SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12669 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Tue Mar 28, 2006 10:24 am 記事の件名: 地球向点と反太陽点 |
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URORadiantを使用したおとめ群の分析で黄道面付近の流星のみに注目すると、
現在のデータベースでは反太陽点(anti-helion)方向に輻射点が集まることが分りました。
一方、意外にも地球向点(apex)側には全くと言ってよいほど集中は現れませんでした。
この反太陽点方向の集中は、軌道傾斜角 を ±5度、日付範囲を±15日程度に限定し、各月を見ていくと以下のように 月ごとに反太陽点に沿って現れます。
集中といっても、他の黄経に比較して顕著であるというだけで、一般の群に比べればかなりぼやけたものです。
速度については、選択条件に加えていません。比較的中〜低速の観測結果が多いのがそのまま現れています。
さらに、反太陽点の移動方向(apex側)は全体的にやや速く、反対側はやや遅くなっています。
これは速度が地心速度なので、ドップラー効果のような関係が成立しているからだと思います。
全体としてこれは、現在のデータベースが夜間の光学観測によるものなので、当然のことのように思います。
つまり、夜の方向から来たものが観測されているというだけのことで、
全体の光学観測数が増えれば反太陽点方向には一件集中しているように見えるのは当然で、今後のデータ処理には注意する必要があるということだと思います。
折角なので、全月の画像を掲載しておきます。図中、黄道と反太陽点の表示はUFORadiantのV0.05以降に付く新機能です。
使用したデータは MDB_ALL ( MSS-WG + IAU + SonotaCo Network )の約15000個の軌道です。
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