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ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1306 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Thu Sep 15, 2005 11:06 pm 記事の件名: レンズと流星検知結果 9/14 |
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9月14日の晴れ間を利用して,焦点距離の異なる4種類のレンズを使用して同一方位を観測し,いくつの流星が感知出来るか試してみました.
使ったレンズは 6mm(CBC F0.8),12mm(CBC F0.8), 25mm(八雲 F0.95),50mm(八雲 F0.95)の4種類.カメラ = Wat 100N
観測時刻:2005. 09. 14 23:00 〜 2005.9.15 03:00(4時間)
方位:中心 205 仰角25 付近(北北東)
観測結果:
6mm 3個の流星を観測
12mm 7個 〃
25mm 11個 〃
50mm 6個 〃
上記の流星のうち,2個の流星が4台のカメラで同時にキャプチャー出来ました.2005.09.14 23:59:46 の流星の映像を掲載します.
6mm レンズと比べると25mm レンズは約1/20 の面積しかカバーしていないのですが,非常に暗い流星までキャプチャーしており優秀な結果!単純計算では 6mm レンズと同じ範囲では 200個以上の流星を捕まえる事が出来ることになります.驚きました.
ITO
説明: |
2005.09.14 23:59:46 の流星 6mm, 12mm, 25mm, 50mm のレンズで同時にキャプチャー. |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri Sep 16, 2005 8:29 am 記事の件名: さすがITOさん.... |
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興味深いです 。
こういう基礎的なテストはどんどん積み重ねておくべきですね。貴重な結果だと思います。
4台並べて動体監視なんて、おそらく世界初なんではないでしょうか。私の知る限り、ITOさんしかできません。
焦点距離と検出流星数の関係は、これまでも色々な話がありましたが、
今回の実験はカメラとレンズの明るさがほぼ揃っているのが凄いです 。
雲に覆われていない部分の延べ面積と、透明度、その日の流星の明るさ分布などに拠ると思うので
同じ実験でも、天候や季節によって色々異なる結果がでそうだと思います。興味が尽きません。
雲に覆われていない部分の面積と透明度の自動認識をして、その統計を出す機能は将来的に欲しいなぁと思いました 。
結果で、各カメラがキャプチャした流星の包含関係がちょっと気になりました。
例えば、50mmが捉えた6個の流星は皆25mmに捉えられているでしょうか。
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ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1306 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Fri Sep 16, 2005 9:33 pm 記事の件名: 25mm / 50 mm レンズ |
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25mm レンズでキャプチャーされた流星/○印は 50mm レンズでもキャプチャーされた流星
20050914_235946 ○
20050915_000600
20050915_001723 ○
20050915_005730
20050915_010845
20050915_011538
20050915_012302 ○
20050915_013652 ○
20050915_014603
20050915_022248
20050915_022555 ○
50mm だけでキャプチャーされた流星
20050915_010336
この流星は非常に暗くてとても速く,コマ送りでようやく判別出来る位の流星でした.
以上のように,50mm でキャプチャーされた6個の流星のうち,5個は 25mm でもキャプチャーされました.
【UFOAnalyzer における 25mm, 50mm レンズの問題点】
問題点という程のものではないのですが,25mm や 50mm でキャプチャーした映像をUFOAnalyzer で解析する場合,位置を決めるための恒星の白点がマスクされた星の数と比較して非常に少なく,位置決めが非常に難しいのです.下の写真は 50mm レンズでの映像の UFOAnalyzer での map 画像なのですが,画面中には5個の恒星点(白点)しかありません(これでも多い画像を選んだのですが...少ないと1個も無い!場合もありました.ちなみに Display Mag は最大の 10.0 です).25mm や 50mm を流星観測に使用するケースはそんなにはないとは思いますが,こんな不都合もあるという事で...
ITO
PS. 今夜もまずまずのお天気なので再度同じ条件で観測してみます.
尚,この結果は近いうちにHPにまとめてようと思っております.ご期待を..
説明: |
50mm レンズでキャプチャーされた映像の UFOAnalyzer 画面.恒星を示す白点が5個しかないので位置合わせがムズい! |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Sep 17, 2005 4:01 pm 記事の件名: 恒星データは誰でも追加できます |
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詳細、ありがとうございます > ITOさん
暗い流星の等級分布は皆さん興味ある所だろうと思います。
もちろん流星群によって差があるだろうとは思っているのですが、
ある明るさ以下で極端に減るだろうという話しもあります。
本当にどうなっているのでしょうね。
UFOAnalyzerの参照恒星が不足する件ですが、おっしゃる通りで、要するに恒星データが足りません。
50mmレンズでは本当に淋しいですねぇ。
現在、UFOAStarMap.txt には約9000個の恒星が登録してあります。
これはYale大が公開しているBSC V5 というものがベースで、6.5等星位までです。
世の中にはGSC?(10億個位?)などもっと大きい恒星カタログもあるので、それらを正式に入手して形式を整えればよいのですが.....色々大変そうで、手が出てません。
現状では、明るい恒星が視野に入った時のクリップでパラメータを決めて頂くしかないのです。すみません。
ちなみに、25mmとか50mm位の焦点距離だと、レンズの収差は小さいので、k2,k3は0でよく、3点あれば相当精度が出るのではと思います。
原理的には将来 UFOAnalyzer で自動恒星認識ができると、UFOAnalyzer自身でWatec等級の恒星マップを作っていけるようになり(これはいつかやりたいですね)、さらに既存カタログや過去のデータと照らし合わせると、新星や変光星など判ってしまうでしょう.... あっと、指が暴走して、変なこと書いてますね私。忘れてください。
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ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1306 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Sun Sep 18, 2005 11:15 pm 記事の件名: 9/16-17 レンズによる流星のキャプチャー数の比較(速報) |
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9月16/17日の夜もまあまあの快晴だったので同じ条件(6mm, 12mm, 25mm, 50mm のレンズで同一方向を観測)で観測しました.この日は比較的多くの流星が流れようでラッキーでした.キャプチャー出来た流星の数は:
6mm 16個
12mm 42個
25mm 30個
50mm 9個
これらの流星画像を重ね合わせて,各レンズによる流星のキャプチャー状況を調べてみました.
