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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Fri Jul 29, 2016 12:43 am 記事の件名: やぎ群 2016 |
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宮崎の前田です。
末端で爆発した、やぎ群のスペクトルです。
冬場に較べるとシャープでない感じです。
Mg と Na がはっきりしていて、Feも薄いですが分かります。
爆発したところは、スペクトルが多く見ており、青から緑色は、ほとんどFeのスペクトルと思われます。
昨年の物は
http://sonotaco.jp/forum/files/2015cap_664.jpg
にあります。グレーティングが異なるので、直接の比較はできませんが、
見かけ上、Naの方がMgより少し明るい傾向は一致しています。
説明: |
EOS6D + 35mmF1.4 600本、 HD,30p
-2.5等、継続時間 0.7秒 |
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最終編集者 前田 [ Fri Jul 29, 2016 6:53 am ], 編集回数 4 回 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri Jul 29, 2016 6:37 am 記事の件名: Re: やぎ群 2016 |
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前田 wrote: |
爆発したところは、スペクトルが多く見ており、ほとんどはFeのスペクトルと思われます。 |
以前からやぎ群の末端爆発は特徴的として有名でしたが、その謎に迫れたような気がします。
なぜ、爆発部だけ鉄になるのか、とても興味深いです。
いずれにしても、やぎ群で巨大火球があれば鉄隕石が拾えるかも... ということでしょうか。
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Fri Jul 29, 2016 7:02 am 記事の件名: 爆発部 |
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前田です。
SonotaCoさん、どうも。
少し、追記しました。
爆発した部分は、単に明るいだけか、温度なども異なっているのか
よく分からないので、スペクトルを分類するときはなるだけ使わないようにしています。
今回の場合は、通常の流星部分にも暗いながらFeのスペクトルは見られているので、
爆発部分は、単純に明るいのでFeがよく見えるようになったのではないかと
思います。
昨年のスペクトルを追加しましたが、通常の流星部分と爆発した部分のスペクトルは
それほど違わない感じです。
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dustycomet
登録日: 2014.03.04 記事: 111 所在地: 東京都町田市
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日時: Fri Jul 29, 2016 7:26 am 記事の件名: 爆発的増光 |
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おもしろいですね!
こうした急増光部分での速度変化は
どうなっているのでしょうか?
急に加速することは考えにくいので、
本体の崩壊による表面積の増大、
本体の自転による進行方向に対する断面積の増大?
過去の撮像観測による結果に興味がわきました。
[/code]
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菅原 賢 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sun Jul 31, 2016 8:27 am 記事の件名: 爆発について |
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菅原さんへ
前田です。
この流星ではありませんが、一般に爆発しても速度はほとんど変化しません。
このあたりは、上田さんが、このサイトでもよく発表されています。
今回は、終端爆発で、爆発後の速度は分かりませんが。
爆発は普通は、何かの原因で流星体が破砕し断面積が大きくなるからと言われています。
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sun Aug 07, 2016 10:14 am 記事の件名: 2016年のSDAのスペクトル |
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宮崎の前田です。
今年のみずがめ座δ南群(SDA)も峠を越えたようですね。
近日点距離の非常に小さいこの群は最近のVojacek(2015)の論文もNa-freeと分類されているのですが、個人的に注目群です。そこでは、スペクトルは2個しか公表されていないものです。
今年は、画像に載せたようにしょぼいもの、分散方向の悪いものも含めて4Kビデオでは、15個とれました。群判定は1点観測なので、近くの小群やANTが混入している可能性はあります。
画像を見るとわかりますが、暗い流星が多いこともあり、ほとんどの流星はMgしか見えず、
Feが見えているものが4つ、Naが見えているものが1つでした。今のところ、Na-freeと言っていいでしょうね。
それにしても明るい流星が少なく、よいスペクトルの撮りにくい群です。
また、例年は7月28日ごろに割とはっきりした極大があるのですが、今年はこちらでは天候のせいもあったかもしれませんが、7月31日、8月1日あたりが多く、少し変調のように感じました。
説明: |
中央に0次をそろえて、左側に-1次、右側に1次としています。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Wed Aug 10, 2016 1:11 am 記事の件名: 2016年CAP まとめ |
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前田です。
今年のやぎ群の4K カメラについてまとめてみました。
派手な流星はあるのですが、数が少ないです。
前にも書きましたが、 ノーマルタイプのスペクトルですが、
NaがややMgより明るく光っていることが多いようです。
説明: |
いつもの α7s と24mmレンズの組み合わせです。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Fri Aug 12, 2016 9:52 am 記事の件名: 2016 PER スペクトル |
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前田です。
今年のペルセはどんよりとした晴れが続いています。
火球まではいきませんが、きれいなスペクトルが撮れたので、季節ものとしてアップしておきます。
今回から、同時観測の可能性を考えて視野をこれまでの西から東に変えました。
輻射点の上ってくる方向なので、グレーティングの分散方向に悩みます。
グレーティングを傾けると地上の街灯や家々の光がたくさん入って、視野がきれいでは
無くなります。
説明: |
いつもの
SONY α7s + 24mm レンズです。 |
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dustycomet
登録日: 2014.03.04 記事: 111 所在地: 東京都町田市
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日時: Sat Aug 13, 2016 10:32 am 記事の件名: 輝線の色 |
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前田さん
いつもながら、すばらしいですね。
さて、いまさらながら気づいたのですが、
同じ波長の輝線の色がorderによって違う色に見えています。
(分光感度がorderによって変わる?)
