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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri May 14, 2021 12:55 pm 記事の件名: SonotaCo Network 14年間の観測結果の対外発表について |
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観測者の皆さんへ
SonotaCo Networkでは皆さんの流星観測結果を年別に集約して、得られた流星軌道情報を以下にSNMとして公開してきました。
https://sonotaco.jp/doc/SNM/index.html
このデータは世界中の100を超える流星研究で使用され数多くの成果を生んできました。
近年UFOOrbitV2で新しい誤差計算方法と誤差低減方法が開発されてきました。
この新しいプログラム (UFOOrbitV2 v3xx) によって2007年から2020年の14年分の全単点観測を新しい方法で再処理した結果、35万件の誤差情報付流星軌道情報 (SNMv3) が得られました。
これは 偏りの小さい長期間の連続観測結果であり、誤差の小さい観測のみに絞ることによってこれまでにないシャープで正確な流星群像を描きだすことが可能な画期的なものとなっています。皆さんの長年の観測の精度の賜物と思います。
これまでのSNMは このsonotaco.jp という私有サイトで公開されてきましたが、学術論文からの引用時にリンクが恒久情報でない問題があり、対応を検討してきました。
現在、新しいSNMv3については、 IAU MDC Meteor Data base (RDBシステム)にて公開する方向で調整が進んでいます。
ここでは学術論文からのリファレンスに適した恒久的な情報として、データは今後20年以上保持され、世界中のだれもが無償で使用できるものとなる予定です。
これにあわせて、SNMv3の説明論文を作成し、発表予定です(著者未定、投稿先はWGN予定)。
論文には定常観測された方の観測者リストを掲載したく思っています。その際には所属、氏名等の表現の確認をお願いすることになりますのでよろしくお願いします。
データ公開時期、論文公開時期は未定ですが、概ね半年以内の予定です。
観測者皆さんの長年の積み重ねの成果がIAU データベースで恒久的に保存され、世界中の研究者が安心して利用できるものになることは、大変すばらしく、歴史に残る快挙と思います。
ご意見、ご希望などあれば、よろしくお願いします。特にご異議がなければ、IAU MDCに収容を願いする方向で動き、論文投稿をします。
また、これより得られた新しい流星群カタログなどの関連論文も予定しています。これらについては別途書きます。
UFOOtbitV2 v3xx は 新カタログとそれを使うUFOAnalyzerV2 v3xxと同時の公開を予定していますが、一部未確定事項があり、公開時期未定です。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Sun May 16, 2021 12:32 pm 記事の件名: |
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SonotaCoさんへ
前田です。
距離の関係で、同時流星は少なく、
ほとんど貢献できていませんが、賛同します。
よろしくお願いします。
論文とは関係なくなりますが、どのような観測点の関係が、誤差の少ない同時流星が
多い組み合わせになったのか、興味あります。 |
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米口 一彦
登録日: 2012.05.03 記事: 1179 所在地: 石川県加賀市
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日時: Sun May 16, 2021 12:51 pm 記事の件名: Re: SonotaCo Network 14年間の観測結果の対外発表について |
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SonotaCoさん
石川の米口です。いつもありがとうございます。
データは自由にお使いいただいて構いません。
普段から、自分自身のアナライザーのプロファイル設定など、精度に関しては甘いままなので、あまり貢献できてないのではと思います。
観測の誤差を小さくするポイントが新たにわかったようでしたら教えてください。
最終編集者 米口 一彦 [ Sun May 16, 2021 9:36 pm ], 編集回数 1 回 |
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Shimoda
登録日: 2006.12.12 記事: 3446 所在地: 長野県朝日村
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日時: Sun May 16, 2021 6:07 pm 記事の件名: Re: SonotaCo Network 14年間の観測結果の対外発表について |
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14年間の集計大変お疲れ様でした。
素晴らしい観測データになることは間違いなく、それが公開されることの意義は絶大と思います。
私としては火球目的でこのネットワークに参加し、短焦点レンズによる観測をあえて選択したことから、精度の面で十分な貢献ができていないと認識していました。
そのためネットワークの精度に対して足を引っ張ることはまずいと思い、年間集計を今まで提出していませんでしたが、昨年分は出してみました。
今回公開されたSNMを拝見したところ、私のデータも観測当初の分から採用されていることがわかりました。
毎日アップされていたデータも採用されているということで、大変感動しました。
新しい集計の方法では、誤差も考慮して採用されているということで、不確実なデータであっても計算時に評価を加えられているということですので、安心しました。
公開については全く問題ありません。困難な作業だとは思いますが、ぜひよろしくお願いいたします。 |
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tono
登録日: 2016.01.11 記事: 1813 所在地: 宮城県富谷市
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日時: Sun May 16, 2021 7:18 pm 記事の件名: Re: SonotaCo Network 14年間の観測結果の対外発表について |
