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ts007
登録日: 2004.08.09 記事: 5069 所在地: 埼玉県川越市
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日時: Sat Aug 22, 2020 4:15 pm 記事の件名: 仙台VORの電波の画像です。 |
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今回の火球のエコー画像は、低速のため3か所のみでした。その中で一番大きい仙台VORの電波の画像の許可を頂きましたので掲載します。他の2か所は、微かでした。
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shatle
登録日: 2007.04.23 記事: 78 所在地: 愛知県岡崎市
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日時: Sat Aug 22, 2020 8:17 pm 記事の件名: 三浦市城ケ島からの写真 |
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飯泉 (いいずみ)たけしさんという方から写真を送ってもらいました。NMSのHPからのものです。以下のようなメールと共にいただきました。
----------- 以下 飯泉さんのメール ------------
タイムラプス用に撮っていた写真で、クオリティ的にはお恥ずかしい限りですが、添付いたします。
200821_P8218126_Upload.jpg
露出開始:22:33:16 (写真のタイムスタンプ。今Windowsの時計を撮影して比較したところ、8秒遅れているようです) 露出時間:20秒 (カメラ設定)
カメラ:オリンパス E-PL6
レンズ:M.Zuiko Digital 14-42mm + フィッシュアイコンバーター FCON-P01
焦点距離:14mm (FCON-P01の製品ページでは、装着時焦点距離は10.4mm(35mm判換算20.8mm相当)のようです)
撮影時ISO感度:ISO3200
撮影時絞り:f3.5 (解放)
添付写真はraw撮影をAdobe Lightroom 6.14で露出・ノイズリダクションなどの調整を極力なくしたうえでJpeg出力したものです。
撮影地:神奈川県三浦市城ケ島
緯度・経度:35°07'50.4"N 139°37'32.8"E (Google mapより)
標高:30m程度
眼視での感覚ですが、
色はオレンジの線に時折緑色の縁取りがでるような感じ。
”あ、流星"と認識してから、"あ、まだ流れる""あ、まだ…"と心の中で唱える余裕が有ったので、感覚的には2~3秒に亘って居たと思います。
途中2度ほど分裂しつつ、増減光したようにも見えました。
写真には全体の2/3程度が写っているのではないかと思います。
流星群などでそこそこ流星は見慣れていますが、まったく異なる物で、大変興奮する瞬間でした。
Webページ問い合わせで書いた通り、露出が飽和してしまっていること、最後が写っていないことに加え、コンバージョンレンズを付けている等で利用価値があるか不安ですが、お役に立てることを願っております。
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masuzawa
登録日: 2005.04.09 記事: 3706 所在地: SHIOJIRI
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日時: Sat Aug 22, 2020 9:07 pm 記事の件名: Re: 2020年8月21日22時33分の大火球 |
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終日、出かけていたので、ようやくクリップを見ました。
自動分析できません。SonotaCoさんにデータを送ります。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Aug 23, 2020 8:11 am 記事の件名: Re: 三浦市城ケ島からの写真 |
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shatle wrote: | 飯泉 (いいずみ)たけしさんという方から写真を送ってもらいました。NMSのHPからのものです。以下のようなメールと共にいただきました。
----------- 以下 飯泉さんのメール ------------
タイムラプス用に撮っていた写真で、クオリティ的にはお恥ずかしい限りですが、添付いたします。
200821_P8218126_Upload.jpg
露出開始:22:33:16 (写真のタイムスタンプ。今Windowsの時計を撮影して比較したところ、8秒遅れているようです) 露出時間:20秒 (カメラ設定)
カメラ:オリンパス E-PL6
レンズ:M.Zuiko Digital 14-42mm + フィッシュアイコンバーター FCON-P01
焦点距離:14mm (FCON-P01の製品ページでは、装着時焦点距離は10.4mm(35mm判換算20.8mm相当)のようです)
撮影時ISO感度:ISO3200
撮影時絞り:f3.5 (解放)
添付写真はraw撮影をAdobe Lightroom 6.14で露出・ノイズリダクションなどの調整を極力なくしたうえでJpeg出力したものです。
撮影地:神奈川県三浦市城ケ島
緯度・経度:35°07'50.4"N 139°37'32.8"E (Google mapより)
標高:30m程度
眼視での感覚ですが、
色はオレンジの線に時折緑色の縁取りがでるような感じ。
”あ、流星"と認識してから、"あ、まだ流れる""あ、まだ…"と心の中で唱える余裕が有ったので、感覚的には2~3秒に亘って居たと思います。
途中2度ほど分裂しつつ、増減光したようにも見えました。
写真には全体の2/3程度が写っているのではないかと思います。
流星群などでそこそこ流星は見慣れていますが、まったく異なる物で、大変興奮する瞬間でした。
