前のトピックを表示 :: 次のトピックを表示 |
投稿者 |
メッセージ |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Sat Aug 01, 2015 4:26 pm 記事の件名: 4K動画、流星スペクトル関連 |
|
|
前田です。
HDや4Kでスペクトルが撮れだしたので、新しいボードを立てます。
HDと4Kで同じ流星を撮ってみました。
2015年07月30日 044007 出現のペルセ群 -2等と判定
どちらもピクセル等倍切り出し。(→4Kは容量が超えたので1/4に縮小)
機材が全く違うので何を比較しているのかわかりませんが、いろいろおもしろいです。
どちらも、UFOCでの*p.bmpの画像からで、切り出し以外は画像をいじっていません。
追記
動画もアップしたいのですが、圧縮したらあまり意味がないので、よいアイディアは
無いでしょうか。YouTubeにアップできるらしいですが、よく調べていません。
説明: |
こちらが4K 24p
24mm F1.4 → F2.8 、600本のグレーティング カメラ:α7s
ISO:Auto, 色温度4400K
容量が制限を超えたので、50%(1/4)に小さくしました。
24pのせいか?、切れ切れなのが残念ですが、昔の回転シャッターを思い出してしまいます。
収差が多いですが、分解能は非常に高いです。
Mgの緑の線が2本に分裂しているのが元の画像ではわかります。 |
|
ファイルサイズ: |
743.95 KB |
閲覧数: |
43890 回 |

|
説明: |
こちらが、HD 60p
35mm F1.4 300本のグレーティング カメラ:EOS6D
ISO:25600 , 色温度4400K
こちらは、切り出したままです。
写真としてはきれいですが、画像処理をかなりしてある感じです。
青の写りがよいのは、グレーティングの性能の違いだと思われます。 |
|
ファイルサイズ: |
696.69 KB |
閲覧数: |
43889 回 |

|
最終編集者 前田 [ Sun Aug 02, 2015 10:39 am ], 編集回数 1 回 |
|
トップに戻る |
|
 |
SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12982 所在地: 139.67E 35.65N
|
日時: Sun Aug 02, 2015 6:24 am 記事の件名: Re: 4K動画、流星スペクトル関連 |
|
|
素晴らしいですね
背景とスペクトルの明度の関係が随分違いますが、回折格子の効率が相当違うでしょうか。
4k 24p で 軌跡が切れ切れなのは α7sが 24pの時になぜか 1/40sのシャッター速度になるためです。 30pの時はちゃんと 1/30s になるなのに不思議に思っています。
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Sun Aug 02, 2015 10:46 am 記事の件名: 背景の明るさ |
|
|
SonotaCoさんへ
前田です。レスどうもです。
背景の明るさの違いは露出の条件が違うからで、4KはISOがAutoですが、HDは、月が明るいとAutoにすると、背景があまりにも真っ白で流星のコントラストがないので、マニュアルで
固定しています。上の画像の説明に加えておきました。
さらに、この流星は、薄明で明るくなった難しい時間帯のものなので、背景の違いの比較には
あまり向きません。
回折格子の仕様は後で、データを探して載せておきます。
α7sの24pは露出時間が固定されているのですね。スローシャッターモードとか、シャッター速度優先の自動露出のモードで1/10sとか、露出をのばそうとしたのですが、変わりませんでした。
早く、30pで動かしたいところです。
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Sun Aug 02, 2015 1:12 pm 記事の件名: グレーティング |
|
|
前田です。
ここで使った、300本と600本のグレーティングの仕様です。
実際にはレンズの吸収があるので400nmぐらいまでのスペクトルしか
撮れません。
みんな使っているエドモンド・オプティクス社製です。ここ以外に選択枝がありません。
説明: |
http://www.edmundoptics.jp/optics/gratings/uv-transmission-gratings/3408/
より |
|
ファイルサイズ: |
16.01 KB |
閲覧数: |
43812 回 |