25mm/50mm の重ね合わせ(写真1)
12mm/25mm/50mm 〃 (写真2)
6mm/12mm/25mm/50 〃 (写真3)
映像がかなり見づらくて申し訳ありません.しかしながら,この映像を見ると焦点距離が長くなるに従ってキャプチャーされる流星数は加速度的に増え,特に 25mm 以上では相当暗い流星までキャプチャー出来るようです.12mm レンズを使って 6mm と同じ面積を観測すれば 6mm の約12倍の流星がキャプチャー出来,25mm を使えば一晩に千個以上の流星がキャプチャー出来るかも? もっとも同じ面積をカバーするためにはカメラ+レンズが約20台以上必要ですが...
同じ条件での観測をもうすこし続けようと思っております.
ITO
説明: |
【写真ー1 25mmレンズと50mmレンズの比較】
内側の四角が 50mm で観測された流星の重ね合わせ画像.外側が 25mm です.赤色の流星は 25mm, 50mm の両方でキャプチャーされたもの.黄色は 50mm だけでキャプチャーされたものです. |
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説明: |
【写真ー2 12mレンズと25/50mmレンズの比較】
12mm レンズ(外側)と 25/50mm レンズの重ね合わせ映像です.25/50mm の映像には30個の流星が映っていますが,12mm の映像にはそのうちの7個だけしか映っておりませんでした. |
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説明: |
【写真ー3 6mレンズと12/25/50mmレンズの比較】
6mm レンズ(外側)と 12/25/50mm レンズの重ね合わせ映像です.かなり見づらいですが,6mm のレンズでは12mm 以上のレンズでキャプチャーされた約60個の流星のうち5個しか映っていませんでした. |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Mon Sep 19, 2005 12:29 pm 記事の件名: おもしろいですね。 |
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前田です。
わたしも、ちょうど新しいレンズを手に入れたので、6mmF0.8と12mmF1.4で
同じようなことをしていました。この組合わせだと、6mmの方がたくさん流星が
写ります。ITOさんの広角レンズは地平付近の空の悪い場所を結構広く観測して
いるので、広角レンズで数が延びないような気もします。
今度天頂向きでテストもお願いします。
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Tue Sep 20, 2005 11:09 pm 記事の件名: まとめてみました。 |
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前田です。
ITOさんの興味深いまとめに刺激されて、私も集計してみました。
9月12/13日の21:50-06:00のデータです。
6mmF0.8で48個、12mmF1.4で35個捕らえられました。
そのうち同時になったのは20個でした。
ITOさんと違うのは6mmの方の流星数ですね。広角レンズだと
空の状態が流星数に大きく影響するのだと思います。
説明: |
2種のレンズで撮れた流星の分布です。
6mmの視野と重なった12mmレンズの
位置に出現した流星はすべてキャプチャー
されています。当たり前とはいえ、ソフトの
すばらしさを示していると思います。 |
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12mmの視野に飛んだ流星で、どのような流星が6mmと同時になっているかを調べたものです。明るさだけでなく継続時間も少し影響するようです。 |
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2種のレンズでの光度判定の違いです。
どちらもパラメータを変えれば大きく
変化するので、なんともいえませんが、
±1等の範囲にはぎりぎりはいっているようです。 |
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継続時間の違いです。
12mmの方がかなり長いのかとおもっていましたが、0.3秒以下のものはほとんど差はなく、それ以上になると2〜3割長く捕らえられているようです。 |
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群判定、軌道の決定に重要な角速度の違いです。非常にきれいな直線に乗りました。これは、6mmでも12mmと同じぐらいの精度で速度が決まっていることを表していると思います。UFOAnalyzerの優秀さを示す例だと思います。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Wed Sep 21, 2005 9:47 am 記事の件名: Tifが.... |
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貴重なレポートありがとうございます > 前田さん
何故か折角の図が私の環境で見えないので、同じように見えない人もいるかと思い、gifに変換して再掲載させて頂きます。
tifが見えない件で何かご存知の方、おられましたらお教え下さい。
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