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Boltek社 雷検知機「カミナリ2号」を更新しました(長文注意!)

 
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ITO



登録日: 2004.08.09
記事: 1304
所在地: 東京都杉並区浜田山

記事日時: Sun Feb 10, 2019 9:19 pm    記事の件名: Boltek社 雷検知機「カミナリ2号」を更新しました(長文注意!) 引用付きで返信

Boltek社 雷検知機「カミナリ2号」の更新

 2004年に Boltek社製雷検知機「StormTracker PCI」を我が家に取り付けてから15年。途中でアンテナを一度交換しただけで故障も無く稼働してくれましたが、さすがに寄る年波には勝てず?感度の低下が顕著になるようになりました。
スプライト観測の有力な手段であるだけにこの劣化はちょっと痛い! そんな訳で Boltek社にいろいろ聞いた所、雷検知システム LD-350 と発売されたばかりのアンテナ ANT-2 の組合せを紹介されました。
このシステムは Storm Tracker PCI の後継機で、広範囲(480km まで)の雷検知に最適との事。LD-250 というちょっと安価で持ち出し可能な機種も販売されていますが、雷の極性を検出しないため LD-350 を選択しました。
機材の紹介は: 
https://www.boltek.com/product/ld350-long-range-detection-kit


1.Boltek 社からの購入
 機材は Boltek社のオンラインストアで購入しました。Boltek社の代理店は世界中にあり、価格的には USA の代理店が安かったのですが、問い合わせてみると日本への発送は不可との事。日本にも代理店はあったのですが現在は取り扱っていない様子。
そんな訳で Boltek On-line Store を通じてメールで見積りを依頼し、メールで発注しました。キットではなく、必要な物しか注文しなかったためオンライン・ショップでは注文出来ず、担当者と直接メールを使って見積り・発注しましたが、キットを購入する場合は WEB 上で全ての手続きが出来ると思います。支払いは PayPal 経由で送金(クレジットカード US$決済)。商品は DHL Express WorldWide 便で発注5日後に送られてきました。日本での通関には何ら問題なく、商品の受け取り時に消費税を配達してくれた DHL の人に支払います。

購入した機材は:
 ・LD-350 受信機            1台
 ・ANT-2 アンテナ(センサー内蔵)   1台
 ・ANT-2 設置用マウント        1式   ステンレススチール製ポール、ポール取付用マウント、クリップ。
 ・120V 電源             1台
 ・LD350/ANT-2 間をつなぐアンテナケーブル(15m) 1本

これら機材に雷表示用ソフト(NexStorm Full version)とベクター地図(拡大・縮小可能な地図)を加えたものが1つのセットになって販売されていますが、ソフトは既に所有しており、ベクター地図も不要なので上記のパーツをバラバラで購入しました。価格は航空運賃、消費税なども含めて約 18 万円。

 いままでのは「StormTracker PCI」システムで PCI カード+アンテナという組合せでしたが、今回購入したのは LD-350 受信機(カードではなく、外部機器)+アンテナという組合せ。アンテナ/受信機間は LAN ケーブル(Category 6)で、受信機/PC間は USB ケーブルで接続します。
アンテナもいままではいかにもブラックボックスという風情の箱でしたが、新しいアンテナ(ANT-2)は白いスマートな筐体でケースなしで長時間風雨にさらされても大丈夫なようにしっかり塗装され、また専用のマウント(設置台)を使用すると雨水が内部に入らないような構造になっています。


2.取付作業:
1) アンテナの取り付け:
いままでのアンテナは2階ベランダ上の屋根に取り付けていたのですが、新しいアンテナも同じ場所に取り付ける事にしました。
まずアンテナ ANT-2 の底部のフタを取り外し、付属していた LAN ケーブルの RJ45 コネクターをアンテナのコネクターに差し込みます。その後フタを元に戻してネジで固定。さらにアンテナをマウントのロッド部先端に固定します。

 次にアンテナ+専用マウントを元の位置に取り付けます。Boltek社によれば、アンテナは屋内でも設置可能だがノイズの発生源などの関係から出来れば屋外が好ましく、アンテナの位置は高ければ高い程感度が良くなるとの事。雷の直撃を受けない場所に設置する事との記載があります。アンテナの前面(文字が印刷してある面)を正確に「北」に向ける必要がありますが、これはクランプを緩めてマウントロッドを回す事で後からでも簡単に調整可能。観測結果を見ながら地道に調整する予定です。

 いままで支柱として使っていた塩ビパイプを一度取り外し、上部にフタを追加。その塩ビパイプにアンテナ取付用専用マウントを介してアンテナ ANT-2 を取り付けました。大きさの異なる2種類のクランプが付属しているので、小さい方のサイズのクランプを使用して塩ビパイプに簡単に取り付ける事が出来ました。非常に親切な設計です。

