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2013年2月15日 ロシア 隕石落下

 
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投稿者 メッセージ
SonotaCo
Site Admin


登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Fri Feb 15, 2013 4:38 pm    記事の件名: 2013年2月15日 ロシア 隕石落下 引用付きで返信

現地時間15日午前(日本時間15日午後0時20分ごろ) にロシア ウラル地方チェリャビンスク州で隕石落下があり、 100人超負傷したとの情報が入りました。
最近日本で観測されている火球と関係があるか興味深いです。
http://www.youtube.com/watch?v=4vO8V3xBEto


明日未明には 2012DA14の最接近です。
2012DA14の情報をメモしておきます。
Aphelion 1.110 AU (Q)
Perihelion 0.8935 AU (q)
Semi-major axis 1.001 AU (a)
Eccentricity 0.1081
Orbital period 366.2 days
Mean anomaly 299.9° (M)
Inclination 10.33°
Longitude of ascending node 147.2°
Argument of perihelion 271.0°

直径 45m (レーダー観測)
体積 47713立方メートル
推定質量 13万トン
推定密度 2725kg/m^3 = 2.7g/cm^3 (Si 2.3g/cm^3)
仮定衝突地心速度 12km/s
仮定運動エネルギー 1/2mv^2 = 9.36x10^15 (J) = 2.24Mt TNT ( 広島原爆 15Kt TNT)

最近のSonotaCo Network で軌道計算された大火球
2013/01/20 02:42:03 JST (2013/01/20 17:42:03 UT) A-MAG -11 Modified Radiant Ra 101deg Dec -3deg
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=2940
2013/02/14 01:04:35 JST (2013/02/13 16:04:35 UT) A-MAG -7 Modified radiant Ra 113deg, Dec 5deg
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=2956
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kaicho



登録日: 2006.12.22
記事: 70
所在地: 東京都府中市

記事日時: Fri Feb 15, 2013 6:25 pm    記事の件名: 負傷はガラスなのかなぁ・・・ 引用付きで返信

佐藤幹哉です。

科学館にも報道各社からの問い合わせが殺到しました。
情報は映像を見るだけなのですが、まぁ昼間ですので、相当な明るさであることは間違いないです。
負傷者は、衝撃波でガラスが割れたことによるものなのかなぁ、というところだと思いますがいかがでしょうか。直接ぶつかった、というわけではないですよね。
(いずれにしても、被害が少ないといいのですが。)

サイエンスの話は、なかなかまだ見えてきません。

_________________
怪鳥こと佐藤幹哉
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Fri Feb 15, 2013 6:38 pm    記事の件名: 大騒ぎです 引用付きで返信

佐藤さんの電話インタビューはテレビでリアルタイムで拝見していました Surprised
ちなみにスーダンの2008TC3のこのフォーラムの記事は以下です。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=1833

今回のロシア隕石の被害の様子が徐々に伝わってきました。500人とか....

私の所にも問い合わせが何件かあり、昨日観測された火球の話しもしました。
関係あるかないかまだわかりませんが、速度から見て地球を追いかけるように衝突するタイプのようにも見えます。 なんとか現地から軌道に関する情報が入るとよいのですが、1/20と2/14の日本の火球との類似性が気になります。
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kaicho



登録日: 2006.12.22
記事: 70
所在地: 東京都府中市

記事日時: Fri Feb 15, 2013 7:45 pm    記事の件名: 2008 TC3でしたね。 引用付きで返信

佐藤幹哉です。SonotaCOさん、コメントありがとうございました。

そうそう、2008 TC3のこと。とっさに思い出せなかったです。失礼しました。
なにぶん、16時にプラネタリウムの投影が終わり、その後表に出たところで
このお話を初めて聞きました。
そして、電話連絡が来ているから、と言われ、慌てて対応したものです。
17時に電話出演ですから、うーん、準備不足過ぎですね。

さてさて、軌道は昼間ですし厳しそうですね。どのくらい精度が出るのでしょうか。
隕石本体は見つかって欲しいですね。(まだ見つかっていないですよね?)

_________________
怪鳥こと佐藤幹哉
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STUDIOWORK



登録日: 2013.01.31
記事: 5
所在地: Fukuoka

記事日時: Sat Feb 16, 2013 1:09 am    記事の件名: 衝撃波がすごいですね。 引用付きで返信

ロシア ウラルの隕石落下 鳴り響く轟音と激しい爆風 2013.2.15

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=PwCOskUkT2w#!
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Feb 16, 2013 8:09 am    記事の件名: Re: 衝撃波がすごいですね。 引用付きで返信

STUDIOWORK wrote:
ロシア ウラルの隕石落下 鳴り響く轟音と激しい爆風 2013.2.15

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=PwCOskUkT2w#!

