SonotaCo.JP

[上田昌良]

2013年6月分の報告がほぼ終わったと思いまして、同時流星の軌道計算をしてみました。
そうしましたら添付の図のように流星群活動が捉えられてました。
2013年6月3日に同群の同時流星が8個、8日に3個が群がっていました。
6月3日（太陽黄経73.08°）で輻射点がαG=279.8°δG=-19.5°VG=38.5 km/sです。
その流星群はNSA群、NSS群、NSC群、SSC群が候補にあがりますが、今後の研究により
あきらかになっていくでしょう。

[上田昌良]

先の流星群は、表題の流星群と判定しました。
この流星群は、IAUでは確定流星群とされておらず、検討中の流星群一覧のIAU No.67になっています。IAU No.67というのはJenniskensが行ったもので、根拠はZ.Sekaninaが1976年に発表した電波流星の論文とV.Porubcanの1994年に発表した写真流星の論文などとなっています。
この群は2010年から2012年の同時流星からは群がりがみられませんでした。また、IAU No.67の速度がVG=22.9 km/sとかなり違っているのが気になります。電波からはVG=24.3 km/s , VG=18.3 km/s, 写真からはVG=22.9 km/sと発表されています。
＿
添付の図はいて座μ北群と判定した根拠の輻射点等のグラフです。