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ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1334 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Sat Jun 21, 2014 8:46 pm 記事の件名: 本命!今度は Panasonic DMC-GH3のローパスフィルター除去しました. |
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パナソニック DMC-GH3 ローパスフィルター除去
DMC-GH2 の分解でカメラ内部の様子が判ったので,いよいよ本番の「DMC-GH3」(以後 GH3)のローパスフィルター除去に取りかかりました.
カメラは中古で入手したもので,あまり使われた様子はありません.
1.本体裏蓋の取り外し
裏蓋を外すには,GH2 と同様に,底部(5本),左右両サイド(各3本),ファインダー部(4本+ダイヤルも..),そしてこのネジの存在は開けてから判ったのですが,バッテリーケース最深部にあるネジ(1本)を注意深く外します.ファインダー部にある視度調整用のダイヤルと取り付け用ネジも外します.
GH2の場合は簡単に裏蓋が外れたのですが,GH3はここからいくら隙間にドライバーを入れて捻ってもビクともしません(この段階ではバッテリーケース内のネジの存在は知らなかった).
いろいろやったのですが全然ダメ.仕方が無いのでやや大きめのマイナスドライバーでかなり強引に開けました.開けた裏蓋を良く見てみると開かなかった原因は「2箇所にある固定用つめ」と判明.
裏蓋から突き出た長さ1cm程のつめが本体の隙間に入っており,それが裏蓋を強く固定していました.つめの場所はSDカード蓋付近と上部セレクトダイヤル付近の2箇所.セレクトダイアルの下のつめはなんとネジ止めされており(SDカード蓋のつめはにネジはない),ネジを付けたまま開けたのでプラスティックの先端部分が折れてしまいました.最初にバッテリーケース内のネジを外しておけばもうすこし簡単に開けられると思います.この段階で我が愛機は相当傷が付きました(泣).
裏蓋と本体は2本のフラットケーブルで繋がれています.裏蓋をそ〜っと開け,コネクターの黒いロックを跳ね上げてケーブルを外します.
2.フラットケーブルのロック
GH3の基盤につながっているケーブルはフラットケーブルなど10本(そのうち裏蓋から2本),赤色のケーブル1本.
GH3のフラットケーブルは1本を除いてすべて同じロック形式で,「フラットケーブルが入っている側と反対側にある黒いラッチをはね上がる事でロック解除.ラッチを水平に戻す事でロック」という比較的判りやすいものです.一本だけはフラットケーブルをやや強く引き抜けば外れました(また差し込めば大丈夫).ケーブルの取り外し/取り付けはGH2よりもGH3の方がかなり楽ですね.
3.電池のシールド部取り外し.
基板右上にある電池の接続部をカバーしている黒いシールド板を外します(ネジ2本).特に問題なし.
4.基板の取り外し
基板は3つのネジで固定されています(中央部1個ー黒色ネジ.左側2個).これを外し,いくつかある固定用の出っ張りに注意しながら基板を外します.基板裏側にはフラットケーブルなどの接続は無いので,固定用の出っ張りを外したら簡単に分離出来ます.
5.基板/CMOS基盤間のシールド板の取り外し
基盤を外すと大きな金属製のシールド板が全面を覆っています.これはネジ1本で止まっているだけなので簡単に外す事が出来ます.
6.CMOS基盤の取り外し
シールド板を外すと,CMOS基盤,コンデンサー,バッテリーケースなどが見えます.中央やや左側にあるオレンジ色の幅広なフラットケーブルが出ている四角い基盤がCMOSが取り付けられている基盤です.
この基盤は3つの小さなネジで固定されているだけなので,取り外しは非常に簡単.あんなに苦労したGH2とは大きな違いでした.
下部2つ,上部1つのネジを外して静かに持ち上げると,その下にあるローパスフィルター(1)が見えてきます(写真参照).
下端中央に位置固定用の突起がありますので,元の位置に正確に戻るように最初の状態を良く覚えて起きます(CMOS基盤がずれるとピントが片ずれになります).