紹介ありがとうございます。物凄い衝撃波だったようですね。
このビデオには朝日が映っているでしょうか、だとすると 北東から来たのでしょうか。最近の日本の火球は皆南西から来ているのですが.... より科学的な情報が望まれますね。

他に湖の氷が5m程丸く穴が開いている映像もみましたが、クレーターという話しがこのことだとちょっと残念です。やはり直接隕石に当たった人の報告はないようですし、隕石回収が難しいと残念です。

ビデオからは明るさは太陽と同じ位、つまり-25等より明るかったでしょうか.....
まさかウラルに行かれる方はおられないですよね? Wink

最近、忙しさが空から降ってきます Wink
でも、ネットワークでの皆さんの毎夜の観測は、多くの流星軌道を知ることや、火球の性質を知ることで、 将来の隕石衝突を予測することに繋がっていくと思います。
年間20万個の流星を観測して、2万個以上の軌道計算しているネットワークなど他にありません。
多くの観測者さんの貢献でSonotaCo Network も世界をリードするものに育ってきました。やりがいがありますね
----------------------------
NASA もブログにコメントを出しました。 ビデオの中の朝日から、 この隕石は北から南に流れたようで、2012DA14とは完全に無関係という見解でした。
http://wiki.nasa.gov/cm/blog/Watch%20the%20Skies/posts/post_1360947411975.html


最終編集者 SonotaCo [ Sat Feb 16, 2013 9:56 am ], 編集回数 2 回
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Feb 16, 2013 9:00 am    記事の件名: 教訓があるとすれば 引用付きで返信

今回の件で、防ぎようがないという話をよく聞きますが、

このようなまばゆい発光現象を目撃したら、その1,2分後に衝撃波が来ることがあるので、すみやかに窓から離れ、数分間は落下物のない屋内に避難するように

というのが1つの教訓ではないかと思いました。
このような隕石そのものは防ぎようがないが、その被害を防ぐ方法はあるということだと思います。
------------------------
ロシア非常事態省は 隕石の雨が各地で降った と発表していました。
当初信憑性がわかりませんでしたが、
実際に車のフロントガラスなどに多数の黒い破片が刺さったような映像も入り始めました。

続報が待たれます。
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Feb 16, 2013 5:36 pm    記事の件名: NASAの見解 引用付きで返信

NASAの見解がアップデートされ続けています。
http://www.nasa.gov/mission_pages/asteroids/news/asteroid20130215.html
最新情報では 直径17mで質量10000t 開放エネルギー 500kt とのことです

根拠は6500km離れたアラスカにある衝撃波観測装置の測定データだそうです。
日本にも千葉に衝撃葉観測装置があるとのことで、もしかしから受かっているかもしれません。

英語版 Wikipedia にページができていました。
http://en.wikipedia.org/wiki/2013_Russian_meteor_event


最終編集者 SonotaCo [ Sun Feb 17, 2013 6:07 pm ], 編集回数 1 回
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ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5054
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Sat Feb 16, 2013 9:49 pm    記事の件名: 「2013年2月15日のロシアの隕石の衝撃波」京都大学のレポートです。 引用付きで返信

「2013年2月15日のロシアの隕石の衝撃波」として京都大学のレポートが公開されています。前回の1月20日と同様にキレイに受信されていますね。
http://www.eqh.dpri.kyoto-u.ac.jp/~masumi/eq/fireball2013b/index.htm
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Tue Feb 19, 2013 10:07 am    記事の件名: 軌道推定と過去の類似流星 引用付きで返信

徐々に情報が入りつつありますが、現在までに得られた情報から私なりに今回のチェバルクリ隕石の軌道を推定しておこうと思いました。
現状ではどの値も誤差10%以上あると思いますが、概略を知りたく思いました。
結果として、NASAの推定とさほど離れていないものになりました。
残念ながら太陽方向から飛来するもので、SonotaCo Network の夜間観測では殆ど観測できない軌道ですが、2008年にやや近い軌道のものが1例だけ観測されていました。
----
計算に使用したデータ
日時 2013年2月15日 9:20:26 (YEKT:UT+6:00)
場所 ロシア チェリャビンスク州 チェリャビンスク(55.155N,61.412E) 周辺100km
隕石落下地点 チェバルクリ湖(54.965N 60.321E)チェリャビンスクから西に約70km
経路 気象衛星の隕石雲画像
Weather satellite footage of Russian meteor trail from Feb. 15, 2013
http://www.youtube.com/watch?v=VdoKEFsemvw
継続時間はutube動画からおよその値を求めました。
これから、Ev を 18度と仮定すると下図のような高度距離速度となりました。
この推定だと速度はNASA推定より1割程速い20.5km程となりますが、 チェリャビンスク上空高度は23km程でNASAの推定と一致します。

