さぎたりうす
登録日: 2004.08.09 記事: 4406 所在地: 大阪府大阪市東淀川区
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日時: Sun Jan 06, 2013 6:16 pm 記事の件名: しぶんぎ群極大後の出現傾向の謎 |
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CSVハブの方で少し話がでましたので、かなり適当ですが、分析をしてみました。
予測:極大時に鋭いピークを見せるグループと別の群がバックグラウンドで活動しているのではないか?
輻射点で分析しようと思いましたが、見かけ上のバラつきが大きく、いまひとつ傾向がわからなかったので、ある程度精度が出ていて、比較する意味があると思われる、地心速度、軌道傾斜角、近日点引数で比較してみました。
期間は、今年の分は極大後が十分に揃っていないので、2008年から2012年の5年間としました。
本来のしぶんぎ群の軌道要素の目安として、IAUのMDCで公表されている輻射点位置と移動量から逆算した値(IAU公表値、速度の変化量は公表されている極大時の速度にこれまでのSonotCoネットで得られた移動量を適用)、理論値(Meteor Shower and their Parent Cometsに掲載されているしぶんぎ群の平均軌道から算定した値)、2003EH1の最新軌道から算定した値を重ね合わせました。
その結果、以下のようなことがいえます。
・極大後のLs=284-285°付近は、活動が一時低下しているように見える。
・IAUのMDCで公表されている値よりも、母天体とされる2003EH1の軌道から予測される値に近いようである。
・極大後は、理論値よりもVgが小さくなる(=より軌道長半径が小さい)傾向が顕著である。
・軌道傾斜角も、極大後に理論値よりも小さくなる傾向がある。
・以上から、極大後は、本来のしぶんぎ群よりも軌道長半径が小さく、軌道傾斜角も小さなグループの活動が主体になる。
以下は推測です。
・Ls=287°付近が極大となる、しぶんぎ群と別の群が活動している可能性がある。
・別群ではあるが、しぶんぎ群とは強い関係があり、マクホルツ彗星複合群の一部と考えるのが妥当である。
今後ハイビジョン観測が主流になってより精度の高い軌道が大量に求めることができるようになり、この謎が解き明かされることを期待します。
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