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Tokyo1,Tokyo8で9年間連続運用した初代α7s(ILCE-7S)が不調となり、代替4Kカメラを模索中です。
とりあえず、2023/4月で 4Kカメラで流星/TLE観測に使えそうな ISO32000以上かつ4K30p以上のカメラをリストアップしてみました。
表中のAC断というのは、ACアダプタの電源断と再投入によってカメラの停止と再起動ができるかどうかという点です。
これが可能なカメラは日中の高温期に電源を切っておくことができ、メカニカルシャッターのある機種では日中の太陽光から撮像素子を守り、夏の機器過熱によるサーマルシャットダウンを避けることができます。
最近のSony製カメラではバッテリを併用してUSB-C給電併用でAC電源を使用するものになっており、外部から電源を切ることができません。この他電源投入時に毎回初期設定が必要なものもあります。
AC断不可の場合、電源を入れっぱなしにするしかありません。その場合、日中の太陽光の直射を避ける必要があり、日光シャッターを付けるか太陽が視野に入らない北向きに設置する必要があります。
(防犯カメラなど、レンズ口径が小さいものは日光シャッターはかならずしも必要ありません)


さて、困りました。すぐにこれというカメラがありません。ISOを25600まで許容すればBMDのシネマカメラが価格も低く視野に入りますが、7sの代替は中古で考えないといけないかもしれません。
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中古品など値段を調べで、ネットをウロウロしていたら、ILCE-6400特売を見つけ104Kで10kキッシュバック付きとかで、10万以下で新品が買えることが分かり....
思わず注文しそうになりましたが、レンズを探していたらさらに低価格のZV-E10というのでも行けそうな気がしてきて思い留まりました。ちょっとVlog用のカメラというのを調べます。
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Vlogカメラを含めてSonyとPana以外も調べてみました。
Nikon はZシリーズの中にも使えるものがありそうです。昔のDシリーズではUFOCaptureで実用になった経験があります(Dシリーズは今回調べませんでした)。ただZシリーズはレンズの選択肢が問題かもしれません。
Cannonは無操作自動電源off機能などによって連続運用が出来なかった経験があり、今回調べませんでした。
Fujifilm、BMDは感度が足りないようです。
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北西向きカメラを早く復旧したいので、何はさておき、とりあえず、Sony ZV-E10 を試してみようと思いました。
表の中では最も低価格な品で、感度がやや劣り、暗い流星のキャプチャ数を減ると思いますが、期待の大きい大火球の精密に記録と測定には問題ないだろうと思います。
レンズですが、このカメラであればTK8_U6 とTK1_V1カメラで良好な結果を得ている シグマの 16mmF1.4 DC DN (4万円弱)が使えます。
でも、折角なら別のレンズを試そうと思い、Sony純正の SEL15F14G (15mmF1.4) (約9万円)を試してみようかと思います。
機材が揃いましたら、またレポートします。

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最近のネット注文は届くのが早く、ZV-E10 + SEL15F14G 入手しました。
ACアダプタもHDMIコネクタもILCE-7sと同じなので置き換えは簡単でした。
機能的なテストをしましたが、以下の設定で連夜の自動観測ができそうです。

【重要設定】
フォーカスモード "マニュアルフォーカス"
ISO AUTO 上限32000
露出補正 -1.3
撮影モード(動画) "プログラムオート"
記録方式(動画) XAVC S 4K
HDMI情報表示 "なし"
4K映像の出力先 "HDMIのみ"
電源オプション パワーセーブ開始時間 "切"
電源オプション 自動電源off温度 "高"

この他、以下などの画像処理類は全て"切"
長秒時NR, 高感度NR, レンズ補正, 美肌効果, オートスローシャッター 手振れ補正

以上を撮影設定登録1で記憶させる

実験した所、ACアダプタ使用でACを24時間タイマーでオンオフすることによって日中電源断状態にすることができ，日中はメカニカルシャッターが閉じた状態となり太陽光直射による撮像素子へのダメージを防ぎ、サーマルシャットダウンも回避できそうです。
ネットをみると ZV -E10の連続動作はやはり過熱による自動電源断の問題が起こりやすいらしく、中にはカメラにヒートシンクを両面テープで留めている方もおられました。

とりあえず、一晩動かしてみます。
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一晩動かしましたが、安定稼働しました。今の季節なら連続稼働と検出には問題ないようです。
レンズはさすがで、地上光ではピントの山が隅々までピシッと来て、Detect Sizeが減らせるかもと思う程シャープな感触です。
残念ながら昨夜は殆ど曇りで強風で家が揺れる問題もあり、精密なProfileは後日にします(fovh 65度程でした)
放熱はレンズマウント部を利用しているようで、レンズが相当温かくなります。液晶を開くと本体背面は平らなので、ここにヒートシンクを熱伝導両面テープで貼りつけるのは長期間の安定稼働には良いアイデアと思いました

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Sony ZV-E10 + SEL15F14G 4K30p 観測開始しました。
ISO 3200の1フレーム画像でもノイズが殆ど見えないのが素晴らしいと思いました。
レンズは噂通りとてもシャープで地上風景は隅々まで鮮明です。ピントの山もよく分かり、他のカメラより比較星が沢山とれるような気がします。
昨夜(曇のち晴れ)の流星観測数は以下のようで、十分定常観測に使用できると思います。
G7(Watec+6mm 中仰角) 4
G8(Watec+6mm 中仰角) 7
P4(DMK+4mm 東低空) 2
PZ(DMK+2,8mm 高仰角) 7
A5(IMX327+4mm 南東低仰角) 2
AZ(IMX327+4mm 高仰角) 1
U6(ILCE-6300+16mm 南低仰角) 3
U7(ILCE-7s + 35mm 南西低仰角) 2
V1(DC-BGH1 + 16mm 北低仰角) 5
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U1(ZV-E10 + 15mm 北西低仰角) 4
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fovhは65度程でした細かいプロファイルは以下のトピックの最後に掲載しました。
https://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?p=72872

(ヒートシンクはたまたま手元にあったCPU強制空冷用のジャンク品で、自然空冷にはもっと羽の間隔が開いた縦フィンのものがベターと思います)
U1カメラは網入りガラスの内側から観測していて、下写真は日中でレンズが絞れているのでバッチリ映っています。夜絞りが開くと網は殆ど見えなくなるのですが、このレンズはいままでと比べて深度が深いようで背景が明るいとやや見えてしまうようです。