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ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1304 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Fri Dec 31, 2021 5:18 pm 記事の件名: 2021. 12. 29 - 30 房総半島の東方沖、佐渡島、能登半島北方でスプライト 50イベント |
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2021. 12. 29 - 30 房総半島の東方沖、佐渡島、能登半島北方でスプライト 50イベント
2021. 12. 29 日本海北部と本州南岸に低気圧があって東進しました。そのため、日本海沿岸では雪・雨となりましたが、太平洋岸では南岸低気圧が陸地からやや離れて通過したために天気の崩れはありませんでした。
南岸低気圧は夜になって関東地方東方へ抜けましたが、そこで雷を発生させ、スプライト48イベントが観測されました。また佐渡島や能登半島周辺でも雷が発生し、スプライト2イベントが観測されました。
スプライト発生時刻:
19:57:04 21:09:50 00:12:35 00:29:36 00:33:34 00:42:12 01:14:04 01:16:11 01:21:50 01:27:26
01:30:02 01:30:06 01:32:42 01:40:54 01:41:09 01:44:07 01:52:02 02:02:16 02:03:35 02:09:43
02:12:49 02:16:51 02:21:55 02:24:12 02:27:00 02:28:52 02:40:29 02:56:27 03:03:15 03:10:15
03:12:41 03:17:32 03:18:47 03:20:42 03:24:42 03:26:09 03:30:42 03:33:38 03:40:19 04:00:56
04:18:21 04:24:42 04:30:28 04:32:40 04:43:00 04:45:54 04:48:45 04:54:53 04:58:46 05:12:00
スプライト発生場所: 房総半島東方の太平洋上空、及び佐渡島、能登半島北方
キャプチャー機材:
DC-GH5s 改造カメラ(2枚あるローパスフィルターの両方を除去)+長波長カットフィルター(Cut-off 690nm)Nokton25mmF0.95
DC-GH5s 改造カメラ( 〃 )+長波長カットフィルター(Cut-off 780nm)+Nokton25mmF0.95
今回のスプライトも本州の東方沖の太平洋上での発生したのがほとんどで、北陸地方〜東北地方南部で発生したものは2イベントのみでした。
季節風により日本海沿岸に押し寄せる雪雲中の雷はまだ本格的には発生していないようです。
ITO
説明: |
2021. 12. 30 01:27:26 房総半島東方沖の太平洋上空で観測されたスプライト
Panasonic DC-GH5s(ローパスフィルター2枚除去)+長波長カットフィルター Cut-off 690nm + Nokton25mmF0.95
キャロット型スプライトとカラム型スプライトの集まりです。 |
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説明: |
2021. 12. 30 02:40:29 房総半島東方沖の太平洋上空で観測されたスプライト
Panasonic DC-GH5s(ローパスフィルター2枚除去)+長波長カットフィルター Cut-off 690nm + Nokton25mmF0.95
カラム型スプライト型主体のスプライト |
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説明: |
2021. 12. 30 03:10:15 房総半島東方沖の太平洋上空で観測されたスプライト
Panasonic DC-GH5s(ローパスフィルター2枚除去)+長波長カットフィルター Cut-off 690nm + Nokton25mmF0.95
キャロット型スプライトの上部構造が大きくてきれいですね。 |
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説明: |
2021. 12. 30 03:26:09 房総半島東方沖の太平洋上空で観測されたスプライト
Panasonic DC-GH5s(ローパスフィルター2枚除去)+長波長カットフィルター Cut-off 690nm + Nokton25mmF0.95
2ステップのダンシング・スプライトでした。キャロット型スプライト |
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スプライトの発生場所(推定)
UFO AnalyzerV2 が出力する位置情報を地図上にプロットしました。 |
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米口 一彦
登録日: 2012.05.03 記事: 1176 所在地: 石川県加賀市
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日時: Fri Dec 31, 2021 10:54 pm 記事の件名: Re: 2021. 12. 29 - 30 房総半島の東方沖、佐渡島、能登半島北方でスプライト 50イベント |
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ITOさん
いつもながらきれいなスプライト像、すごいです。
キャロット型の上部があれほど大きくてもわっとしているのは初めて知りました。
上部構造は何で決まるのでしょうか?