7.ローパスフィルター(1)
CMOS基盤を外すと「ローパスフィルター(1)」が見えてきます.
ローパスフィルター(1)は「ダストリダクション装置」の上に置かれており,薄い金属枠とゴム製パッキング,紙製?シールドで固定/保護されています.サイズは「24.0 mm x 19.0 mm x 2.75 mm」.3層(4層?)のガラス製フィルターです.金属枠に乗っているだけなので注意深く取り外し,大事に保管しておきます.
8.ローパスフィルター(2)取り外し(準備編)
GH3のローパスフィルター(2)はGH2と同様に,ローパスフィルター(1)の前面にある「ダストリダクション装置」の上部の金属製の枠に取り付けられています.
この枠は3箇所のネジで留められているだけなので,一見すると取り外しは簡単なように見えます.しかしながら右上のネジの上に隣のバッテリーケースの端が覆い被さっており,ドライバーでネジを廻すためのスペースがありません.無理にネジを廻すとネジ山を壊しそう...そんな訳で仕方なくバッテリーケースを動かす事にしました.
9.バッテリーケースの移動
バッテリーケースは2本の小さなネジで留まっています.ほんとは3本なのですが,もう一本のネジ(バッテリーケース上部)は裏蓋を開ける時にすでに外してあります.
しかし,バッテリーケース自体はケース内にぴったり嵌まっていて簡単には動きません.丹念に動かしているとだんだん緩んできて持ち上げられるようになり,そうこうしている内にスペースが出来てきて(5mm程?),無事に金属枠を留めているネジを外す事が出来ました.
尚,バッテリーケースの上部は小さな基板と隣接しており,強引に動かすとこの基板を傷つける恐れがあります.バッテリーケースの移動はネジを廻すスペースを確保するためだけにとどめ,全体を取り外したりはしない方がいいでしょう.
10.ローパスフィルター(2)取り外し
バッテリーケースを浮かすことでローパスフィルター(2)が取り付けられている金属枠を外す事が出来るようになりました.金属枠を固定している3本のネジの下には例によってバネが入っており,慎重にネジを取り外します.
ローパスフィルター(2)は薄さ0.70mmのガラス製です.GH2はネジ止めでしたが,GH3では接着剤で固定されています.従って,取り外すにはガラスを割らなければなりません.ここまで来たらやるしかない!っと小さなドライバーでゴリゴリ割ってナイフで取り外しました.
ローパスフィルター(2)は非常に薄いガラスです.従ってピント調整の効果はほとんど無いと判断.この部分には透明ガラスフィルターは入れない事にしました(DMC-GH2と同じです).
以上でローパスフィルターの除去作業は終わりです.慎重に逆の順番でパーツを取り付けて行きます.
GH2と比較してGH3は遙かに「精密機械」です.ケースは頑強で裏蓋を取り外す事から非常に困難でした.これはバッテリーケース内のネジを発見出来なかった事も原因で,このためにつめを破損させてしまったり,余計な手間をかけたりしてしまいました.またGH3は各パーツがぎっしりと緻密に組み合わさっていて,集積度はGH2よりもかなり高いです.特にバッテリーケースの取り外し/移動とローパスフィルター(2)が取り付けられている金属枠の取り外しには苦労しました.
何度も諦めかけましたし,カメラが無事に作動した時にはガッツポーズが出ました.分解の難度はかなり高いと思います.
これで赤外域にも感度があるカメラで 1920x1080p/60fpsでスプライトを写す事が出来るようになりました.
やってみようと思った方もいらっしゃるかもしれませんが,カメラが動かなくなる事も考慮に入れて判断して下さい.それでもやってみようと思われる「冒険好き」な人は頑張って下さい.ご不明な点は協力します.
ピント調整用透明ガラスフィルター
ローパスフィルター(1)の替わりには高透過性ガラス(オプチホワイト)製のガラスフィルター(厚さ 3.25mm)を入れました.