|
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Wed Aug 12, 2015 11:25 am 記事の件名: PER ダブルスペクトル |
|
|
前田です。
PERと思われる流星スペクトルです。
月がないと感度が上がり連続録画状態になってしまうので、
動画は保存されて無いのですが、静止画でも十分楽しめます。
PERはたくさん飛ぶので、レンズの焦点距離を50mmにしてみました。
かれこれ30年前のレンズなので、収差は大きいですが、F2.8 まで絞っているので、
何とかみれます。
一部の人には迷惑かもしれませんが、4Kの広さを体感してもらおうと、
サイズはそのままで、JPEGの圧縮率をあげてアップしてみました。
こちらのボードには火球のスペクトルも載せたので、興味ある人はどうぞ。
http://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=3065
説明: |
α7s 4K 24p
露出を 1/10sとセットしたら、以前とデューティ比が変わりました。1切断が本当に1/23.98sと仮定すると、約1/28sの露出に相当しています。
Canon FD50mm F1.4 <Del>をF2.8に絞る</Del> 絞ったつもりが絞られておらず。(追記)
グレーティングは600本です。
流星の出現は別のカメラより、
明るい方が4:36:41
暗い方が 4:37:18
です。 |
|
 ダウンロード |
ファイル名: |
M20150812_043642_JPMZ1_HEP_name100p.jpg |
ファイルサイズ: |
322.25 KB |
ダウンロード回数: |
979 回 |
最終編集者 前田 [ Thu Aug 13, 2015 8:30 am ], 編集回数 2 回 |
|
トップに戻る |
|
 |
藤原康徳
登録日: 2004.08.10 記事: 3083 所在地: 大阪市淀川区
|
日時: Wed Aug 12, 2015 11:22 pm 記事の件名: Re:PER ダブルスペクトル |
|
|
前田さん
さすが4Kという分解能のスペクトルですね。
FD50mm F1.4のレンズは、私もI.I.とグリズム(600本)でのスペクトル撮影に使っていたのですが、25mm径のI.I.では、600本だと0次と1次のスペクトルが
同一画面に収まることはほとんどなかったです(分散が大きい)。グリズムとグレーティングで差があるのかどうかは知りませんが、50mmのレンズだと300本の
ほうが0次と1次のスペクトルが同時に写って素人目にはそれらしく見えていました。
α7sとグリズム(600本)の組み合わせた観測を今回のペルセウス座流星群のときに行おうと思っていましたが、天気予報がよくありません。今、信楽に
いますが、べたぐもりです。
藤原康徳
|
|
トップに戻る |
|
 |
SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12982 所在地: 139.67E 35.65N
|
日時: Thu Aug 13, 2015 6:12 am 記事の件名: Re: PER ダブルスペクトル |
|
|
素晴らしいですね。これまでに見た流星スペクトル画像の中でNo1の見事さのように思います。
ダウンロードした原寸画像では緑の輝線(Mg?)が分離していて、感動しました。
流星の前半に強い線(何でしょう?)もあって、凄く内容の濃い画像のように思います。
輝線に解説が入ったバージョンも見てみたいです
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Thu Aug 13, 2015 8:26 am 記事の件名: レスどうも。 |
|
|
前田です。
おはようございます。
藤原さんへ
今回は、派手なスペクトルを撮ろうと、レンズの焦点距離を少し長めのものを
テストしてみました。たくさん流れそうな時は、このぐらいでもよいようです。
そちらも、観測成功したら画像見せてください。
12/13は小雨が降ったりしましたが、晴れベースで天気が推移しました。
暗い流星のスペクトルはたくさん撮れましたが、残念ながら、これより
見栄えのよい物は、撮れませんでした。
SonotaCoさんへ
おっしゃるとおりです。Mg(薄緑色)のラインは2本(本当は3本)あります。これらは、1.1nm離れていて、
今回の組み合わせでは、分解能が約0.3nm/pic ぐらいなので、分かれて見えます。
実は、Naも2重線ですが、こちらは、0.6nm差なので、分離できていません。
前半の強めの輝線は短痕からの、酸素の禁制線(558nm)です。痕なので、よく見ると断線になっておらず、繋がっているのがわかります。
輝線の同定バージョンもラフな物なら作ってみましょう。このぐらい分解能が上がると、正確には、グレーティングでも波長メモリがリニアでなくなるので、まともにやると1日でおわらない
です。
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Fri Sep 11, 2015 7:04 am 記事の件名: 9月ペルセ群 |
|
|
宮崎の前田です。
ここ数日透明度のよい晴れが続いています。
9月のペルセが出て小火球もいくつかあったのでスペクトルも撮れています。
撮れたてのものを載せます。
急に増光しているように見えますが、雲があってそのように見えているだけのようです。
説明: |
4K 30p、24mm 600本グレーティング
-2.8等 SPE
-1次側なので、1次側だった数倍明るかったはずです。 |
|
ファイルサイズ: |
2.24 KB |
閲覧数: |
43483 回 |

