SonotaCo.JP

[Shimoda]

多くの目撃情報があり、長野県朝日村の火球カメラにも久しぶりに明るく写った火球でしたが、SonotaCoネットのTVではあまり明るく観測されていませんでした。
私の方で軌道を確認したところ、対地速度が12km/sの非常に低速な火球で、デジタルカメラでは蓄積されて明るく写っただろうことが分かりました。
ところで、この火球はSonotaCoさん、齊藤さん、Yamakawaさん、masuzawaさんのところで撮影されていると思いますが、私の計算結果ではmasuzawaさんの結果が反映されず、軌道が1本に収束しません。
収束しないことは時々あるのですが、対処の方法がわかりません。
この火球の他の箇所での画像をあげていただけませんか。また、軌道について教えてください。
よろしくお願いいたします。

[三本松ＨＳ 三好]

[SonotaCo]

Tokyo1の静止画動画を掲載します。

この流星は大変興味深いですね。

SonotaCo Network では 6地点7カメラ 8つの経路の同時観測(Nagano1は2つのカメラ、TK1は同一カメラですが、測定区間が雲で2つに分かれています) ですが、不運なことにKagawa1のデータを除き殆ど交差角がありません。交差角のない観測データはいくらあっても精度の高い計算はできないので、普通はあきらめるしかありません。
しかし,今回は幸運なことにKagawa1が他と交差角が大きく、これから一応の軌道計算できます。しかし、それでも 観測速度が 地球重力の脱出速度ギリギリでこれを下回るように計算される組み合わせが多く、UO2の通常設定では (輻射点天頂引力修正計算ができないため) それらは計算されません。
このような場合に全組み合わせを知るためには Quality シートでQ0を選び、さらに Vo > 12.0のチェックボックスをオフにします。(この設定では多くの信頼性のないデータが含まれてしまうので慎重な取り扱いが必要になります)

今回の場合、 kagawa1との組み合わせで TK1_S8の前半側のデータ、IS2_SE, IS5_N の三つとの組み合わせは Vo がギリギリ脱出速度を超えるので利用可能なデータだと思います。

交差角の大きい発光開始部分の組み合わせで 12km/s を下回るなら、 地球の引力圏からきた物体、すなわち地球周回軌道のデブリなど ということになるかと思いますが、今回のものはギリギリ 流星だと思います。

[H.Yamakawa]

Ishikawa2からの映像を添付します　面白い現象が続いて興味深いです
　

[masuzawa]

この流星は同時観測にならなかったので、不思議に思っていたところです。

[Shimoda]

撮影者の皆さん画像をあげていただいてありがとうございました。
SonotaCoさん軌道について詳しい解説ありがとうございました。
12km/sと言う限界速度で地球に飛び込んできた火球の振る舞いが分かったようで、特に動画は何度も見させてもらいました。

この火球ではないですが、2013年2月27日19時25分15秒の火球は、15秒以上の継続時間があったようで、SonotaCoさん以外データがなく軌道が求まっていません。
長野県朝日村の火球カメラと、静岡市の岡野幸次さんの魚眼レンズで撮影されていますので、計測しようと思っています。現在年度末で余裕がありませんので、3月末になります。またお世話になります。

[齊藤 直也]

Tokyo6です。静止画を掲載します。