青島靖
登録日: 2021.12.11 記事: 16777215
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日時: Sun Feb 09, 2025 5:17 pm 記事の件名: 2024年12月15日02時14分33秒のふたご群の火球 |
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トピックに上がっていませんでしたが、今年のふたご群の極大翌夜に、同群の明るい火球がありましたので、画像を紹介させて頂きます。時間がだいぶ開いてしまい、申し訳ありません。
静岡県磐田市からの画像で、方位は真南から東へ9度→10度、仰角28→10度。ふたご群の明るい火球は緑色の発光を伴うことが多いですが、この火球も緑色に輝いています。
SonotaCoネットワークでは同時刻に4地点(HG3、Osaka04、IS2、TK8)からの報告がありましたが、UFOOrbitでは、異なる2流星として計算されました。計算されたペアは、HG3-TK8と、Osaka04-IS2です。しかし同時刻で、GMAP上の位置がほぼ1点に収束していることから、同一流星と考えられました。私の観測方位データも同じ地点を通りました。
TMAPを見てみると、IS2を除くと、Osaka04もHG3、TK8と同じふたご群の輻射点(GEM_ja)を通ることが分かります。Voも同程度です。私の観測データも同じ輻射点を通りました。
IS2は観測された経路長が短かく、誤差が大きくなったと考えられます。そもそも石川県ではこの時期、天候の悪いことが多い上、今回の流星は白山系の山々が視界を遮る方向とも重なったため、この様になってしまったと考えられます。実際、石川県の他の観測点から、この流星の報告は無かった様です(確認が漏れていたら、すみません)。
ところが、IS2データを抜いて再計算させてみると、今度はOsaka04データが現われず、HG3-TK8の1ペアのみの結果しか出て来ませんでした。おそらくパラメーター設定を変えれば解決しそうな気もしましたが、UFOOrbitの初心者が見よう見まねでやりましたので、そこまでは追い込めませんでした。結果的に今回はIS2サマサマで、気象条件の悪い中、観測を続け、データを出して頂けたことに感謝です。もちろん、他地点の観測者の方々も。
OMAPも2軌道が計算されていますが、これもHG3-TK8ペアの方の軌道側(GEM_ja)に収束するのではないかと思われます。
暫定的にHG3-TK8ペア側のUNIFIEDデータが正しいと仮定すると、私の観測点から流星までの距離200km位。amag=-4.8等だと、当地での観測光度は-3.3等位ですが、写真の写り具合からは、もう少し明るかった様に思います。継続時間は2.0秒。突入角86度で、ほぼ垂直に大気圏に突入した様です。
説明: |
EF8-15mmF4 (at 8mmF4), CanonEOS6D, 12800 ISO, Exp.8sec (Dec/15/2024 02:14:30-38 JST), 撮影地:静岡県磐田市
出現状況。下が北。 |
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説明: |
EF8-15mmF4 (at 8mmF4), CanonEOS6D, 12800 ISO, Exp.8sec (Dec/15/2024 02:14:30-38 JST), 撮影地:静岡県磐田市
流星付近拡大(ピクセル等倍)、Horizontal、消滅点が下。 |
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説明: |
AF-S NIKKOR 14-24mmF2.8G ED (at 14mmF2.8), CanonEOS6D, 6400 ISO, Exp.8sec (Dec/15/2024 02:14:31-39 JST), 撮影地:静岡県磐田市
流星付近拡大(ピクセル等倍)、消滅点が右下。 |
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説明: |
対地軌道
磐田市からの観測結果を追記しました。下辺テキストはHG3-TK8ペアのUNIFIEDデータ。 |
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輻射点
LID名と磐田市からの観測結果を追記しました。下辺テキストはHG3-TK8ペアのUNIFIEDデータ。 |
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流星軌道
LID名を追記しました。下辺テキストはHG3-TK8ペアのUNIFIEDデータ。 |
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