。今回はスペクトルが出たので特別でした。
スペクトルの比較例でこちらに掲載したのですが、こんな話になるんだったら、なんでも談話室でやるべきでしたね
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ts007
登録日: 2004.08.09 記事: 5054 所在地: 埼玉県川越市
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日時: Sat Dec 08, 2007 10:04 pm 記事の件名: こちらでも火球を撮影しています。 |
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こちらでは、発光部のみです。−3等でした。χオリオン群でしょうか?
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ada
登録日: 2007.04.30 記事: 515 所在地: 千葉県千葉市
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日時: Sun Dec 09, 2007 11:10 pm 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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Chiba2でも同時になりました。
爆発の具合が見事なので動画をアップいたします。
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M20071207_234449_Chiba2_#1.wmv |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12653 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Mon Dec 10, 2007 8:33 am 記事の件名: Re: 20071207_234449 -5.9等爆発火球(spo) |
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同時観測結果です。
関東各地からの観測なので、交差角がやや不十分です。
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