前のトピックを表示 :: 次のトピックを表示 |
投稿者 |
メッセージ |
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
|
トップに戻る |
|
|
SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
|
日時: Mon Oct 30, 2017 8:03 am 記事の件名: Re: A/2017 U1 |
|
|
このニュースは私も驚きました。 e が1.15 とのことで、誤差の可能性のないはっきりとした 系外オブジェクトだと思います。
高い傾斜角の軌道という所も大変興味深く、新たな発見へのトリガというか、色々可能性が開けたように思います。 |
|
トップに戻る |
|
|
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Fri Nov 03, 2017 12:58 am 記事の件名: お願い |
|
|
前田です。
この天体から流星が出現すると、輻射点はどのあたりで、速度がどのくらいなるか、
計算できる方は、教えていただけないでしょうか。地球軌道と接してないので、
長谷川先生がηみずがめ群とハレー彗星の時に使ったような、処理が必要なんだと
思いますが。
速度が、とんでもなく速いのか、それほどでもないのか知りたいです。
よろしくお願いします。 |
|
トップに戻る |
|
|
藤原康徳
登録日: 2004.08.10 記事: 2718 所在地: 大阪市淀川区
|
日時: Fri Nov 17, 2017 1:32 am 記事の件名: 関連流星群 |
|
|
藤原康徳@立川市です。
前田さん、
>この天体から流星が出現すると、輻射点はどのあたりで、速度がどのくらいなるか、
>計算できる方は、教えていただけないでしょうか
私が計算したのではありませんが。
太陽系小天体セミナーのメーリングリストに石黒さんが紹介されていた論文(投稿中)にこの天体からの流星群についても書かれていました
(メインはパロマの5m反射望遠鏡による観測結果です)。すでにこの天体に関する論文が数本投稿されているそうです。
http://adsabs.harvard.edu/abs/2017arXiv171102320Y
筆頭著者はQuan-Zhe Yeで、今ちょうどこの方の別の論文を読んでいるところでした。
この論文によるとNeslusan et al.(1998)に出ている方法で求めた流星群の地心輻射点と地心速度は次の通りです。
赤経 = 160° 赤緯 = -8° (J2000.0) 地心速度 = 65 km/s
出現予想日時:2017年10月18.0日(UT)(太陽黄経:204.6°)
彼らはすでにCMORでの観測結果を3Dウエーブレット変換を使った輻射点検出法でもって調べており、輻射点が地平線より上にあった18日の8-19時の間には、
流星群活動は検出できなかった(彼らの検出限界以上の活動は)ということです。
さらにモデル計算を行っており、このポイントでこの天体からの流星(レーダーで観測できる流星-おおよそ100 μmサイズ)ためには、放出速度が1m/sだと600年前に
この天体が太陽より3000 auのところで放出されたこと、もし彗星であるとしてCOの昇華によるダスト放出であるとCOの昇華の始まる120 auではその放出速度は
40 m/sとなるそうです。現在のところ、このような太陽からの遠距離地点での大きな速度での放出メカニズムは知られていないとのことで、結論としては、モデル計算
からは、流星群の活動はないとされています。
詳しくは論文を読んでください(私が誤解しているかもしれませんので)。
余談ながら、この天体の発見者のWeryk(今年の小惑星衝突関係のシンポジウム?で来日していたようです)とこの論文の著者のYeは、カナダの西オンタリオ大学で
流星の研究で学位を取ったと思います(流星の論文をたくさん出している)。 |
|
トップに戻る |
|
|
前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
|
日時: Mon Nov 20, 2017 10:51 pm 記事の件名: ありがとうございます。 |
|
|
藤原さん、
詳しい情報ありがとうございます。
この手の世界初ものは、あっという間に論文が次々に、出るんでしょうね。
地心速度は、それほど速くないんですね。太陽系外からの流星を
探すのに、速度だけで探すのは、効率が悪いと言うことですね。(たぶん) |
|
トップに戻る |
|
|
|