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T.Hattori
登録日: 2021.08.26 記事: 980 所在地: 沖縄県国頭村
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日時: Thu Nov 23, 2023 12:30 pm 記事の件名: 2023年のしし座流星群の出現数 |
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佐藤幹哉さんの計算で、11月21日の1時台(JST)に1733年放出のダスト・トレイルとの接近が予想されていました。
また、21日の20時台(JST)には1767年放出のダスト・トレイルとの遭遇が予想されていました。
当地OW2では20日の夜に群流星が多く検出され、翌21日の夜も多めに感じました。
23日12時の時点でフォーラムに上がっているデータをUO2で集計してみました。
クオリティ設定はプリセットQ1、ddays0、他はデフォルトです。
群流星が検出されている23時以降のデータに絞りました。
20日の夜は明らかに群流星が多く出現していて、翌21日も極大日よりも出現割合が多くなっていました。
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青島靖
登録日: 2021.12.11 記事: 16777215
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日時: Fri Dec 08, 2023 3:34 pm 記事の件名: |
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服部さん、興味深いデータ集計を見せて頂き、ありがとうございました。
今年のしし群については、NMS内山茂男さんの集計(速報)では、「今年もやや低調な活動であったよう」と書かれていますが、
http://s-uchiyama.na.coocan.jp/meteor/shwr-act/11leo-act.html
杉本弘文さんの電波の集計では、服部さんの結果同様、20/21夜に突発的なピークが捉えられていますね。
http://www5f.biglobe.ne.jp/~hro/Flash/2023/LEO/index.htm
また本談話室の別トピック(2023年11月21日5時12分51秒のしし群火球)では、下田さんが「大出現はなかったものの流星数の増加はあったよう」とコメントされています。
私の静岡県からの観測では、20/21夜は複数の火球が捉えられ、比較的活発な出現でした(翌日も晴れたんですが、装置トラブルで撃沈)。
ただ当夜、最初の火球が現われたのは2:30JSTで、それ以前は低調でした。佐藤幹哉さんの元予報(計算結果)を確認できていませんが、出現ピークが予想時刻(JST1時台)から少し後ろにズレたのでしょうか?
でもこういうことは、今回の様に比較的出現数の少ない活動を、1点観測で捉えた場合、誤差範囲で起こりうる事象とも言えるので、なかなか判断が難しいです。
同夜の、静岡県磐田市からのしし群出現状況プロットを貼っておきます。背景星野は3:33JST。
説明: |
EF8-15mmF4 (at 8mmF4), CanonEOS6D, 12800 ISO, Exp.8sec each, 9 Leonids meteors in 355 minutes total exposure (Nov/20/2023 23:00-30:30 JST) on a 8sec exposure base(27:33 JST), 撮影地:静岡県磐田市
出現状況プロット。下が北。 |
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出現状況グラフ。23:00-2:30 は出現無し。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2842 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sun Dec 10, 2023 6:05 pm 記事の件名: |
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前田です。
T.Hattoriさん、青島さん、興味深いデータですね。
おもしろそうなので、私もまとめて見ました。
私も、20日は少ししし群が多かった印象がありました。
csvにアップしてある物から、さらにマニュアルで群判定をしたので、それとは少し違っていますが、表のようになりました。
Z3は天頂向きのカメラで、天頂から70度の円形。カバーエリアはそれほど広くない
H4は8mmレンズの標準的なカメラ、ワテックの8mmより少し広く、感度は高い