この理由が気になります。
静止画圧縮時か、カメラに記録される時点でこうなっているのか、
いずれかと想像していますが。。。
グレーティングの性質によるものという可能性もあるのでしょうか?
同じ光源(蛍光灯でも恒星でもよいと思います)のスペクトルを、
シャッタースピードを変えて撮影することは可能ですか?
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菅原 賢 |
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dustycomet
登録日: 2014.03.04 記事: 111 所在地: 東京都町田市
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日時: Mon Aug 15, 2016 1:02 pm 記事の件名: 輝線の色 |
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菅原です。
と、書きましたが、色を目で見た感じで判断するのはよくないですね。
輝度の違いやまわりの色でも容易に錯覚を起こしますし。
きちんとRGBのデータを見て議論するのが正しいと思います。
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菅原 賢 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Wed Aug 17, 2016 9:51 pm 記事の件名: スペクトルの色 |
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菅原さんへ
前田です。
コメントありがとうございます。スペクトルの色は、ほとんど注意したことがなかったです。
スペクトルの次数によって、感度曲線はかなり違います。特にマイナス側とプラス側は
違っていたと思います。どこかで、感度分布のデータを見たのですが、思い出せません。
色と明るさについては、明らかに線形というか、単純ではありません。
例えば、英語のボードに載せたこの-6.6と判定の火球ですが、青い波長も、赤い波長も露出オーバーの部分は、ほとんど白くなっています。これは、とても不自然で、青い波長では、本来は青のピクセルは飽和しても赤のピクセルが飽和しないはずです。
原因は、カメラの内部の画像処理か、COMS上で隣の違う色のピクセルまで光が漏れて(電子があふれてかもしれませんが)白くなってしまったと思われます。
このような、”偽色”は各RGBの強度が255になるより前から始まっている可能性もあり、そのような原因で、次数によって色が違って見えてるじゃないかと思っています。
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dustycomet
登録日: 2014.03.04 記事: 111 所在地: 東京都町田市
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日時: Sat Aug 20, 2016 12:16 pm 記事の件名: AVIに含まれる情報 |
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前田さん
菅原です。
コメントありがとうございました。
地上の風景をデジタル一眼でRAWとJPEGで撮った画像について、
RAWをRGB分解してFITSにしてからカラー表示したものと、
最初からJPEGで撮ったものと、カラーバランスなどがまtyたく異なって見えます。
カメラの中で、実に見事に現像(画像処理)が行われているのがよくわかります。
動画の場合も、AVIで保存される前段階で、
カラーバランスの調整や圧縮などの、
カメラメーカー独自の処理が行われているのでしょう。
だとすると、なかなかやっかいな問題ですね。
非可逆な前処理ではなく、
しかもその処理方法が公開(あるいは、だれかが解析した)されていれば良いのですが。
あとは、スペクトル既知の恒星を撮影して分光感度補正を求め、
それが常に十分な再現性を保っていることを示すか、でしょうか。
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菅原 賢 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Thu Sep 08, 2016 9:23 pm 記事の件名: 恒星のスペクトル |
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菅原さんへ
前田です。スペクトルの感度の補正ですが、
明るい星のスペクトルの数値のデータは、どこにあるか知っていますか。
最近だとウエッブに掲載されているのではないかと思うのですが。
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dustycomet
登録日: 2014.03.04 記事: 111 所在地: 東京都町田市
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日時: Sun Sep 11, 2016 8:34 pm 記事の件名: スペクトルのデータ |
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前田さん
菅原です。
返信遅くなり、ごめんなさい。
http://www.stsci.edu/hst/observatory/crds/pickles_atlas.html
に膨大な量のデータがありますが、
カメラの特性を知る目的であれば、
例えば、BASS ProjectやISISに組み込まれているデータベースが十分役に立つと思います。
今だったら、やはりベガでしょうか?
A0V型のデータを添付します。
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もし、余裕がありましたら、画面のいろいろな位置で撮影してみていただけますでしょうか?
ちょっと実験をしてみたいことがありまして。。。
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菅原 賢 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Tue Sep 13, 2016 7:10 am 記事の件名: シリウスの比較 |
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菅原さんへ
前田です。
サイト紹介ありがとうございます。見てみましたが、データまで短時間ではたどり着けませんでした。BASSProjectの方にもあったんですね。
手元にあったシリウスとA0のスペクトルを重ねてみました。
シリウスは2本の水素線しかわからなかったので、端の方では波長がずれている
可能性があります。また、ベースライン等も何も処理できていません。
とりあえずということで。
晴れたらベガのスペクトルを撮ってみます。
p.s.私も1週間ぐらい見られないこともあるので、レスの遅れは気にしなくてよいです。
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50mmレンズ+α7S+600本グレーティングのシステムで通常の条件で撮影したシリウスのスペクトル |
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