日本海側も多発してほしいです。。。
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ITO
登録日: 2004.08.09 記事: 1304 所在地: 東京都杉並区浜田山
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日時: Mon Jan 03, 2022 6:45 pm 記事の件名: スプライトの構造 |
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米口さん、
高速度撮影による研究、他により、スプライトの構造は大きく分けて3つの部分からなっている事が判っています。画像(1)参照して下さい。
・本体(Stationary Glow)
・下方向へのストリーマー(Downward Streamers)による発光(の軌跡)
・上方向へのストリーマー(Upward Streamers)による発光(の軌跡)
「本体」は中央部分の棒状(カラム状)の発光で、棒状(カラム状)の形状をしています。
「下方向へのストリーマーによる発光」は、スプライトの出現初期に出現するストリーマー(光っているボールのようなもの)が下向きに動いた軌跡で、スプライト本体から下へ延びるテンドリル(細長い根っこのような発光)等がそれに相当します。
掲載画像(2)で、白いボール状の発光が下方向へ移動しているのが判りますが、これが下方向ストリーマーです。
「上方向のストリーマーによる発光」はキャロット型スプライトの大部分の発光を構成するもので、ボール状の発光体がやや遅れて出現し、上や横方向に向かって移動していきます。
キャロット型スプライト上部の葉っぱのような発光や、スプライト本体から横方向に伸びる羽根のような発光はこの「上方向へのストリーマー」による発光の軌跡です。
掲載画像(3)で上に向かって移動している白い塊が上方向ストリーマーで、これがニンジンの葉っぱを形成します。
キャロット型スプライトではこの3つの発光が出現しますが、カラム型スプライトでは「上方向へのストリーマーによる発光」は出現せず、本体と下方向へのストリーマーによる発光のみとなっています。従って、棒のような形状になる訳です。
どのような条件下でスプライトがキャロット型になるのか、カラム型になるのかはまだ判っておりません。諸説はいくつかありますが...
スプライトが見つかって約 25 年。スプライトの発生原理についてはいろいろなモデルが提唱されていますが、まだまだ判らない事だらけです。
画像の出典:Sprite Halo and Streamers Onset, H. C. Stenbaek-Nielsen1, M. G. McHarg, R. Haaland, and T. Kanmae, CWI Amsterdam, Oct 2010
ITO
説明: |
スプライトの構造
本体(Glow)と下向きストリーマー、上向きストリーマーによって形成された発光で構成されています。
出典:Sprite Halo and Streamers Onset, H. C. Stenbaek-Nielsen1, M. G. McHarg, R. Haaland, and T. Kanmae, CWI Amsterdam, Oct 2010 |
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説明: |
下向きストリーマーの出現と移動
下向きストリーマー(ボール状の発光)が出現し、下に向かって移動していきます。
出典:Sprite Halo and Streamers Onset, H. C. Stenbaek-Nielsen1, M. G. McHarg, R. Haaland, and T. Kanmae, CWI Amsterdam, Oct 2010 |
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説明: |
上向きストリーマーの出現と移動
上向きストリーマー(ちょっと大きめのボール状の発光)が出現し、上に向かって移動していきます。
出典:Sprite Halo and Streamers Onset, H. C. Stenbaek-Nielsen1, M. G. McHarg, R. Haaland, and T. Kanmae, CWI Amsterdam, Oct 2010 |
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MAOMAO
登録日: 2018.01.15 記事: 58 所在地: 青山学院大学相模原キャンパス
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米口 一彦
登録日: 2012.05.03 記事: 1176 所在地: 石川県加賀市
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日時: Wed Jan 05, 2022 6:30 pm 記事の件名: |
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ITOさん
回答ありがとうございました。
10年以上前から上下に伸びることは分かっていたのですね。
上向きは葉っぱで、下向きが根っこになるのは圧力の差のためでしょうか。
それにしても発生原理がわからないのはワクワクします。
何が隠されているのか、楽しみです。
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