Webページ問い合わせで書いた通り、露出が飽和してしまっていること、最後が写っていないことに加え、コンバージョンレンズを付けている等で利用価値があるか不安ですが、お役に立てることを願っております。 |
静止画の解像度は素晴らしいですね。
正確なプロファイルが作成可能でした。
火球の写真でも 165個の恒星が平均誤差 0.04度ででした。
データとして利用させて頂きます。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Aug 23, 2020 10:18 am 記事の件名: 暫定軌道計算結果 |
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ts007さんとmasuzawaさんからSaitama1 とNagano1 クリップ一式を転送頂き、TK8と合わせて再分析しました。
飯泉さんの静止画についてはUA2で測定しR90を作成しました。
この4つと、MCSV HUB および このトピックにアップロードさた KN9,KN6,KN7 のMCSVを利用して7地点からの同時観測として軌道計算しました。
殆どのクリップに十分な比較星があり、方向測定精度は十分と思われましたが、全てが北側からの観測で、全体として交差角が小さく、結果的に経路誤差が大きいものになりました。
隕石落下の可能性については、速度の誤差が大きく断定はできませんが、Vo 14.4km/s、突入角41度、突入高度85km、発光最終高度19km, 発光時間7.5秒 としたシミュレーションでは、初期質量180kg, 最終質量7.8kg となり、7月の習志野隕石火球の数倍から10倍程度の質量の隕石落下の可能性が推定できました。
しかしながら、落下地点については、以下のように房総半島沖 10-15km の海上との計算となり、回収の見込みは殆どないと思われます。
八丈島21日21時の高層大気データでは、当時は風速数m/s以下の無風に近い状態で、軽い隕石破片があったとしても陸地まで風に運ばれることは無かったと考えられます。
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交差角が小さく、ペアモードではこのように輻射点計算がばらつきました |
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Saitama1の再分析結果を開始部の経路として計算した日心軌道です |
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輻射点は8月の流星の中では例外的な黄道面低速流星でした |
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落下位置は重いものが陸地に近づきますが、それでも 房総半島までは届かないようです |
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M20200821_22332all7.csv |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Aug 23, 2020 2:40 pm 記事の件名: fbi0823_2 |
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藤井さんから KN4,KN6,KN7,KND,KN9 の AXMLをメールでお送り頂いたので、これを含めて落下地点予測計算しました。全体として誤差の大きい状態ですが、観測数が増えたので、中心はより把握しやすくなりました。
結果は先の結果と殆ど変わらず、落下予想域はやや沖合に移動しました。
5Kgを超える大きな隕石落下の可能性がある火球でしたか、残念な結果になりました。とりあえず、今回の火球の計算はここまでにしたいと思います。
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ts007
登録日: 2004.08.09 記事: 5069 所在地: 埼玉県川越市
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日時: Sun Aug 23, 2020 6:32 pm 記事の件名: 坂井さんが全経路カラーで撮影されていました。 |
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坂井さんが全経路カラーで撮影されていました。画像を提供してもらいました。トリミングしています。軌道計算結果です。それほど大きくは変わりませんでした。軌道は、速度がはっきりしませんので平均として出しています。これによるとESE群の可能性が大きくなりますが??????。母天体候補は、小惑星帯のようでたくさんありますが、後ほど絞りたいと思います。
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ほとんど変わりませんが、2点間での輻射点は、幅がせばまり良くなりました。 |
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速度は、平均というかこの辺ということですので確実ではありません。 |
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最終編集者 ts007 [ Mon Oct 05, 2020 4:32 pm ], 編集回数 1 回 |
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ts007
登録日: 2004.08.09 記事: 5069 所在地: 埼玉県川越市
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日時: Mon Aug 24, 2020 3:39 pm 記事の件名: 高度を入れてみました。 |
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坂井さんの画像に特徴のある所に高度を入れました。これを見ていると火球が迫ってくる感じがします。緑色部分では、鉄とMgがNaより多いです。爆発以後は、スペクトルがなく分かりませんでした。
