上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3336 所在地: 大阪府
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日時: Wed Aug 05, 2026 1:07 pm 記事の件名: かみのけ座流星群(COM)の軌道は19年間安定していた |
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かみのけ座流星群(COM)の軌道は19年間安定していた
上田昌良
概要
かみのけ座流星群(COM, #20)をSonotaCo Networkの同時流星計算用CSVハブに報告のあったデータから同時流星を計算し、COM軌道に変化があったのかを調べた。
今回、対象としたのは、2008年から2026年の19年間に得られたCOM同時流星5,136個による軌道だ。19年間の軌道を調査した結果、COMの軌道は変化しておらず安定していた。
調査内容
COMは、出現数が少ない小流星群だ。表1のようにカメラ(Watec WAT-902H2 , CBC f6mm F0.8 (56×43°))1台で2021年1月8/9日の一晩にCOM流星が1個写っただけだ。
しかし、COMの出現期間は、表3にあるように11月17日から2月9日の2か月以上もある長さだ。
それでCOM同時流星の輻射点分布は天球上に長い線の分布となってみられる(図1参照)。
今回は、SonotaCo Networkの同時流星計算用CSVハブに報告のあったデータから同時流星を計算し、そのCOM同時流星から、年の経過に伴って、COM軌道が変化しているのかに注目した。
その軌道に変化があれば、COM輻射点や速度が変わるはずなので、それらを調べた。
まず、基本となるCOM輻射点、速度、軌道等を2008年から2017年の10年間分の同時流星を計算し、その輻射点位置の移動と速度の変化を太陽黄経5°ごとに求めた(表2参照)。
表2によれば、始期から終期までの間にCOM輻射点は天球上を65°も移動している。
同様に、周期も45年から22年に大きく変化している。このことなどから、単一の流星群でないのではとの指摘もある。
しかし、ここでは従来どおりCOM単一群として取り扱った。
前述どおり、基本となるCOM軌道等を2008年から2017年の10年間分の同時流星から、得たものを表3に示した。
この期間の輻射点、速度の±値は、特に大きくなく安定していた。表3にある基本となるCOMの輻射点の赤経・赤緯、速度を図2から4に太陽黄経に対するもので示した。
図2から4中の点線は±の標準偏差で、これらは、COM独自のひろがり及び観測誤差などの合計であり、この範囲を超えれば軌道等に変化があったことになる。
図中の●印は、2018年から2026年の各年の中央時におけるそれぞれの値だ。
結論は、図2から4の点線外になる年のCOMの値がなく、COMの軌道は安定していた。
今回、行った調査以外の方法で調べれば、COM軌道の変化のどのような結果がでるだろうか。興味のある方の調査を期待したい。
謝辞
今回の調査にあたり、SonotaCo Networkの同時流星計算用CSVハブに報告された全ての皆さんに感謝を申し上げる。
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