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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sun Feb 17, 2013 4:32 pm 記事の件名: 火球の光度測定 |
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前田です。
下の画像は、流星談話室の方に上げた1月28日未明の火球ですが、光度測定が
うまくいきません。どんな原因が考えられますか?
光度判定は-1.7等となっています。
画面の明るい星はスピカで約1等と左のグラフでは正常です。
ここから外挿しているので、誤差は出ると思いますが、?3から?5等ぐらいは
普通判定されていたと思います。火球の分裂がバックグラウンドに影響しているのでしょうか。
analyzelogもありますが、ここに張っても大丈夫ですか。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Feb 17, 2013 5:44 pm 記事の件名: Re: 火球の光度測定 |
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たしかに少し不思議ですね。
左のlog明度ホ等級グラフは正常に見えますが、明度は2等星で飽和しているようなので、飽和ピクセルの数の問題だと思います。
右の等級グラフでは分裂部分は別オブジェクトとして綺麗に分離されているようなので、分裂は関係ないように見えます。
前田 wrote: | analyzelogもありますが、ここに張っても大丈夫ですか。 |
張っても大丈夫ですが、原因がわかるかとうかは判りません。
ついでに M.bmpをjpg化したものと途中の1フレーム画像も張って下さると参考になると思います。
最終的にはaviを含むクリップ一式を送って頂いて調査しないとわからないかもしれません。
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sun Feb 17, 2013 8:45 pm 記事の件名: 添付してみました。 |
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SonotaCoさん、どうもありがとうございます。
なるほど、飽和と判断する閾値あたりが怪しい可能性があるのですね。パラメータも
一応張っておきます。
途中の1フレームというのは切り出した1静止画と言うことですね。
お時間の空いた時でよいので、よろしくお願いします。
10秒以上のクリップなので、aviは、220Mぐらいありますが、
方法を指定していただければ、送れると思います。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Mon Feb 18, 2013 11:04 am 記事の件名: 難しい問題かもしれません |
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資料ありがとうございました。 > 前田さん
まず、M.BMPですが、赤で表示されている部分が 明度変化があったとして検出された領域です。この例では 経路全体としては概ね明度変化点は 問題なく検出されているように見えます。地上マスクにかかっているわけでもなく、青がシンチレーションマスクですが、これもほぼ正常で問題の原因になっているようには見えません。
次に掲載していただいた 第150フレーム (300,301フィールド)ですが、
ログをみると、 その最大明度 bは255, ですが その値をもつピクセル数bm は 7と6 つまり2フィールド計で たった13しか 数えられていません。
明度変化の中央位置Xc,Ycは赤線位置です。動画をみるとここで分裂しそうになっていて、光芒は前後に伸び始めた状態で UA2はその前方の動いている部分を捉えて測定しているように見えます。
で、 UA2の等級算出方法を思い出してみると、以前報告会で使ったPPTでは 2番目の図のようになっています。
ということは、
この火球は低速で分裂しており、このフレームではその大部分が後方に残り、その辺の領域がこのクリップでは全て飽和明度で 明度の差が出ず、止まっているように見えたたために、フィールド測定上は明度変化点とみなされず、光芒全体の数分の1の小さい測光矩形領域が設定され、他の点は測定に算入されなかった
という可能性が疑われます。
つまり、後ろに残った分裂部分が無視されたので、人間による全体の見た目の明るさの印象とは相当違う測定結果になった 、と、いうことかと思います。
流星の等級をどう測るかというかなり本質的な問題に関わっているかもしれません。
例えば、アフターグロー部分や経路中の恒星の明るさを等級に含めるかどうか、という問題と似た話しのような気がします。
うーん、 飽和明度の低速火球をどう測るか.....どうするか難しい問題ですね。
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Tue Feb 19, 2013 12:20 am 記事の件名: なんとなく分かりました。 |
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SOnotaCoさん、詳しい解説ありがとうございます。すべて理解できたわけではありませんが、
何となくわかってきました。
”その辺の領域がこのクリップでは全て飽和明度で 明度の差が出ず、止まっているように見えた”
のあたりが重要ですね。明度の差が出ないと止まっているように見えるんですか。
参考に着けられた火球画像で、黄色い四角はどうやって決めているのですか。また、その値はlogに残っているのですか。
分裂した部分は別々に光度を求めているので、光度の時間変化のグラフが2又にわかれていたのですね。こういう破片もべつべつに解析をしていると、初めて知りました。とりあえず尾などを除いた全体の光度が出ていればよいとおもいます。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Tue Feb 19, 2013 11:05 am 記事の件名: Re: なんとなく分かりました。 |
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黄色い四角は上のpptに書いてあるように、明度変化検出点を全て含む最小の矩形です。
明度変化検出点とはフレーム間明度差分を特定の閾値で切って判定したもののはずです。詳しくはソースを読まないと忘れてしまいましたが、 通常赤で検出点として表示されるものの類です。残念ながら、その矩形の情報はログには出ていません。
計算は矩形内の全画素を使うのですが、その矩形を決める時は明度変化点を使っている所が原因です。
尾を除くことを目的としたアルゴリズムなのですが、この方法穂が今回の場合影響していると思います。
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sat Feb 23, 2013 11:30 am 記事の件名: 解説ありがとうございます。 |
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ちょっと忙しくて、返事が遅れました
明度変化の閾値は、流星検出の時にお世話になるdllですね。
ここを変えて解析しても、結果がほとんど変わりません(1等ぐらいかわる)。
dllを1などにすると、飽和している周辺領域が明度変化検出点となって、
マップで赤に表示される面積が増えるかと思いましたが,あまり変わりません。
流星の先端部分の発光を捕らえているとしても、光度変化が
あまりにも平坦なのも気になります。
これまで捕らえた火球ではそれほど違和感のある光度は出ていなかった
のに(少し明るめという印象はありますが)今回、暗く見積もられたことが
かなり気になりました。またこのような例が捕らえられたときに質問します。
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