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ts007
登録日: 2004.08.09 記事: 5069 所在地: 埼玉県川越市
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日時: Mon Aug 24, 2020 4:13 pm 記事の件名: 母天体候補ですが、絞り切りません。 |
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今回は、速度が大きく変わると候補が全く違ってきます。一応、2つの速度で候補を絞りました。見ての通り絞れません。ESE群の母天体候補は、2000 QS7?となっていて速度がさらに速いようです。輻射点や速度は、近いのですが・・・・。
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小林美樹
登録日: 2019.09.27 記事: 32
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日時: Mon Aug 31, 2020 12:16 pm 記事の件名: ご協力をお願いします |
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本火球ですが、現在、VLF電波と火球との関係について解析を進めております。
つきましては、火球の基本的な情報や引用すべき画像について、クレジットを確認する必要があります。使用させていただく予定をしております方へは個別に小林よりメールを差し上げます。
ご協力下さいますよう宜しくお願い申し上げます。
小林 拝
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Sat Sep 19, 2020 10:29 am 記事の件名: 輝度による光度曲線 |
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SonotaCoさんから動画等の提供を受けましたので、この火球の輝度をRBAviMETEORにて測定しました。1/30秒間隔で166フレームの火球の輝度を図にしました。この火球はあきらかに12回の増光(小爆発)がありました。
この火球を肉眼で見た人がいるそうで、12回も爆発する火球を見れば感動・感激でしょうね。
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Tue Sep 22, 2020 8:16 am 記事の件名: Re: 輝度による光度曲線 |
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上田昌良 wrote: | SonotaCoさんから動画等の提供を受けましたので、この火球の輝度をRBAviMETEORにて測定しました。1/30秒間隔で166フレームの火球の輝度を図にしました。この火球はあきらかに12回の増光(小爆発)がありました。
この火球を肉眼で見た人がいるそうで、12回も爆発する火球を見れば感動・感激でしょうね。 |
2つ以上の独立した計算があることは 科学的に意味あることだと思います。
この火球は観測条件が悪く、交差角が小さいものなので、大きな差がでる可能性もあります。計算結果が出たら是非紹介お願いします。
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司馬康生
登録日: 2005.11.26 記事: 2167 所在地: 明石市
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日時: Sun Sep 27, 2020 6:48 pm 記事の件名: 隕石落下推定計算 |
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隕石落下検討結果
上田さんから軌道データを頂き、隕石落下の検討を行いました。
突入初速は、上田さんからの申し送り通り14.3km/sとすることで、
バーストの前半くらいまで指数関数近似が当てはまります。
バースト後半以降は計算の減速がむしろ強くなるという異例の結果です。
バースト部分の前半で連続的で大きな質量放出があったと考えれば何とか説明可能でしょうか。
その部分で計算と観測を合わせると、それ以降がablationが過大見積もりになって合わない
という理解でどうだろうかという感じです。
これまで経験したことのない新しいパターンです。
多くの例を計算することで、多くの勉強をさせて頂いている感じです。
さて、落下点の推定位置は、房総半島の南15km以上の海上ですので、捜索は事実上不可能と考えます。
従って、諸定数を前後させて落下域の広がりを検討する過程は省くことにしました。
普通コンドライト、球形という仮定で、観測結果を再現できる条件を探したところ次のようになりました。
まず、突入質量は35kgと大きい目、熱輸達係数は0.27とこちらも大きい目、
この組み合わせで、経路末端付近の減速(図は、時間と高度の関係)で観測結果についておおむね再現できます。
つまり、習志野隕石とは正反対の特徴で、突入速度が遅いにもかかわらず、
多くは摩耗(蒸発等)をして落下質量が小さくなった、という結果です。
この特徴は、指数関数近似で指摘した内容とは整合的です。
がばっと割れる石ではなく、ぼろぼろ周囲から剥がれ落ちる隕石物質をイメージします。
それでも消滅点高度18,9kmという低さながら、習志野隕石と同等程度の1.4kgの落下質量推定となりました。
位置は、東経139.833度 北緯34.765度、です。
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流星速度に指数関数近似を当てはめたときの飛行距離の”観測 マイナス 計算” |
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Mon Sep 28, 2020 8:47 am 記事の件名: 隕石落下の可能性がある火球 |
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隕石落下の可能性がある火球
2020年8月21日22:33:22(JST)出現
