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2014年12月、ふたご座流星群(GEM)のまとめ

 
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投稿者 メッセージ
上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3084
所在地: 大阪府

記事日時: Tue Feb 10, 2015 7:00 am    記事の件名: 2014年12月、ふたご座流星群(GEM)のまとめ 引用付きで返信

12月分の報告は皆さんお済みだと思いますので、そのデータからふたご座流星群(GEM)についてまとめ
てみました。
GEM群の同時流星は、2014年11月18日から2015年1月9日の間に2,187個が得られました。ただし、出現
の開始と終了のころにはGEM群の出現数が少なく、開始と終了を厳密に決めるのは困難です。GEM群の
同時流星の軌道計算等から輻射点の日々移動と速度の日々変化を図に示しました。さらに計算の結果
の詳細は表に示してあります。?すばらしい結果が出ています。?
2014年のGEM群の各数値は2013年とほぼ同じでGEM群の変化はみられませんでした。GEM群に経年変化が
起こってきているのか、いないのかは、観測してみないとわかりません。ここに観測のおもしろさが
あると考えます。
熱心に毎夜観測され、報告をされています観測者の皆さんに感謝申しあげます。



RP2014_12_GEM_RA.jpg
 説明:
GEM群の輻射点の赤経の移動
 ファイルサイズ:  190.27 KB
 閲覧数:  4870 回

RP2014_12_GEM_RA.jpg



RP2014_12_GEM_DEC.SMP.jpg
 説明:
GEM群の輻射点の赤緯の移動
 ファイルサイズ:  173.09 KB
 閲覧数:  4870 回

RP2014_12_GEM_DEC.SMP.jpg



RP2014_12_GEM_VG.jpg
 説明:
GEM群の速度の変化
 ファイルサイズ:  181.19 KB
 閲覧数:  4870 回

RP2014_12_GEM_VG.jpg



RP2014 12 RP RA DEC.jpg
 説明:
GEM群の輻射点の群がっているようす
 ファイルサイズ:  249.56 KB
 閲覧数:  4870 回

RP2014 12 RP RA DEC.jpg



GEM 2014 12 解析結果 流星群の輻射点_軌道等まとめ.xls
 説明:
GEM群の計算結果の詳細

ダウンロード
 ファイル名:  GEM 2014 12 解析結果 流星群の輻射点_軌道等まとめ.xls
 ファイルサイズ:  29.5 KB
 ダウンロード回数:  221 回

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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3084
所在地: 大阪府

記事日時: Wed Feb 11, 2015 7:37 am    記事の件名: 2014年 ふたご座流星群の発光点と消滅点の高さ(暫定値) 引用付きで返信

先のまとめで、GEM群の変化でわかりやすいのが発光点(Hb)と消滅点(He)の変化をみるこです。
今回は、GEM群の絶対光度とHb, Heの関係を図にしてみました。GEM群の絶対光度0等の流星のHbは96.1 km
Heは84.2 kmとなりました。出現の高さは流星の基本中の基本です。GEM群の2013年は同様にHb=94.5 km,
He=84.5 kmでした。
これからHbは2014年が2013年より1.6 km高いという結果です。Heはほぼ同じ値です。
2014年は図を見ればわかりますが、Hbが120 kmの高さを超える流星が結構たくさんありました。ここでは
Hbが200 kmを超える流星は除外してあります。高高度のHbは偶然に出現時刻だけが一致した別のもので、同時流星ではない可能性もあります。ここではここの検証を行っていませんので暫定値としてあります。
いろいろと統計をとってみるのも楽しいものです。



2014 GEM Hb He 図.jpg
 説明:
GEM群の発光点と消滅点の高さ
 ファイルサイズ:  230 KB
 閲覧数:  4816 回

2014 GEM Hb He 図.jpg



2014 GEM Hb He 表.jpg
 説明:
GEM群の発光点と消滅点の絶対光度に対する高さ
 ファイルサイズ:  109.41 KB
 閲覧数:  4816 回

2014 GEM Hb He 表.jpg


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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Sat Feb 14, 2015 8:44 pm    記事の件名: ふたご 引用付きで返信

上田さんへ
前田です。ふたごは、同時が多いので、私も統計を取ったことがあります。
発光点、消滅点がセットで高度が高いのは、何らかの誤差や誤測定と思います。
ただ、発光だけが高いのは、ふたごの輻射点方向からの散在流星の可能性も
あるとおもいますが、どうでしょうか。

消滅点を暗い方へ伸ばしていくと、例のふたごには暗い流星がないという話に
なるんですよね。
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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3084
所在地: 大阪府