2013/2/15 03:20(UT )の北緯54度57分, 東経60度19分における Az = 73deg Ev =18deg 方向として以下の視輻射点となりました。
視輻射点 Ra 23h16m(349deg) Dec 24d46m(25deg) ペガスス座 (ヘリオン方向に近い)

これに類似する軌道をもつSonotaCo Networkでの実観測は殆どありませんが、かろうじて 2007年からの7年間の観測で以下の1例のみやや近いものがありました。
2008年2月17日 05:40:43 (JST) 神奈川県上空 1.2等
-----------
以上の結果、2012DA14はもとより、1月20日と 2月14日に日本で観測された大火球とは軌道が全く異なることが確実になりました。



RussianMeteorPath.png
 説明:
経路推定図です。
 ファイルサイズ:  624.97 KB
 閲覧数:  15807 回

RussianMeteorPath.png



B20xx02_RMAP_Rg.png
 説明:
過去7年間の2月の全観測流星と今回の隕石の輻射点方向です
 ファイルサイズ:  34.04 KB
 閲覧数:  15807 回

B20xx02_RMAP_Rg.png



B20080217_054043TMAP.png
 説明:
2008年の類似流星のトレイルマップです
 ファイルサイズ:  19.15 KB
 閲覧数:  15807 回

B20080217_054043TMAP.png



B20080217_054043GMAP.png
 説明:
2008年の類似流星の地表経路です
 ファイルサイズ:  17.32 KB
 閲覧数:  15807 回

B20080217_054043GMAP.png



B20080217_054043OMAP.png
 説明:
2008年の類似流星の日心軌道です
 ファイルサイズ:  15.02 KB
 閲覧数:  15807 回

B20080217_054043OMAP.png


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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Feb 23, 2013 9:04 am    記事の件名: 昼間小惑星はどうやって発見したらよいのでしょうか。 引用付きで返信

今回の報道にて、「このサイズの小惑星の事前観測は暗くて難しい」というコメントが多かったように思うのですが、 今回の小惑星は太陽方向から来ているので、たとえ大きくても直前の光学観測は不可能だったように思いますが、どうでしょうか。

どうしたらよいか考える必要があるのではと思います。
電波で小惑星の発見はできるでしょうか?
---------------------
その後の情報です
包括的核実験禁止条約機関(CTBTO)による超低周波音波観測
32秒の観測史上最大の音波が観測された。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35028886.html
17m, 18km/s,70万トンとのことです。
NASAの10万トンという発表も アラスカの衝撃葉観測を基にしたとのことでしたが、違うもののようですね。
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tokoro



登録日: 2009.10.20
記事: 105

記事日時: Fri Mar 01, 2013 7:37 pm    記事の件名: ロシア隕石の軌道の動画 引用付きで返信

ロシア隕石の軌道の動画 Preliminary Orbit of the Chelyabinsk Meteoroid.mp4
http://www.youtube.com/watch?v=t5DgXLbjaQQ

tokoro
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登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Mar 02, 2013 9:14 am    記事の件名: Re: ロシア隕石の軌道の動画 引用付きで返信

tokoro wrote:
ロシア隕石の軌道の動画 Preliminary Orbit of the Chelyabinsk Meteoroid.mp4
http://www.youtube.com/watch?v=t5DgXLbjaQQ

情報ありがとうございます。
この原著とその参照データです。 街灯の影の移動から計算したものがベースのようです。
http://arxiv.org/pdf/1302.5377.pdf
http://ogleearth.com/2013/02/reconstructing-the-chelyabinsk-meteors-path-with-google-earth-youtube-and-high-school-math/

NASAの当初の推定はPeter Brownの 気象衛星画像中の隕石雲の位置からのもののようですが、私の概算を含めて 概ね似たような方向からの進入を示しているように思います。
もっとも、数値としては傾斜角でまだ10度程の差がありますが... その程度の誤差に収まっているように思います。 いずれにせよ太陽方向からの接近で、光学観測は難しかったということになると思います。
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