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司馬康生
登録日: 2005.11.26 記事: 2166 所在地: 明石市
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日時: Sun May 20, 2018 8:17 pm 記事の件名: WGNへの掲載 |
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藤原さん、ご紹介ありがとうございます。
発行はまだ先かと思っていました。
まずは、データ協力並びにご意見を頂きました皆様にお礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、まとめながら「流星群」の認識について改めて考える機会となりました。
眼視観測の時代には、時間軸に対する輻射点という物理量に速度などの参考情報を加えて判断する時代でした。
写真観測の時代になって、軌道の類似性がより重要な判断基準に取って代わりました。
電波観測でも、これら二種の応用と言えるでしょう。
しかし、このたびのAAQ群では新たな判断基準、物質の類似性を加えました。
動画観測だからこぞ成り立つ"崩解流星"記録が重要な標識という点です。
これは、もしかすると流星の観測史では大きな出来事かもしれない、と考えるようになりました。
ここでの早急で活発な議論の展開も、直感的にその重要性を感じた皆様の反応だったと考えると合理的です。
これに関しては、新たな考え方だけに私の記述に異論もあるでしょう(関わった皆様の中にも)。
既に、草稿を見た方から「反論」という主旨の調査報告を頂いています。
過去の軌道の類似性に基づく活動調査をしたが、anti-helionがあるだけでAAQ群の活動は認めない、というものです。
軌道の類似性だけを見たなら指摘通りだ。しかし、新たな判断軸を加えている、とメールを返しましたが、議論はどう展開するでしょう。
たまたま、前作のκCyg群報告で、流星群の認識にはその起源と進化を加えることを提案しましたが、
このたびのAAQ群の出現はその具体例の一つかもしれないという点で、個人的にはラッキーでした。
もっともこのたびのAAQ群は、過去の大規模クラスター現象の名残の可能性も指摘したように、
「流星群」と言えるのかどうかという課題も認めなければなりません。
IAUの流星群の認定手続きには、「流星群」の定義の怪しさが付きまといますが、
これを機会に議論が活発化するなら幸いに思います。
議論の活発化の中には、関わられた皆様が、独自の切り口、視点で改めて分析、記述していただけるとなお良いのかもしれません。
一方、動画観測だから成り立つ"崩解流星"に視点を当てると、何らかの新たな発見のチャンスも期待できそうです。
この現象が包含する多様な流星天文学的意味をうまく表現できなかった気持ちが残り、申し訳ない気もしますが、
最低限のデータ開示にはなったかと思い、安堵もしています。
どうもありがとうございます。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Tue May 22, 2018 1:48 am 記事の件名: 論文化されて |
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宮崎の前田です。
藤原さんの書き込みを見て掲載を始めて知りました。司馬さん、おめでとうございます。そして、ありがとうございます。
レフェリーとのやりとりが、興味有りますが、どんな議論がありましたか。
一読すると、日本語の草稿と流れは変わっていませんが、司馬さんが書かれているように、物理的な性質の項が強調されているのが分かりました。このあたり、読んでいてわくわくするところですね。
昔々、眼視観測で流星群の判定をしていたときに、輻射点や速度は合っていても、何となく性状が違う流星を群とするかしないかに、悩んだことを思い出しました。観測機器の発達が、やっと繊細な眼視観測のレベルに追いついてきたかと思いました。
話を戻すと、私は、性状の違いで群の判定をするのは、賛成ですが、軌道にこだわって群判定というか、群の存在を規定するのも流派(もちろん主流ですが)としては有りかなと思います。
また、草稿段階であまり書かれていなかった、melting meteorの説明に苦労されて
いるというか、上手くかけているなと思いました。この部分は、書きすぎると
分かっていない部分だけに泥縄になりますし、難しかったと思います。
melting meteorは、Billさんも書かれているように、ある程度数を見てきたビデオ観
測者なら皆さん(世界中で)気が付かれていると思うので、AAQ群としてだけでなく、今後研究が進みそうな気がします。まずは、どのように定義すると、崩解流星かそうでないかを区別できるのかという点から調べていきたいですね。そのためには、
質のよい崩解流星の動画がたくさん欲しいです。 |
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Shimoda
登録日: 2006.12.12 記事: 3444 所在地: 長野県朝日村
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日時: Thu Jun 07, 2018 7:26 am 記事の件名: |
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RoggemansからMeteorNewsの案内が送られてきました。私のところに来ているのですから、おそらくかなりの人に送られていると思います。
この中でAlpha Aquariids (AAQ-927)と題する論文は、司馬さんがまとめられたAAQ論文に対する議論のようです。以下のURLで読むことができます。
https://www.meteornews.net/2018/05/29/alpha-aquariids-aaq-927/
詳しい内容はまだこれからですが、どうやら「非常に類似した軌道を持つ流星がたくさんあって、2007年から17年の軌道データにAAQの存在を確認することはできない。」ということのようです。
ただ、「崩解流星に注目して調査することが、最近報告された可能性のある新しい流星群(AAQ)の存在についてのより多くの証拠を見つける究極の方法かもしれない。」と書かれていますから、崩解流星について非常に興味を持っている様子がうかがえます。
ちゃんと読解できる方の意見が聞きたいです。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sun Jul 22, 2018 10:00 am 記事の件名: |
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下田さんへ
前田です。この論文について先日司馬さんと議論する機会があり似たような考えだったので、私の考えだけを書いておきます。
Roggemansさんらの論文の要旨は下田さんの書かれたとおりで、軌道的にみると散在と区別できないということです。しかし、これは、このボードで事前にSonotaCo-netの過去のデータで調べていたとおりで、予想通りではあるが、よく徹底的に調べられたなあと言うところです。
AAQの特徴である発光点の高さと流星の発光形状については、否定も肯定もされていないので、調べ切れていないのかと思います。発光点高さぐらいは、データベースからグラフぐらいは書けそうな気もするのですが。流星の発光形状の方は、ノーマークだったのでしょうか。SonotaCo-netでは、皆さんの協力で元動画に簡単にアクセスできるのが強みですね。
それにしても、Roggemansさんらの論文の冒頭で下田さんの書き込みの引用から始まるのは少々驚きでした。このページは、元論文のRefにも上げていないページでしたからね。ちゃんと読んでんですね。 |
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