2) 雷雷検知機用パソコン
 この機会に雷検知機用パソコンも新しくする事にしました。
新しくすると言っても CPU、メモリー、HDD、電源、ケースは手持ちのものを使用し、ケースが Micro-ATX 用だったためにマザーボードのみを新調しました。
 CPU : Intel i7 4771   Mother Board : ASUS B85M-G Micro-ATX   Case : SilverStone SST-TJ08-E
 Memory : 16GB     HDD : WD Red 1TB    OS : Windows10 64-bit HOME
雷検知機稼働時の CPU の負荷は非常に軽く、また 24 時間運転であるので耐久性、静音性を重視して組み立てました。

LD-350用 USB_Driver のインストール
 LD-350 受信機は USB でパソコンと接続されるため、専用の USB ドライバーが必要です。全てのファイルは付属の USBメモリーに入っていますので、そこから「LD-350」 → 「USB_DRIVER」と開いて、セットアップアプリでインストールします。

雷表示用アプリのインストール
 検知した雷をパソコンのスクリーン上に表示するアプリは Astrogenic社製「NexStorm」です。2004 年に StormTracker と一緒に購入しました。最新バージョンは 1.9.1.8120 で Astrogenic 社に連絡して最新板を WEB からダウンロードしました。
新しいパソコンにこのアプリをインストールし、その後 64bit Windows 用(32bit を使う場合は 32bit 用)のドライバーをインストールします。

3)全体の接続:
 アンテナからのケーブルは窓から室内に引き入れ、LD-350 受信機に接続します。LD-350 からは付属の USB ケーブルでパソコンに接続します。全体の接続は非常に簡単で特に問題となる箇所はありません。


起 動:
 まず最初にアンテナをつないでから LD-350 の電源を入れてみます。2秒間ビープ音が鳴って起動します。USB にアンテナがつながっている事を示す LED ランプが点灯して一安心。しかし、LD-350 受信機のノイズ遮断用「スケルチ値」がデフォルトのゼロに設定されているのため、ノイズが検出されてアラームが鳴って騒々しい状況に...ここで一度電源を切ります。
 今度はPCを立ち上げ、LD-350 をパワーオン、次に NexStorm を起動します。NexStorm の Options → Configuration → Hardware から「LD-350」を選びます。
次に同じく Hardware から「Receiver Squelch」を取り敢えず 3 に設定。変更を保存します。
これで LD-350 を使用した雷検知器の新システムは順調に動き始めました。

電源を入れる順番は PC起動 → LD-350 受信機パワーオン → NexStorm 起動。これで NexStorm で設定した値が LD-350 へ伝送されます。

次回は観測結果、など。続きます。
ITO



Package+720.jpg
 説明:
LD-350 広範囲雷検出機 到着しました。
受信機、アンテナ、設置用マウント機材、ケーブルなどがきれいに梱包されています。
 ファイルサイズ:  31.13 KB
 閲覧数:  3141 回

Package+720.jpg



ANT-2.jpg
 説明:
アンテナ(センサー内蔵)ANT-2
外観はとってもスマートになり、ケースなしでも浸水などはしないように見えます。文字が印刷された部分を「北」に向けます。
底部のフタを明けると(ネジを3個外す)内部に RJ45 コネクターが見えます。ここにケーブルをつなぎます。
 ファイルサイズ:  31.34 KB
 閲覧数:  3141 回

ANT-2.jpg



AntennaMount.jpg
 説明:
アンテナ、マウント用機材
マウント用機材に含まれるポールの先端にアンテナをねじ込みます。ポールには予めマウント用機材がクランプ止めされています。
この機材をさらにクランプ止めする事により全体を固定します。
右側は実際に設置したものです。アンテナの高さは地上から約8m? 屋根にちょっと金属部分がありますが大丈夫でしょう。
 ファイルサイズ:  30.63 KB
 閲覧数:  3141 回

AntennaMount.jpg



LD-350表裏.jpg
 説明:
LD-350 受信機 
表面には、(左から)電源スイッチ、USB, アンテナ、GPS, Net 接続確認用LEDランプ、雷、ノイズ検出ランプ(検出すると光ります)、ビープ音停止ボタン、雷アラーム(近距離、超近距離)用LEDランプ。
裏面には、アンテナ接続用 RJ45 コネクター、パソコンへの UBS コネクター(B-type)、電源、アース端子
 ファイルサイズ:  14.16 KB
 閲覧数:  3141 回

LD-350表裏.jpg


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