オリジナルのフィルターは ローパスフィルター(1)= 2.75mm,ローパスフィルター(2)=0.70mm で合計 3.45mmなのですが,この厚さでもガラスフィルターはピント補正の役割を果たしており,無限遠方へのピントも合わせる事が出来ています.
追記:後日,普通のガラス板(フロートガラス)製のフィルター(厚さ 3.25mm)も入れてみたのですが,画面上でピントが合っている場所と合っていない場所がマダラ模様になってしまいました.屈折率が不均一なのでしょう.もっと均一な素材ならばピントがさらにシャープになるかもしれません.耐熱性ガラスや石英ガラスで実験してみようと考えています.
ITO
写真のみ続きます
| 説明: |
改造前のPanasonic DMC-GH3
1920x1080p/60fpsで動画が撮れる優れものです. |
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| 説明: |
これがセレクトダイアル下の「固定用つめ」です.
バッテリーケース奥のネジの存在を知らずに強引に裏蓋を開けたため先端が割れてしまいました. |
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| 説明: |
バッテリーケース最深部にある「つめ」の固定用ネジ
GH3を開けるには本体の左右,底部,ファインダー部のネジの他にこんな場所にネジがありました.
GH2では無かったので,見落としました.ご注意を... |
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| 説明: |
GH3本体と裏蓋を開けたところです.
裏蓋からは2本のフラットケーブルが延びて,本体上の基盤とつながっています.
コネクターは黒いラッチを跳ね上げてロック解除を行う方式のもので,解除は簡単です. |
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| 説明: |
基盤とその下にある「全面を覆うシールド板」.
基盤上にあるすべてのケーブルを外し,小さなシールド板とネジを3つ外すと基盤を外す事が出来ます.
基盤に裏にはケーブルはありません. |
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| 説明: |
CMOSが付いている基盤(CMOS基盤)
中央の黄色いケーブルが出ている四角い物が「CMOS基盤」です.
GH3ではネジを3本外して簡単に取り出す事が出来ます.でも,取扱いは慎重に...... |
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| 説明: |
取り出したCMOS基盤(表側)と本体.
金属枠にあるローパスフィルター(1)と右側のバッテリーケースが見えます.
ローパスフィルター(1)は枠上に置いてあるだけなので簡単に取り出す事が出来ます. |
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| 説明: |
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| 説明: |
ローパスフィルター(1)とその付属パーツ
サイズ:24.0mm x 19.0mm x 2.75mm
3,または4層からなるガラス製のようです. |
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| 説明: |
ローパスフィルター(2)がある金属製の枠を外すためのネジ
○で囲んだネジとバッテリーケースが干渉して面倒が事に....
結局バッテリーケースを動かすはめになりました. |
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ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1334 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Sat Jun 21, 2014 8:55 pm 記事の件名: 本命!今度は Panasonic DMC-GH3のローパスフィルター除去しました.(その2) |
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パナソニック DMC-GH3 ローパスフィルター除去(その2)
写真が貼れなかったので,これはその続編です.
ITO
| 説明: |
ローパスフィルター(2)が付いている金属製の枠と本体.
やっとの事でローパスフィルター(2)付の金属枠を取り出せました.
ローパスフィルター(2)は厚さ0.70mmのガラス製です. |
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| 説明: |
ばらばらに割ったローパスフィルター(2)
ローパスフィルター(2)は枠に接着されています.
従って外すには割るしか方法はありません.ドライバーでゴリゴリと割りました. |
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| 説明: |
取り出しだローパスフィルター(1)
GH2のローパスフィルターと比べると一回り大きいのが判ります.
またGh3のローパスフィルター(1)は4層構造になっています(GH2のは層が見えない).
「ピント調整用透明ガラスフィルター」は高透過製ガラスで作りました. |
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| 説明: |
ローパスフィルターを除去したGH3で撮影した夜空.
残念ながら曇天で星は見えませんが,無限遠方のピントは来ているようです. また 1920x1080p/60fpsである事も確認しました.
ローパスフィルター除去GH3+Nokton25mm.フィルター類はなし. |
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