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MG2です
14年間の集計,本当に頭が下がります。
私のデータも報告した2016年4月からのものが採用されていて,恐縮しています。Shimodaさんも書かれていますが,私のデータも誤差が大きいのでは無いかと心配して,2020年度分しか報告していませんでした。それでも5年分を採用していただきありがとうございます。どうぞデータを有効に活用していただけることを願っています。
又同時になった割合が,毎年40%前後と東北地方での観測の大切さを感じました。今後ともよろしくお願いいたします。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun May 16, 2021 8:10 pm 記事の件名: Re: SonotaCo Network 14年間の観測結果の対外発表について |
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コメントありがとうございます > みなさん
元気が出ます。
Shimoda wrote: | 新しい集計の方法では、誤差も考慮して採用されているということで、不確実なデータであっても計算時に評価を加えられているということですので、安心しました。 |
35万件には全ての精度のものが 個々に精度情報がついて収録されています。
データベースのユーザが用途によって精度を選べるようになるわけです。
精度を高めると数は減りますが、流星群の集中が 円形でない分布がわかるようなものもあります。
データベースの誤差情報はたよりにならないものが多く、誤差を使う人も少ないのですが、我々のものは元々の全クリップの観測情報に比較星で測った実際の誤差が付いているので、使える精度情報になっています。みなさんの恒星合わせの成果と思います。
誤差で絞るのは十分な数があるからこそできることですが、まるでノイズのベールを はがしていくような感じです。
あと、最終的な軌道計算誤差は同時観測の組み合わせ先との関係にも大きく依存するので、必ずしも分解能の高い機材のものが精度よくなるわけでもなく、誤差伝搬計算で、各種条件が組み合わさった誤差が最終的に評価される仕掛けとなっています。
観測は多い方が絶対に良いわけです。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Tue May 18, 2021 8:47 am 記事の件名: IAU MDCでの公開に向けて動きます |
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前向きなご意見ありがとうございました。
SNMv3 は UCDだけでなく 明示的な公開条件のないHubデータ を含みますので、フォーラム内のデータを外部公開する場合には ここでアナウンスし、異議のないことを確認するという方法に従って、ここでアナウンスさせて頂きました。
あと数日様子を見たく思いますが、対外的な話は機を逃すと流れてしまう可能性があるので、未確定部分を残しつつIAUとの話を進めて行こうと思います。
IAUにはIAU MDCの現状のRDB上のquery方式だけでなく csv file による ファイル単位のダウンロードタイプでの公開も提案してみるつもりです。まずはその交渉からは始めたいと思います。 |
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司馬康生
登録日: 2005.11.26 記事: 2168 所在地: 明石市
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日時: Tue May 18, 2021 8:29 pm 記事の件名: ありがとうございます。 |
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誤差評価されたのデータの公開を進めて頂き感謝いたします。
多くの研究者から一層の参照をいただけることと思います。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri May 21, 2021 8:26 am 記事の件名: IAU MDC に収容される予定となりました。 |
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御報告です。
私とIAU MDCの方で話合いを進めてきましたが、基本合意に達し、SonotaCo Network の皆さん14年分の観測結果は、今秋以降、IAU MDC 内に作成される SonotaCo Networkの 観測結果のページで公開される予定となりました。
IAU MDC は ISC 国際学術会議 > IAU 世界天文学連合 の 流星データ部門で、現在すべての流星群の名称、番号、コードの決定管理をしている国際機関です。現在、RDBシステムにてNASAのCAMSデータなど一部の流星軌道データを試験的な公開が始まっていますが、これに SonotaCo Network のデータが追加されると同時にSonotaCo Network 専用のCSVダウンロードページが作られる予定です。
これは今後の世界中の流星研究で、誰もが使用できるものとなり、固定したリファレンスアドレスをもつものになります。
皆さんの観測が正確で網羅的だったため、その価値を理解して頂けたということだと思います。皆さんの長年の努力が実を結ぶように思います。 おめでとうございます。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Fri Jul 16, 2021 7:03 am 記事の件名: |
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J14 トピックからの引用です
藤原康徳 wrote: | 7月13日付で「SNMv3」論文が掲載されているIMOのWGN 49:3がIMOのweb上で公開されました(正確にはIMOのメンバー(WGNの購読者)が
pdfをダウンロードできるようになった)。
SonotaCo, T. Masuzawa, T. Sekiguchi, T. Miyoshi, Y. Fujiwara, K. Maeda, S. Uehara
SNMv3: A Meteor Data Set for Meteor Shower Analysis
WGN, the Journal of the IMO 49:3 (2021)