報告:上田昌良
1.概要
この火球の軌道計算の結果の暫定報告です。さらに位置測定データが得られれば、再計算をする。
この火球はすでにSonotaCoさんが軌道計算から隕石落下の位置までの計算結果を発表し、関口氏も軌道計算を発表している。しかし、隕石落下の可能性が大きい火球であり、今回のケースを経験しておくことは貴重だと考え、私も勉強のつもりで軌道計算をしてみることにした。
軌道計算の結果は、この火球の初速が14.3km/s±2.3km/sで終速が3.6km/s±0.7km/s、発光点高度が93.0kmで消滅点高度が19.1kmだった。さらに絶対光度がマイナス10.0等で、速度、高度、光度から隕石落下の条件が揃っていた。
この火球の突入角が40.9°と少し大きかったが、測光質量(大気中で溶けてなくなった質量)が80kg(この値の誤差は大きいと思われる)もあり、相当大きな質量の流星物質だったことから地上まで達した可能性があった。
2. 観測地
この火球は15か所で撮影されていた。撮影者は次の諸氏です。
動画:
・関口孝志(埼玉県、M20041)、SonotaCo(東京都、M20042)、gotakabu(神奈川県)、磯部健(大阪府)、増澤敏弘(長野県、M20043)、KND_02(神奈川県、M20044)、藤井大地(神奈川県)、永井和男(神奈川県、M20046)、KN7_02(神奈川県、M20047)、KN6_02(神奈川県、M20048)、KN4_02(神奈川県、M20049)、KNE_01(神奈川県)
静止画:
・飯泉たけし(神奈川県)、坂井美晃(千葉県、M20040)、原田(千葉県、M20050)、
3.図a (視輻射点)
この視輻射点は、図にあるような組合せで計算をした。多くの観測地のデータが集まったので同時流星の天球上の交差角が理想である90°に近づく組合せで計算をした。予想以上に輻射点の決定精度が良かった。今回は中央値の値で視輻射点位置をαo=283.6°±0.03°、δo=マイナス6.0°±0.05°(J2000.0)と決定した。修正輻射点はαG=275.7°±0.21°、δG=マイナス15.6°±0.22°(J2000.0)だった。つまり、見かけの輻射点は、12.3°も浮き上がって見えていたのだった。
各観測地の輻射点の決定精度がすばらしく良かったので、この火球の実経路や速度が驚くほど良い精度で求まった。
4. 図b (実経路)
この火球の実経路は、すばらしくその経路が求まった。特に高解像度の静止画(M20040、M20050)が得られたのもその一因だ。この2つの静止画の位置測定は司馬さんに行ってもらった。ただし、M20040は、上田も測定を行い、比較星の残差が0.08°で火球位置は司馬さんの測定値とピタリと一致した(あたりまえですが)。
5. 図c (観測速度、光度曲線)
観測速度で消滅点まで写った動画(M20042、M20044、M20048、M20049)の4か所とも、見事な指数関数的な減速がみられた。この4か所は解像度が480×720画素の従来のものだったが減速が捉えられた。もし、高解像のハイビジョン動画だったらと希望が膨らむ。
動画の位置測定は、明るすぎる火球のためスフトによる自動測定ができなかったので、撮影者の方から動画等の一式を提供していただき、上田がUFOAnalyzerV2で手動測定をした。また、火球の輝度測定も上田がRBAviMETEORで手動測定をした。AVI形式動画と各ソフトの取り扱いは上田にとって原因不明の部分もあり、すべての動画の測定ができなかった。特に輝度測定ができたのは、M20042とM20043だけであった。M20043は火球が雲に隠される動画であり、図dに示したが、今後、隕石火球が出現して、そのとき雲に隠されたケースの参考になるものだ。
6. 図e,f (軌道計算結果まとめ)
前述のとおり暫定値です。今後、新たな火球データが得られ計算すれば結果が変わるかもしれません。
7. 図g (消滅点と隕石落下計算位置)
今回得られた火球の消滅点位置と司馬さんが報告された隕石落下の計算位置を図に表した。接地点は、もし、大気と風の影響を受けなかった場合の接地場所で、実際にはあり得ない地点ですが参考に示したものです。
8. 謝辞
前述しました撮影者の皆様には貴重な火球撮影映像やデータなど提供していただきまして感謝申しあげます。また、静止画像の測定をして頂いた司馬康生さん、火球画像等の収集でご協力いただいた関口孝志さんに御礼申しあげます。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3089 所在地: 大阪府
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日時: Mon Oct 05, 2020 12:58 pm 記事の件名: Re:隕石落下の可能性がある火球,, 軌道計算その後 |
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私は飯泉さんの撮影画像(静止画のみ)をSonotaCoさんのようにUFOAnalyzerV2を
使って位置測定ができませんでした。
その後、勉強のためいろいろとやってみましたら、なんとか位置測定ができました。
まず、ファイル名を変えました。
(変更前) 200821_p8218126_upload_837.jpg
(変更後) M20200821_223322_Iizumi_37P.jpg
そしたら、UFOAnalyzerV2に取り込めて、位置合わせをしたら、比較星の平均残差
が0.158°になりました。
火球が明るすぎて位置測定する位置に迷ってしまいますので、画像を暗くして、
コントラストをあげてみました(図参照)。
これでかなり位置を測りやすくなり、数カ所、測定をしました。
飯泉たけし(神奈川県、M20051)として、M20050との組合せで軌道計算をしました。
その結果、
視輻射点、α=283.7°δ=-6.0°(J2000.0)と良好な値が得られました。
実経路も図のように、他の方とほぼ一致していました。
_
今回は、明るすぎる静止画の火球は、その画像を暗くして、位置を測る。
静止画だけでもUFOAnalyzerV2で手動測定を行う。
ということを学びました。
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