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[上田昌良]

プラネタリーディフェンス・シンポジウムが2023年2月20日（月）、21日（火）にJAXA宇宙科学研究所で対面及び Zoomのハイブリッド開催されました。私は、Zoom参加で天体の地球衝突問題の関連の研究発表（講演）を視聴しました。
この専門家による講演は、興味あるものでした。
　その中の一つだけ報告しておきます。
2013年2月15日午前9時20分すぎ（現地時間）に、ロシアのチェリャビンスク州で出現した隕石爆発大火球の講演がありました。この大火球の爆発時には昼間のような明るさに輝いたのでした。このような大火球の明るさの測定は、ドライブレコーダーの映像で、大火球の光が照らした積雪の明るさを測った（火球の光芒は画面が飽和してしまっていた）。この動画は明るさ対応の自動絞り機能が働くので、その影響を補正するため、停車中の車のヘッドライトの明るさ(一定の明るさ）を測った。基準となったのは、背景に写っていた透明度が良く晴れていた青空。このようなドライブレコーダー映像があったのが幸い。
大火球の位置測定は、爆発時の大きく膨らんだ火球像をよく見ると、その中心付近が回りよりも暗くなっていた。このカメラの特性で、その暗い箇所を測った。グーグルマップを使い、写った建造物や大きな樹木の位置合わせをした。幸運なことにこの車は停止していた（たぶん、信号待ちでしょう）。
　結論から、太陽よりも明るく輝く大火球の光を浴びた場合には熱線でヤケドをする恐れもある（講演者がこのように述べたと思う、聞き違いかも）。
この他にも、太陽系外より飛来の天体を飛翔体を接近させ調査するという提案の講演もあり、いろいろ盛りだくさんの講演でした。発表は多くが日本語だったので助かりました。