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2021年12月16日22時13分1秒の火球

 
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投稿者 メッセージ
藤井大地



登録日: 2014.12.26
記事: 168
所在地: 平塚

記事日時: Fri Dec 17, 2021 12:17 am    記事の件名: 2021年12月16日22時13分1秒の火球 引用付きで返信

富士のカメラで火球本体の光を捉えることができました。
厚い雲の向こうでも写り、最後に空全体が明るくなったので、末端でかなり明るく爆発したと思われます。
この数分後に、三重県を中心に爆発音が聞こえたようです。おそらく火球の出現に伴って衝撃波が発生したと考えられ、隕石落下の可能性もあります。



M20211216_221304_KNB_SWP.jpg
 説明:
爆発した部分を除いた比較明合成画像
 ファイルサイズ:  227.25 KB
 閲覧数:  8169 回

M20211216_221304_KNB_SWP.jpg



_M20211216_221301_Shizuoka05_14.mp4
 説明:
富士のカメラの動画

ダウンロード
 ファイル名:  _M20211216_221301_Shizuoka05_14.mp4
 ファイルサイズ:  1.7 MB
 ダウンロード回数:  185 回


M20211216_16_001_Shizuoka05_14.csv
 説明:
CSV

ダウンロード
 ファイル名:  M20211216_16_001_Shizuoka05_14.csv
 ファイルサイズ:  594 Bytes
 ダウンロード回数:  66 回

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Shimoda



登録日: 2006.12.12
記事: 3441
所在地: 長野県朝日村

記事日時: Sat Dec 18, 2021 3:30 pm    記事の件名: Re: 2021年12月16日22時13分1秒の火球 引用付きで返信

この火球の続報を興味深く待っていましたが、藤井さんの観測報告とNHKの映像以外はあまり動画もないようです。
NHK動画
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tsu/20211217/3070006984.html

この沼津に設置されたNHKのロボットカメラによる動画から火球の位置を計測し、R90ファイルにしてみました。
藤井さんの富士からの結果とでは残念ながら私のところでは軌道を求めることはできませんでした。交角が少なかったからでしょうか。
R90ファイルを置きますので、チャレンジできる方はお願いします。



R90_Numadu.csv
 説明:
NHK沼津のロボットカメラ

ダウンロード
 ファイル名:  R90_Numadu.csv
 ファイルサイズ:  185 Bytes
 ダウンロード回数:  98 回

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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12666
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Dec 18, 2021 5:15 pm    記事の件名: Re: 2021年12月16日22時13分1秒の火球 引用付きで返信

Shimoda wrote:
藤井さんの富士からの結果とでは残念ながら私のところでは軌道を求めることはできませんでした。交角が少なかったからでしょうか。
R90ファイルを置きますので、チャレンジできる方はお願いします。

2地点間距離が12km程のようで、どうがんばっても交差角が小さくなり、観測方向の僅かな差から計算することになるので、このような場合には通常より遥かに高い観測精度が必要になります。
今回のデータは残念ながら精度が全然足りないようです。
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Shimoda



登録日: 2006.12.12
記事: 3441
所在地: 長野県朝日村

記事日時: Sat Dec 18, 2021 10:26 pm    記事の件名: Re: 2021年12月16日22時13分1秒の火球 引用付きで返信

SonotaCo wrote:
2地点間距離が12km程のようで、どうがんばっても交差角が小さくなり、観測方向の僅かな差から計算することになるので、このような場合には通常より遥かに高い観測精度が必要になります。
今回のデータは残念ながら精度が全然足りないようです。

SonotaCoさんコメントありがとうございました。
そうですよね。精度が全然足りないですよね。
それでもどの辺を飛んだのかくらいは押さえておきたくて、あえて仮定したうえで図計算を試みました。
・出現点は富士からのもので、雲の中を飛んでいるので高度60kmで写り始めた。
・消滅点は富士からは爆発のフラッシュが写っているだけで測定はできていないことから、沼津の消滅点とし、高度は30kmと仮定した。(さらにこの先も飛んでいるが雲の中で写っていない)
その結果は図に示した通りです。西から東に向かって飛んでおり、突入角度は45°程度と思われます。
消滅点は志摩半島東端に近く、海上に出ているかもしれません。
突入角度45度とすると実経路長は71km程度になり、速度20km/sでは3.5秒かかりますので、実際の動画の感じと合います。
おおよその経路はこんな感じではないでしょうか。