|
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Mon Oct 26, 2015 8:54 pm 記事の件名: 2015 ORI spectrum |
|
|
宮崎の前田です。
10月は天気がよく、観測整理が追いついていません。
最近撮れた、オリオン群のスペクトルです。
このカメラでは、ほぼ今年のベスト3です。
どれも?2から?3等と判定されています。
当たり前ですが、3つともとても似通っています。これで、違うタイプが見つかれば
面白いのですが。
ライトカーブ(光度変化)は、ちょっと違いますね。
説明: |
EOS6D +Sigma 35mmF1.4 + 600本グレーティング
2K画像を70%縮小、画像処理でγをを少し上げています。
背景の星はβCMa |
|
ファイルサイズ: |
3.47 KB |
閲覧数: |
43235 回 |

|
説明: |
|
ファイルサイズ: |
2.42 KB |
閲覧数: |
43235 回 |

|
説明: |
|
ファイルサイズ: |
2.46 KB |
閲覧数: |
43235 回 |

|
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Sat Nov 07, 2015 11:05 am 記事の件名: おうし群スペクトル |
|
|
宮崎の前田です。
おうし群の火球の話題がにぎやかですが、こちらでは、火球の多かった3-5日は曇りぎみで
あまり観測できませんでした。残念!
その前の晴れ間に撮れたスペクトルをアップします。
特徴は、NaとMgが同じぐらいの明るさで、光度変が少なくベターとした印象です。
動画で見ると細かく光度変化しているのですが。
もう少し分散方向のよい、明るいスペクトルが欲しいところです。
説明: |
11月2/3日
EOs6D + 35mm + 600UV グレーティング、 HD 30p
nTa判定で、-2.9等
視野の回転、γ調整あり、70%に縮小 |
|
ファイルサイズ: |
6.81 KB |
閲覧数: |
43155 回 |

|
説明: |
11月2/3日
EOS6D + 35mm + 600UV グレーティング、 HD 30p
nTa判定で、-1.2等
視野の回転、γ調整あり、70%に縮小 |
|
ファイルサイズ: |
20.2 KB |
閲覧数: |
43155 回 |

