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ITO

前回から引き続き「オーディオトリガー」の実験を行っております．

今日はＲカメラ（親機）から音声信号を「オーディオトリガー」にセットした２台の子カメラ（Ｇカメラ、Ｂカメラ）へ同時に入力し、Ｒカメラのトリガーを使って子機の２台のカメラにトリガーさせる実験です．
使用したものは：
　・オーディオケーブル用の分岐ユニット　１個
　・オーディオケーブル（モノラル）　１ｍ　２本
僅かこれだけです．秋葉原で合計７５０円で購入しました．

分岐ユニットをＲカメラがつながっているＰＣのサウンドカードの「音声出力」に差し込み、ここから出る２本のケーブルをＧカメラ、Ｂカメラのおのおのの「音声入力」につなぎます．
UFOCaptureV2.xx の Input 画面の「Audio」からサウンドカードを選びます．キャプチャーボードの ELSA EV300 は音声入力をサポートしていないとの事．サウンドカードの方を選ばなければいけません．
そして、Optional Triggers の「Audio」にチェックマークを入れます．これで完了です．

今夜はうまい具合に房総半島沖で活発な雷が発生しました．23:25 現在のスプライトのキャプチャー状況は：
　　Wat-100N + 12mm レンズ　：　　　　　　　２３イベント
　　Wat-100N + 25mm レンズ x ３台（ＲＧＢ各フィルター装着）　：　１４イベント
ＲＧＢカメラが捉えた１４イベントのうち、１３イベントが３台同時にキャプチャーしました．素晴らしい！！　同時観測しなかったイベントもスプライトがＢカメラの枠外だったため．
１３イベント中、子機がオーディオトリガーでトリガーが掛かったのは６イベント．今日はスプライトが近距離で発生し、かつ透明度が良かったので各カメラが自分で検知したケースが多かったようです．もっと悪条件下ではさらにオーディオトリガーが威力を発揮することでしょう．

そんな訳で本日の結果は「大成功！！」　今後ＲＧＢカメラでキャプチャー出来たスプライトはすべてＲＧＢ合成によりカラー化する事が可能になります．これでようやく次のステップに進む事が出来るでしょう．
今日キャプチャーしたスプライトから派手なヤツのＲＧＢ合成写真をアップします．色の補正が難しいのでまだ色がおかしいかもしれません．特に２発目のは雷光も写っているので全体に赤がかぶっているようです．
ITO

SonotaCo

同期トリガRGB3連カメラ、稼動おめでとうございます。
本当に素晴らしいですね。見とれます。
なにしろ世界初のチャレンジだと思うので、とりあえず、このシステムでの結果を沢山見たいです。沢山見れば色々わかることが出てくるような気がします。
モノクロ画像も同時にとっておられる所がまたまた凄いです。モノクロ画像も25mmレンズなら細部の検討がしやすくなるかもしれませんね。トリガ源にもなりそうですし Cool

。
そうすれば、多バンド同時観測システムの完成で、調べたい波長の強さを(あってもなくても)測れるシステムになっていると思います。

色の話しは大変難しい世界のようで、厳密にやるのはプロの研究者でも非常に大変なようです。機器を校正する手と基準を同時に撮る手などがあるようです。
幸い、恒星が映りそうなので、恒星と背景の色でかなり正確な色合わせができる可能性があるように思います。私も素人でよく知らないのですが......
とりあえず、人間が見る色に近い色の再現を目標にされるのは良いことだと思いますが、このシステムは多くの可能性を秘めていると思います。

オーディオトリガは、名前はオーディオですが、気持ちは「外部トリガ」です。
外部からのなんからの信号でトリガを掛けられれば、タイムシフト効果できっと今まで見たことのないものが撮れるに違いないと思いV2に加えました。通過センサーとか、押しボタンスイッチとかを最初は想定していました。3連カメラでの利用は全然想像もしていなかったですが、役に立つ実例が生まれてとても嬉しいです。

ITO

SonotaCo さん、暖かいメッセ−ジをありがとうございます．
昨晩はＲＧＢ３連装カメラ／外部トリガ−の門出を祝うかのように (?)スプライトが連発し、トリガ−のテストには絶好の日和でした Smile

12/6 -7 の結果：
　・ Wat-100N + 12mm　：　　　　　　５２イベント
　・ Wat-100N + 25mm　ＲＧＢカメラ　：　５４イベント
ＲＧＢカメラだけがキャプチャ−したのが１９イベントあり、12mm のみも併せて合計で６８イベントでした．

ＲＧＢカメラのキャプチャ−分では
　・３台同時撮影　：　５１イベント　（内、外部トリガ−によるキャプチャ−：２４イベント）
　・どれか１台撮り逃がし　：　３イベント（理由：枠外、等）
Ｒカメラ（親カメラ）のキャプチャ−時には 100% 子カメラ２台もキャプチャ−しました（自己トリガ−＋外部トリガ−）．従って、上記５１イベントは全てＲＧＢ合成可能となっています．

感想は「素晴らしい！！」の一言．．．　UFOCapture はパ−フェクトに動き、ＲＧＢ撮影には必須の機能となるでしょう．
行く手には「色」の泥沼が待っていそうな気がしますが、まずは飛び込んでみましょう！
ITO