JBは、超広角にグレーティングをつけて、地平線が写るように仰角を下げていて、一番カバー面積が広いカメラ
分母は、小流星群の判定が煩雑だったので、全流星にしています。この時期おうしが5-10個(H4で)ぐらい出現しています。
普通のカメラ(H4)では18,19,20の3日間はほぼ同じぐらいの出現数
流星数より20/21は少し雲の影響を受けた可能性はある。
明るい流星用のカメラ(Z3)は18/19が最大、前後は半分程度
光度関数が大きくて、透明度の良い日に強いカメラ(JB)は19/20が大きくて18/19はその半分程度。Hattoriさんのように、20/21にピークを捕らえたカメラはありませんでした。
総合的に見ると20/21は、突発的に多くはないが、例年より減少が少なかったといた所でしょうか。
青島さんのカメラでは、18日以降のしし群の出現数変化はどうなっていますか。
普通のカメラ(H4)では18,19,20の3日間はほぼ同じぐらいの出現数
明るい流星用のカメラ(Z3)は18/19が最大、前後は半分程度
光度関数が大きくて、透明度の良い日に強いカメラ(JB)は19/20が大きくて18/19はその半分程度
総合的に見ると20/21は、しし群は18/19ほどの突発的な出現は見られませんでした。
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青島靖
登録日: 2021.12.11 記事: 16777215
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日時: Thu Jan 11, 2024 2:32 pm 記事の件名: |
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前田さん、返信遅れすみません。
まず、私のカメラはビデオではなく、180度円周魚眼レンズを付けたデジカメを天頂に向けての静止画で、設定はISO12800、露光時間8秒の連写です。ビデオに比べると当然感度は悪く、快晴の空でも、一晩に撮影できる流星数が0となる日も多いです。余談ですが、8秒連射で一晩撮影すると撮影枚数は3000枚を越えますが、使用しているEOS 6Dのシャッター寿命は10万回程度とされており、わずか30夜の撮影でそれに達してしまいます。従って、この撮影方法はお手軽ですが、広くオススメできる様な賢い方法ではありません。UC2にもかからないので、撮影後の確認作業も大変です。
さて、こちらでの結果は、下表の通りでした。
こちらで確認できた範囲では、やはり、20/21夜が突出していました。18/19夜も3個のLEOを捉えましたが、20/21夜に比べると、明るくはなかったです。なお、この2夜以外は、LEOを捉えられませんでした。
前田さんが捉えた18/19夜の突発を私のカメラでは捉えられなかった理由は、その夜出現した「明るい」流星は、私のカメラに写る程には明るくなかったのではないか、と思われます。
逆に、20/21夜には、私のカメラに写る程の非常に明るい流星(火球)が複数出現したものの、その数はあまり多くはなかった。一方、暗い流星の数には変化が無かったことで、LEO全体の出現数に影響を与えることはなかったのではないか、と考えられます。そのため、前田さんのシステムでは、当夜の異常を検出できなかったのではないでしょうか?
この種の活動を捉えるには、天候の他、全天カメラでない場合には、撮影場所、カメラの画角や方向(流星の出現場所)などによる運不運の影響が大きい、ということになるのかもしれません。
一方、服部さんが集計されたデータにはおそらく全天カメラも含まれており、またもっと画角の狭いカメラでも、多数カメラのデータを集積されたことで実質的に画角を広げる様な効果が生まれ、この活動を検出できたのではないでしょうか? また、明るい火球ほど複数のカメラで捉えられる確率が上がりますので、服部さんの集計された「出現数」への寄与が大きくなったのではないでしょうか?
通常の出現では、火球クラスが増えれば、それに伴って暗い流星の数も増えると思うのですが、今回のはそうなっていない様で、やや特異な出現だったと言えるのかもしれません。
前田さんと私の結果を総合して考えられる仮説としては、
・今年のLEOの(暗い流星まで含めた)総出現数は、18/19、19/20、20/21の3日間は同程度だった。
・18/19は、明るい流星の割合が多かったが、火球クラスの出現は少なかった。
・20/21は、他の日に見られなかった火球クラスが多く出現した。しかし、そのHRは(全天で)1-2程度であり、(暗い流星まで含めた)総出現数に影響を与える程ではなかった。そのため、画角の狭いカメラではその活動を捉えることが困難であった。
と考えれば、一応のツジツマは合うかと思われます。
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