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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3090 所在地: 大阪府
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日時: Tue Feb 07, 2017 5:01 am 記事の件名: 2016年の12月りゅう座κ流星群とα群のまとめ |
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報告:上田昌良
もう2016年12月分の報告は皆さんお済みだろうと思いまして、「同時流星計算用CSV ハブ」のファイルをUFOOrbitV2で処理をしました。このソフトを使うにあたりまして、J6(流星群リスト)を使用しました。計算結果から同時流星の小流星群をみてみますと、KDR群が33個得られていました。この流星数はここ数年ではかなり多い方ですので、この流星群をまとめてみました。
その前にIAUの確定群になっていないかを調べましたところ、流星群リストにありますKDR群(No.380)は出現時期も輻射点も違う全く別の流星群(=κDraconids)になっていました。この流星群の略名称はUFOOrbitV2のJ6リストとIAUの確定群リストで違っています。UFOOrbitV2が先にできていた、、のですが、やはりIAUの確定群ですので、今回得られました輻射点等から12月りゅう座κ流星群は、IAUの確定群リストのDKD群(No.336)= December κ Draconidsをまとめに使いました。
今回得られましたUFOOrbitV2(J6)判定のKDR群は、IAUの確定群リストではNo.336、DKD群のことです。頭が混乱しますが、この流星群の発表のときには群名の出典を明らかにしておく必要があります。
※)UFOOrbitV2(J6)判定のKDR群。IAUの確定群リストにありますNo.336、DKD群。どちらも12月りゅう座κ流星群のことです。
さらに、このDKD群の近くでDAD群(IAU No.334、12月りゅう座α流星群)というIAUの確定群が活動をしています。今回はこのDAD群の同時流星が92個得られました。このDKD群とDAD群は全く別の流星群であることが確定しています。この再確認をする意味で、両群の輻射点と速度の移動・変化を図にしました。
この両群の輻射点はどのくらい離れているのかを調べて見ますと、今回の観測から得られた2016年12月3日4時JST(太陽黄経250.8°)のときの輻射点位置はそれぞれ次のようになっていました。
DKD群、α= 185.8°δ= +70.1°
DAD群、α= 205.7°δ= +61.1°(J2000.0)
これから、この両群の輻射点は 12.1°離れています。これだけ離れていれば別群というのも納得できます。この太陽黄経250.8°のときの両群の日心軌道をみますと、速度が若干違っていますので、軌道長半径に差がでていますが、全体的には似ている軌道です。その軌道要素を次の表に示しています。
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この太陽黄経250.8°のときのDKD群とDAD群の日心軌道の比較 |
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司馬康生
登録日: 2005.11.26 記事: 2168 所在地: 明石市
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日時: Tue Feb 07, 2017 9:12 pm 記事の件名: DKDの周期性はどうでしょう |
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興味深いデータですね。
確かに両者の軌道は離れているので別群だと思いました。
DKDの遠日点付近で土星と接近する軌道かと思われる軌道ですね。
昨今気になっている共鳴による出現の増減はあるのでしょうか。
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