|
最終編集者 前田 [ Sat Nov 28, 2015 4:26 pm ], 編集回数 1 回 |
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Sun Nov 15, 2015 6:28 pm 記事の件名: 流星スペクトルの論文 |
|
|
前田です。
割と最近の流星スペクトルの論文で、面白い物があったので、貼っておきます。
http://www.aanda.org/articles/aa/abs/2015/08/aa25047-14/aa25047-14.html
追記 アブストラクトをさらに要約した物を載せておきます。
典型的流星のスペクトルカタログ V. Vojáček 他 著
目的:低解像度流星スペクトルライブラリーの公開、その中には、散在、主要群、マイナー群も含む。+2から?3の明るさの流星。
方法:2点観測で軌道を求めた。観測期間は2006から2012年。スペクトルは、MgとNaとFeの比で分類した。
結果:流星群に含まれる流星のスペクトルは普通のものだった、δみずがめとふたごの一部のスペクトルにNaが無かったことを除いては。
Naのないスペクトルの流星は3つの軌道のグループに分けられた。
1,鉄隕石タイプ。小惑星タイプの軌道だが、一個は近日点が0.11と小さかった
2,太陽に接近する彗星タイプの軌道
3,彗星型の軌道:オールト雲の中で長期間宇宙線を浴びて外皮(?)が風化したためだろう。
最終編集者 前田 [ Mon Nov 16, 2015 9:22 pm ], 編集回数 3 回 |
|
トップに戻る |
|
 |
藤原康徳
登録日: 2004.08.10 記事: 3083 所在地: 大阪市淀川区
|
日時: Mon Nov 16, 2015 5:27 pm 記事の件名: Re:流星スペクトルの論文 |
|
|
前田さん
論文の紹介ありがとうございます。できれば抄訳をお願いしたいところです(全訳は時間的に
たいへんですよね)。
昨日の十三塾で上田さんが講読された論文にもスペクトルの話がでていました。
Shrbený, Lukáš; Borovička, Jiří; Koten, Pavel;
Vojáček, Vlastimil; Štork, Rostislav
Bright Perseid fireball with exceptional beginning height of
170 km observed by different techniques
Astronomy & Astrophysics, Volume 563, id.A64, 6 pp.
Publication Date:03/2014
ここで解析されているペルセウス座流星群の流星は、発光点高度が170kmという非常に高いもので、高度154kmからそのスペクトルが得られたというものです。
このスペクトルは、これまで知られている高度130km以上での発光を捉えた最高のものであるとのことです。
高高度では、大気起源の酸素原子、窒素原子、窒素分子の発光のみが見られ、Na(589nm)は高度130kmから、普通の流星で見られるMg、Feのラインは
高度120kmから110kmの間に発光を始めているとのことです。
この高高度流星のスペクトルを撮るというのが私の目的だったのですが、まあ絶対的観測量が少なすぎるので、先に撮られても仕方がないのですが、
個人的には残念な気持ちもあります。
藤原康徳
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Mon Nov 16, 2015 8:33 pm 記事の件名: なるほど |
|
|
前田です。
藤原さんこそ、紹介ありがとうございます。
高々度流星の発光は、特別な輝線は無かったんですね。このラインを
みると、目で見ると赤く見えそうですね。
オリオンやペルセの暗いスペクトルのなかに、酸素の778nmしかない物が
たまにあるのですが、それって、高空で燃え尽きちゃったということですかね。
全く論文見ていないので、想像で書いています。
上の論文に要約を付けておきました。
|
|
トップに戻る |
|
 |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2839 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Sat Nov 28, 2015 4:11 pm 記事の件名: 9月のスペクトル |
|
|
宮崎の前田です。
菅原さんに刺激されて、2015年の9月に撮れた全スペクトルの静止画だけをまとめてみました。
晴れた日だけ窓際にカメラをセットして撮影したものです。
空の条件はありますが、α7sのシステムを使うとこれくらいは、誰でも撮れるという見本です。
ハウジングに入れられれば、もう何割か増やせるのですが。
しょぼいのもたくさんありますが、いろいろな個性が見られて楽しいです。一番明るいもので、-3等でぎりぎり火球です。0等ぐらいからスペクトルが写り始めます。
10月はこちらは異常に天気がよく、この3倍近く撮れて整理が追いついていません。11月はおうしが結構出現して、、、。
群判定とスペクトルタイプの粗分類ぐらいはしておきたいと思っています。
説明: |
基本的には、中央に0次、右に1次、左に-1次です。
0次の写っていない物や、高次だけなどは、ずらしています。
なるだけ面積をとらないように、画像は回転させています。
元画像は、ピクセル等倍で作っているので、倍率は一定です。(視野の端では歪んで大きく見えてます。) |
|
 ダウンロード |
ファイル名: |
201509MZ1HEspectra.pdf |
ファイルサイズ: |
566.91 KB |
ダウンロード回数: |
876 回 |
|
|
トップに戻る |
|
 |
|