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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Wed Dec 04, 2013 8:55 pm 記事の件名: アイソン彗星由来流星は? |
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肉眼彗星の期待を集めながら近日点で消滅したアイソン彗星ですが、
2014年1月16日に アイソン彗星が通った軌道と地球がクロスするとの話しがあります。
明るい流星は期待できないという説もありますが、念のため注目したいと思います。
アイソン彗星由来の流星があった場合の輻射点、速度の予測は既にあるでしょうか?
無ければどなたか計算お願いできますでしょうか、 よろしくお願いします。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3090 所在地: 大阪府
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日時: Wed Dec 04, 2013 10:46 pm 記事の件名: Re:アイソン彗星由来流星は? |
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2014年1月15日(太陽黄経295°)でアイソン彗星から関連流星がでるとするなら、その輻射点はα152°δ+17°VG 51 km/s
となりますが、そのときには地球からアイソン彗星の軌道とはかなり離れています。それで関連流星はまず出ないでしょう。
離れすぎていますので、予報輻射点位置は参考値ですので。
たしかに誰かが関連流星群の輻射点予報をだしていましたね。そのメモは探しましたがみつかりませんでした。
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しゃあ
登録日: 2004.08.09 記事: 547 所在地: 山口県宇部市
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日時: Thu Dec 05, 2013 7:49 am 記事の件名: 輻射点 |
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阿部さんがしし座(赤経10H10m、赤緯16°40’)、対地速度52km/s、極大1/16_02:24UTとつぶやいておられました。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Thu Dec 05, 2013 8:44 am 記事の件名: 過去殆ど記録のない領域ですね |
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情報ありがとうございます > 上田さん、しゃあさん
1月の 過去6年分(2007-2012)の我々の全観測 およそ14万軌道をみてみましたが、
類似軌道の流星は極めて少ないようです。近いのは 20080119_233529 ただ1つです。
輻射点はいわゆる隙間の縁です。
アイソン彗星と似た速度なら 当然 近日点距離 が小さく、軌道半径が大きく e が1付近のものになるようです。
アイソン彗星の消滅は qか小さいものの安定周回の困難さの実例になりましたね。
過去の記録が殆どない領域なので、出現すれば目立つと思います。期待したいですね。
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kaicho
登録日: 2006.12.22 記事: 70 所在地: 東京都府中市
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日時: Wed Dec 11, 2013 6:11 pm 記事の件名: 楕円軌道を仮定しても出現は難しい |
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佐藤幹哉でございます。
アイソン彗星は、双曲線でしたので、過去に太陽に接近しておらず、
結果としてダスト・トレイルが存在しません。
でも念のため、楕円軌道にして長周期の軌道を仮定してダスト・トレイルを計算してみました。
結果、そのように無理に仮定をしても、ダスト・トレイルは地球軌道に(流星が観測される
ほどには)接近しませんでした。詳しい結果は以下にまとめてあります。
よかったらご覧ください。
http://meteor.kaicho.net/ISON-trail/bulletin.pdf
ちなみに、接近しないまま放射点を求めると、α=153、δ=17.5 くらいとなります。
Vgは51km/sくらいです。
一方、アイソン彗星由来の「ダスト」ということであれば、地球に到達するものもありそうです。
概略計算をしたところ、2011年7月くらいに彗星から放出された小さなチリの中で、
適度な光圧を受けるチリは、彗星本体よりもゆっくりと遅れて進み、
軌道もややふくらむ形となって、1/16頃に地球に到達します。
ただし、当方が計算した時に地球に遭遇するチリの光圧比は、0.94ですので、
とても流星にはなりません。彗星のダストの尾の主要な部分と同じくらい、
小さな微粒子です。
ご参考まで。
_________________ 怪鳥こと佐藤幹哉 |
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kaicho
登録日: 2006.12.22 記事: 70 所在地: 東京都府中市
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日時: Wed Dec 11, 2013 6:16 pm 記事の件名: 追加 |
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蛇足ながらさらに追加すると、今回接近したことで放出されたダストの中には、
楕円軌道になって戻ってくるものも、きっと存在するでしょうね。
(彗星の運動方向と逆方向に放出されたダスト)
何百年、あるいは何千年先に、微小な流星群活動が見られる可能性は
あるかもしれませんね。
いずれにしても、一度回帰しないと、地球軌道には接近しませんので、随分と
先の話になります。
_________________ 怪鳥こと佐藤幹哉 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Thu Dec 12, 2013 7:43 am 記事の件名: Re: 楕円軌道を仮定しても出現は難しい |
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kaicho wrote: | 一方、アイソン彗星由来の「ダスト」ということであれば、地球に到達するものもありそうです。
概略計算をしたところ、2011年7月くらいに彗星から放出された小さなチリの中で、
適度な光圧を受けるチリは、彗星本体よりもゆっくりと遅れて進み、
軌道もややふくらむ形となって、1/16頃に地球に到達します。
ただし、当方が計算した時に地球に遭遇するチリの光圧比は、0.94ですので、
とても流星にはなりません。彗星のダストの尾の主要な部分と同じくらい、
小さな微粒子です。 |
計算と解説、ありがとうございます。
ここの所が知りたかったのですが、
光学観測不可能なほど 小さいく軽い粒子なら地球に届く可能性がある ということですね。
大変よく分かりました。
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Fri Dec 13, 2013 1:12 am 記事の件名: 解説どうも |
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宮崎の前田です。
怪鳥さん、詳しい解説ありがとうございます。
こうゆう初回帰のダストが、現在、太陽系外起源の流星では??などと
興味を持たれている流星の中にきっと含まれているんだろうなと
想像をふくらませました。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3090 所在地: 大阪府
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日時: Mon Jan 20, 2014 8:51 am 記事の件名: 予報輻射点からの関連流星はなかった |
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アイソン彗星からの関連流星はなかった。小生の計算の予報輻射点からの関連流星はなかった、という結果がでました。まだ未報告の方もおられ暫定結果ですが、
出なかったというのも、世間の注目はひきませんが貴重な結果です。
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