1.png
 説明:
対地経路
 ファイルサイズ:  725.07 KB
 閲覧数:  7736 回

1.png


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Shimoda



登録日: 2006.12.12
記事: 3441
所在地: 長野県朝日村

記事日時: Sat Dec 25, 2021 11:28 am    記事の件名: Re: 2021年12月16日22時13分1秒の火球 引用付きで返信

その後やはり新しい動画などはないのですが、衝撃波の結果から経路予測が出ています。
束田進也さんの私信によると以下の通りになります。
束田さんには引用の了解をいただいています。
この図の末端は地上に接する点のはずですので、実際の消滅点はその手前となり、おおむね想定通りのようです。
飛来方向については北西方向からとなりそうです。



270010283_4073896666047369_927066889851642968_n.jpg
 説明:
衝撃波による火球の経路予想(束田進也、2021,私信)
 ファイルサイズ:  133.48 KB
 閲覧数:  7465 回

270010283_4073896666047369_927066889851642968_n.jpg


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藤原康徳



登録日: 2004.08.10
記事: 2712
所在地: 大阪市淀川区

記事日時: Sat Dec 25, 2021 7:33 pm    記事の件名: Re: 2021年12月16日22時13分1秒の火球 引用付きで返信

下田さん

興味深い情報ありがとうございます。

図の見方とか観測点に示されている数字とかは何を意味しているのでしょうか?

衝撃波は具体的にはどのような機材・方法で観測されたものでしょうか?

詳細は、後日発表される(?)束田進也さん(まったく面識がありません)の発表に譲るという趣旨で、経路情報の速報ということだとは思いますが。

微気圧計によるデータも各所で取られているという話を某氏から聞きました。

室生観測所に私が設置しているビデオカメラは音を記録していないのですが、磯部健さんが設置しておられる全天カメラ(お天気カメラ)と視野をリモートで動かせる
カメラには音が録音されています。今回の火球のときの録音を私のほうは少しだけ聞いただけですが(雨がドームに当たる音が聞こえていた)、磯部さんのほうは、数分間に
わたって録音を注意して聞かれたそうですが、特段かわった音は録音されていなかったそうです。
UFOCaptureでのビデオ観測に合わせて音を録音しておられる方も結構おられるのではないかと思います。同時音も含めて音の記録も面白いとは思っています。
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Shimoda



登録日: 2006.12.12
記事: 3441
所在地: 長野県朝日村

記事日時: Sun Dec 26, 2021 4:45 pm    記事の件名: 藤原さんの質問に対する回答 引用付きで返信

藤原さんの質問を束田さんに見てもらったところ、大変ていねいな回答をいただきました。了解を得て全文転載します。
-------------------
1.先日の図は、観測点の横に示した数字は、12/16 22:15:00からの経過時間です。カラーで示した2次曲線は、衝撃波の伝搬する様子を示した等時線です。
先端の丸は火球経路と地表の交点です。仮想落下点(最後はフラフラと落ちてくるそうですが)と考えていただいて良いでしょう。

2.経路と地表が交わる点は北緯34.0度、東経137.0度、方位角は東から左回りで133度、地上から天頂に向けて41度です。
計算条件によって微妙に変わっていて、図を作ったときは北緯33.976、東経137.029、方位角が133.0度、入射角は42.0で書いています。
火球の速度は15km/s、音速は320m/sです。ただ、いずれも直交座標系、経路は直線での近似ですので、まあざっくりと見ていただければ幸いです。

3.手法については、
https://jglobal.jst.go.jp/detail?JGLOBAL_ID=200902154182905282

https://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/record/32629/files/ji0761008.pdf
をご参照ください。
わかりやすい例えとしては、池のカモさんが前に進んだ時に水面にV字型の波が出来ますが、火球の進行によって大気中に円錐型の衝撃波が生成されると言うものです。(添付図参照)
この地表によってつくられる断面は円錐曲線になります。形は火球経路の方位角や入射角等で異なります。

4.用いている機器は気象庁の速度型地震計です。地表においてあります。(Hi-netは深いところに設置してあるため衝撃波は受信しにくいとのこと(下田記))
地震観測は刻時精度がよく(そうしないと震源決定の精度が悪くなります)、100Hzサンプリングで連続観測をしています。

5.後日なにかまとめるときには、単独でなにか発表することはないと思います。書くならまとめてでしょうか。
-------------------

余談ですが、束田進也さんは気象庁地震津波監視課長をされており、本年10月の青森の地震の際にはテレビで記者会見の様子をお見受けしました。



.png
 説明:
衝撃波の伝わり方
教えていただいた図を下田が抜粋

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 ファイルサイズ:  309.28 KB
 ダウンロード回数:  66 回

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