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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3090 所在地: 大阪府
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日時: Mon Dec 25, 2023 9:34 am 記事の件名: 軌道計算結果(中間報告) |
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報告者:上田昌良
2023年12月18日3:40:43(JST)に出現した-0.7等(絶対光度)の長経路流星は、その位置測定データが4名(カメラ9台)よりあった。これらのデータを使って軌道計算を行った。今回の長経路流星はすでにアースグレージング流星だと、報告されているが、さらに詳細に検討をしたので報告する。
今回の流星は、発光点の高さが106.6kmで、地表への最接近点での高さが102km、そして、消滅点の高さが104.6kmだった(図2)。突入角が1.4°と浅く、前述のように高さが最接近点まで下がり、それから高さが消滅点まで増加するアースグレージング流星独特の様相を呈している(図2)。今回の流星の大気中の飛行速度は、図1のように明確な減速はみられなかった。概要を次にまとめておく。
出現時刻:2023年12月18日3:40:43(JST)
絶対光度: -0.7等
発光点 :λ=138.268° φ=+33.550° h=106.6km
消滅点 :λ=139.353° φ=+37.115° h=104.6km
地表への再接近点:λ=138.87° φ=+35.55° h=102km
全長:415km
発光点での観測速度=39.4km/s +- 5.9km/s
消滅点での観測速度=38.4km/s +- 5.9km/s
(一次回帰直線とした処理)
以上から今回の長経路流星はアースグレージング流星だったと判断する。あまり明るくなくても、速度があまり速くなくても、高さが100km以上の高空では、アースグレージング流星になりうることは、ちょっと驚きです。
蛇足、アースグレージング流星の判断には、質量を使うことも有意義なことだ。質量Mの流星体が大気圏に突入し、質量mが大気との衝突で融解し、(M-m)の残った質量の流星が大気を飛び出した。というのも判断材料には良い。しかし、流星の質量を精度良く決定する方法がわからないのが残念なのだ(このようなケースで精度良く流星質量を決定できたという論文に接したことがない)。
今回の長経路流星のデータを提供していただいた諸氏に御礼申しあげる。最終報告も予定しているが、新たなデータ提供があった場合、今回の中間報告と数値が異なることもある。
説明: |
全長415kmを減速なして飛行、のべ725カ所の流星経路上の観測速度で表示 |
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青島靖
登録日: 2021.12.11 記事: 16777215
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日時: Thu Jan 11, 2024 3:08 pm 記事の件名: |
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静岡県磐田市からの全経路です。南から北に天頂東側を通って流れ、2コマに分かれています(コマ間は0.68秒)。薄雲越しで淡いです。
説明: |
EF8-15mmF4 (at 8mmF4), CanonEOS6D, 12800 ISO, Exp.2x8sec (Dec/18/2023 03:40:43-41:00 JST), 撮影地:静岡県磐田市
出現状況。下が北。 |
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