投稿からWGN掲載まで大変早くて良かったです。 |
論文は流星軌道データセットSNMv3 と 流星群カタログJ14つあり、これは 前者の分です。予想外に早い公開でした。
皆さんの長年の観測の成果の1つと思います。
個別に連絡させていただきましたが、中に14年間で5000件以上の同時流星観測をされた方のリストがあります。 |
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藤原康徳
登録日: 2004.08.10 記事: 2723 所在地: 大阪市淀川区
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日時: Sat Jul 17, 2021 5:36 pm 記事の件名: SNMv3 on IAU MDC |
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先ほど別件の検索でIAU MDCを見ていたのですが、流星軌道データセットSNMv3 がMDCのwebに公開されているのに気が付きました。
https://www.astro.sk/iaumdcDB/home/PDA/SNMv3
試しにSNMv3_2007-2020_all.csvをダウンロードしてみました。zipで38MBでした。
webページの右端が切れているのですが、2021年9月1日出版となっているようです(202で画面が切れている)。
参考文献につい先ほど公開されたWGNが入っていないのが気になりました。追加してもらうべきでしょうね。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sun Jul 18, 2021 7:23 am 記事の件名: Re: SNMv3 on IAU MDC |
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藤原康徳 wrote: | 先ほど別件の検索でIAU MDCを見ていたのですが、流星軌道データセットSNMv3 がMDCのwebに公開されているのに気が付きました。
https://www.astro.sk/iaumdcDB/home/PDA/SNMv3
試しにSNMv3_2007-2020_all.csvをダウンロードしてみました。zipで38MBでした。
webページの右端が切れているのですが、2021年9月1日出版となっているようです(202で画面が切れている)。
参考文献につい先ほど公開されたWGNが入っていないのが気になりました。追加してもらうべきでしょうね。 |
作成中ページが覗けるような状態で、
現状は、私がこんなページを作って欲しいと4月ごろに作ったページのコピーのようで、正式版ではない感じです。
入っていないデータもあり、まだ正式公開でないので、あまり広めないようにお願いします。 |
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SonotaCo Site Admin
登録日: 2004.08.07 記事: 12671 所在地: 139.67E 35.65N
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日時: Sat Sep 25, 2021 7:38 am 記事の件名: IAU MDC 新トップページ |
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IAU MDC の新トップページが作成されたようです。
https://www.iaumeteordatacenter.org/
ここの Orbital Data Base が 流星軌道データベースで、そこに SonotaCo Network の過去の全観測結果 SNMv3 が掲載されます。
SNMv3 は RDBのクエリ形式の他に ファイル一括ページが用意さています。観測者リストも今後そこに掲載される見込みです。
内容については いまだ最終版でない可能性があります。
ファイル一括 の 007a-020a と 007-020e は一部フォーマットに問題があり( 小数点以下がゼロのものが ".00"が省略されて整数で格納されている) これは修正予定です。 |
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藤原康徳
登録日: 2004.08.10 記事: 2723 所在地: 大阪市淀川区
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日時: Tue Sep 28, 2021 6:21 pm 記事の件名: J14論文公開! |
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9月28日付でWGN49巻4号がIMOのホームページ上で公開され、IMOのメンバーはpdfで入手できるようになりました。
この中にJ14論文が掲載されています。
SonotaCo, S. Uehara, T. Sekiguchi, Y. Fujiwara, K. Maeda, M. Ueda
J14: A Meteor Shower and Cluster Catalog
WGN, the Journal of the IMO 49:4 (2021)
p76からp97
SonotaCoさん、本当にお疲れさまでした。 |
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前田
登録日: 2004.09.01 記事: 2759 所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)
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日時: Tue Sep 28, 2021 11:06 pm 記事の件名: |
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前田です。
藤原さん、情報が早いですね。
SonotaCoさん、大変な努力敬服します。I
MCが先週末行われていましたが、SonotaCoネットのこれまでのデータは、色々な新しいネットワークに対して
リファレンス的に扱われていて、新しいネットワークのデータは
SonotaCoネットより、ここが優れているなどと、比較されていました。
今後は、この新しいデータが、比較の対象になるでしょう。
ただ、海外のネットの拡がりはすごい早さですね。HD化も進んでいますし。 |
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