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2地点観測について

 
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投稿者 メッセージ
ash



登録日: 2012.07.11
記事: 17
所在地: 北海道

記事日時: Sun Aug 12, 2012 4:42 pm    記事の件名: 2地点観測について 引用付きで返信

この前はみなさんご丁寧にお答えいただきありがとうございました。
とても参考になっています。

私は卒業論文の研究の一部で、流星を2地点観測したデータを用いようとと考えています。
そこで質問なのですが、40?50km離れた地点で流星を撮影する時は、
お互いに同じ星座を画面の中にいれて撮影するのがよいのでしょうか?
それとも少しだけ1方のカメラをずらし、撮影する方がよいのでしょうか?

例年先輩方は、例えばペルセウス座流星群であればペルセウス座を2地点とも画面に入れた状態で撮影を行っていました。

ただその時は3日間で1つの同時流星しか記録できませんでした。

そこで、さらに数多くの同時流星を記録するためにはどうすればよいか先生と相談した
時に、「2地点とも同じところをとっていたことがよかったのか、そうでないか」
という話になりました。
私もどちらの方がよいのか実際のところわからず今回質問させていただきました。

・もしこの観測で、数多くの同時流星を記録しようとするなら、
 どのようにセットすればよいか、改善点を教えてください。
 (同じところを撮影するのか、それともどちらか1つを少しだけずらす方がよいのか、
 など)

・また1つの同時流星を記録することはどれだけ難しいことなのでしょうか?
 昨年の先輩が記録したのが1つだけだったので少し気になりました。
 (質問が漠然としていてすいません。)
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さぎたりうす



登録日: 2004.08.09
記事: 4406
所在地: 大阪府大阪市東淀川区

記事日時: Sun Aug 12, 2012 5:29 pm    記事の件名: Re: 2地点観測について 引用付きで返信

簡単に回答しますと、同時観測で同じ星座を視野に入れるというのは間違いです。

流星は高度80-120km付近に出現しますので、50km離れた地点から、出現点を見ると(仮に100kmと仮定すると)、簡単な三角関数の計算で約28度ずれて見えることが分かります。

6mmで観測されているとすると、これでは、同時観測の配置によっては、視野がほとんど重なりませんので、同時流星が1つというのもうなづけます。

同時観測の場合の視野方向を計算する簡単なソフトを作っておられた方もいたと思いますが、UFOanalyzerにも特定の高度の視野を確認できる機能がありますので、説明書をよく読まれた上でチェックされてはいかがでしょうか。

きちんと視野を重ねれば、ペルセウス群の極大日であれば、一晩で50個くらいは同時があると思います。
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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3090
所在地: 大阪府

記事日時: Sun Aug 12, 2012 6:54 pm    記事の件名: Re: 2地点観測について 引用付きで返信

さぎたりうすさんより、返事がありましたね。
3地点観測をするとのこと、計算は、3地点の中央に高さが100kmに流星が出現するとした場合に、例えば21時00分にA地点から見ると、その流星がどこの星座(赤経、赤緯)に現れるかを計算します。

今夜がペルセウス群の極大ですから、この計算は間に合わないかもしれませんが、A地点、B地点、C地点それぞれ計算をしてみてください。

その計算の時間がないようでしたら当方が計算をしますので、大至急返事をください。
3カ所の観測地点とは、旭川校、大雪山、なよろ天文台ですね。
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ash



登録日: 2012.07.11
記事: 17
所在地: 北海道

記事日時: Mon Aug 13, 2012 3:15 am    記事の件名: お返事おりがとうございます 引用付きで返信

素早いお返事ありがとうございます。
今回さぎたりうすさん、上田さんのアドバイスを参考にして視野方向について考えてみました。


今回2地点で観測を行うことになったので、2地点の中間、高度100kmの方向にカメラを向けることにしました。
・2地点の距離が51.556km
・高度100km
を用いて計算したところ、

それぞれのカメラを75.5度傾ける計算になりました。
この高度と2地点の方位を用いて、目印の星を調べて観測を行いたいと思います。
本日は雲量10と残念ながら天気に恵まれなかったので、今後の天気に期待します。




上田さんから計算をしてくださるとお返事いただいていたのですが、返信をすることができず申し訳ありませんでした。本当にありがとうございました。
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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3090
所在地: 大阪府

記事日時: Tue Aug 14, 2012 8:09 am    記事の件名: Re: お返事おりがとうございます 引用付きで返信

ちょっと遅れましたが、ひとこと、
2地点でペルセウス群を狙って同時観測するのなら、図のような流星経路を真横から写し、かつ同時流星となった流星の天球上の交差角が90°になるような観測地の配置が理想です。これはあくまでも理想です。現実には、一晩中このような配置はできません。流星群の輻射点が日周運動しますからね、

ただし、観測地の配置が正三角になる3地点観測同時観測なら、2地点観測のような気をつかわず3地点の中央を狙えば精度の良い組み合わせの同時流星が得られます。



理想的な同時観測配置.JPG
 説明:
流星経路を真横から写す観測地の配置がよく、そうすれば速度決定がより精度があがります。
これは理想ですが基本的なことを知って観測計画を立てましょう。
 ファイルサイズ:  11.54 KB
 閲覧数:  2343 回

理想的な同時観測配置.JPG



同時流星の天球上の交差角.JPG
 説明:
同時流星が得られたときの天球上の交差角が90°に近いほど輻射点の決定精度が良くなります。
 ファイルサイズ:  8.25 KB
 閲覧数:  2343 回

同時流星の天球上の交差角.JPG


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