記事日時: Fri Feb 20, 2015 7:06 pm    記事の件名: Re:ふたご 引用付きで返信

GEM群で発光点が異常な高さなのは、同じ流星でないものを同時流星として計算をしているからです。
例をあげますと、
Hb=121.6 kmとGEM群では異常に高い2014-12-14, 23:22:22 JSTこの実経路をみますとあきらかに同時流星でないですね。
逆にGEM群としては異常に低いHb=53.0 km 2014-12-15, 0:12:01 JSTこれも同時流星ではないですね、
これらは先のHb Heの図からはずれています。現在、時間のあるときにGEM群の実経路から同時流星かどうかをチェックしています、

前田さんが述べておられるGEM群の暗い流星が存在しない件、
私は8等より暗いGEM群はほとんど存在しないと思っています。次のような観測結果を出したことがありました。
さらに8等の流星を写せる観測機材で観測してGEM群の暗い流星は存在しないという結論を出したかったのですが、
未だに達成してません。

http://articles.adsabs.harvard.edu/cgi-bin/nph-iarticle_query?1993JIMO...21..215U&data_type=PDF_HIGH&whole_paper=YES&type=PRINTER&filetype=.pdf

Title: TV observations of the 1991 Geminid meteor shower.
Authors:Ueda, M.; Fujiwara, Y.
Publication: WGN, Vol. 21, No. 4, p. 215 - 217
Publication Date: 08/1993



No2187s .jpg
 説明:
2014-12-14, 232222同時でない例
 ファイルサイズ:  230.6 KB
 閲覧数:  4660 回

No2187s .jpg



No2343s .jpg
 説明:
2014-12-15, 001201同時でない例
 ファイルサイズ:  227.04 KB
 閲覧数:  4660 回

No2343s .jpg


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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Sun Feb 22, 2015 12:17 pm    記事の件名: わかりました。 引用付きで返信

前田です。
上田さん、詳しい情報ありがとうございます。
そうですか、散在ではなくすべて誤差というか、判定間違いですか。
Analyzerのクオリリティのチェックで、落とせればいいですが、高度を使うのは
まずですよね。

暗いふたご群が無い話は、当時発表された時は、観測機材の限界の可能性も
高いと思っていましたが、ふたごの発光点、消失点の高度分布を見て、納得
しました。
今だと、電波観測などでふたごの暗い所の光度分布などは発表されていないの
でしょうか。
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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3084
所在地: 大阪府

記事日時: Sun Feb 22, 2015 2:10 pm    記事の件名: 2014年 ふたご座流星群の発光点と消滅点の高さ(最終) 引用付きで返信

GEM群で異常な高さが出ているものは、同時流星ないとしてそれを除外して統計をとってみました。
その除外する流星は次のような条件で判断しました。
UFOOrbitV2で軌道計算をされたGEM群の同時流星で、出現時刻の一致するものの同時でなく偶然に出現した別々のGEM群であるならば
実経路(対地軌道)が異なっている。
具体的にはHbが104 kmより高いもの40個の実経路を全部調べました。その結果、23個が同時流星でなく、17個は同時流星と判断しました。
さらに、Hbが80 kmより低いもの17個を調べ、9個が同時でなく、8個が同時流星と判断しました。
これら以外のGEM群は2000個を超えてますので、全部を調べるのは無理で抜き打ちで調べてみましたが、調べたものはすべてGEM群の同時でした。

最終的にGEM群の同時流星が2,174個になり、そこから絶対光度に対する発光点の高さ(Hb)と消滅点の高さ(He)を出しました。
その結果、GEM群のHbは明るさによる高さの差が、-4等と4等で2.4 kmしかなく、明るい流星でも暗い流星でもほとんど同じ高さで発光していました。
これはたいへん興味ある結果です。

これらの同時流星を測定から軌道計算まで自動で処理できるUFOAnalyzerV2とUFOOrbitV2ソフトを提供されていますSonotaCoさんにあらためまして感謝を申し上げます。
もし、これらのソフトがなく2,174個の同時流星を手動で測定から軌道計算までを行ったなら1年以上の月日を要したことでしょう。



HbHe GEM 2014.jpg
 説明:
2014年、GEM群の発光点と消滅点の高さ
 ファイルサイズ:  150.19 KB
 閲覧数:  4595 回

HbHe GEM 2014.jpg



HbHe GEM 2014 Tab.jpg
 説明:
2014年、GEM群の発光点と消滅点の高さの最終版
 ファイルサイズ:  97.37 KB
 閲覧数:  4595 回

HbHe GEM 2014 Tab.jpg


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