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流星速度の計測

 
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投稿者 メッセージ
Nakai



登録日: 2006.11.11
記事: 974
所在地: Saitama City, Saitama

記事日時: Thu Jan 11, 2007 8:09 am    記事の件名: 流星速度の計測 引用付きで返信

流星の速度計測で数値が大きすぎるようにと思われるものがいくとかあるのですが、例えば6mmで捉えた昨夜1/11の2:06:05の流星では917.5km/sと計測されています。UFOCaptureはV2.14、UFOAnalyzerはV0.79です。この事についてお教えいただけないでしょうか。
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12674
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu Jan 11, 2007 9:49 am    記事の件名: Re: 流星速度の計測 引用付きで返信

Nakai wrote:
流星の速度計測で数値が大きすぎるようにと思われるものがいくとかあるのですが、例えば6mmで捉えた昨夜1/11の2:06:05の流星では917.5km/sと計測されています。UFOCaptureはV2.14、UFOAnalyzerはV0.79です。この事についてお教えいただけないでしょうか。

速度の話は、注意しないといけないことが沢山あるので、個別に正確に話さないといけないのですが、

Tokyo5_W1 の22070111_020605 について、UFOAnalyzer V0.79 が 算出した M*.csv上の V(km/s) が 917.5km/s となっている

この例は、この流星に適する輻射点候補がなく、速度計算できないということを意味しています。

UFOAnalyzer V0.xx は リストで日付範囲が妥当なすべての群について、その群に属すると仮定した場合の速度を計算し、それが、妥当な時のみにその群に属する可能性があると判断しています。

020605 については、分類結果が散在となっているので、これは適する群が一つもなかったことを意味しています。
従って、散在と判定された流星のV0.xxが算出する速度は数値として信じてはいけません。この例の 917.5km/s は 可能性のある進入方向をもつM_aCm を仮定して算出されたものですが、この速度の数値が明らかに異常であるということは、M_aCm である可能性は全く無かったということを意味しているだけです。

あえて、異常な数値も掲載しているのは、若干の閾値調整で群判定可能なケースを知るためです。
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しゃあ



登録日: 2004.08.09
記事: 547
所在地: 山口県宇部市

記事日時: Thu Jan 11, 2007 2:20 pm    記事の件名: 角速度とALTからの見掛け速度計算 引用付きで返信

便乗質問です。
Tokyo1_S4で20070105_024854に69.2km/sのM_aLeと判定された例ではAV(deg/s)=39.64となっています。
Alt1=11.7degですから輻射点補正しない見掛けの流星速度(min値)は発光高度を80kmとすると
39.64*PI()/180*((6371^2*SIN(PI()/180*11.7)^2+80^2+2*6371*80)^0.5-6371*SIN(PI()/180*11.7))
=242km/s
と、なってしまいます。
輻射点補正をすると242km/sより大きくなるはずです。
Tokyo1_S4 M_aLe 20070107_034314
Tokyo1_S4 M_aLe 20070107_042105
Tokyo1_S6 M_gCo 20070108_040827
Tokyo1_S9 m_dLm 20070104_060457
も、見掛け速度が輻射点補正速度より大幅に大きくなります。

単なる私の式のミスでしょうか? Confused
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12674
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu Jan 11, 2007 5:29 pm    記事の件名: Re: 角速度とALTからの見掛け速度計算 引用付きで返信

しゃあ wrote:
便乗質問です。
Tokyo1_S4で20070105_024854に69.2km/sのM_aLeと判定された例ではAV(deg/s)=39.64となっています。
Alt1=11.7degですから輻射点補正しない見掛けの流星速度(min値)は発光高度を80kmとすると
39.64*PI()/180*((6371^2*SIN(PI()/180*11.7)^2+80^2+2*6371*80)^0.5-6371*SIN(PI()/180*11.7))
=242km/s
と、なってしまいます。
輻射点補正をすると242km/sより大きくなるはずです。
Tokyo1_S4 M_aLe 20070107_034314
Tokyo1_S4 M_aLe 20070107_042105
Tokyo1_S6 M_gCo 20070108_040827
Tokyo1_S9 m_dLm 20070104_060457
も、見掛け速度が輻射点補正速度より大幅に大きくなります。

単なる私の式のミスでしょうか? Confused


えーと、 この原因は、39,64 deg/sec という代表角速度 と UFOAnalyzerV0で群分類に使用された角速度が異なるためだと思います。
この流星を分析した時のC.csv を調べてみたところ、代表角速度は 39.64 ですが、これは 代表点 ram,decmで最小二乗法で、求められた値です。
一方、群分類とその分類結果による速度推定には、発光点付近の速度として、 v1 = 3.07deg/sec という値が使われていました。 10倍以上違うのは、この流星の経路が極めて短いため、最小二乗計算が誤差の塊になったためだと思います。つまり39.64 という数値が異常だと思います。 最近のバージョンで長い流星の精度を上げようとした副作用で、短い流星では計算が安定していなということだと思います。
元々、このような短い流星に精度を期待していないという姿勢があらわになってしまっていますね Embarassed
そもそも、2つの速度を使いわけているのは、単点観測のために、HとVとの関係式にあわせるために出来るだけ発光点に近い所を測ろうとする方式と、同時観測で、軌道半径をより正確に出すために、最も誤差の少ない点で速度を測ろうとする方式の両方を使用せざるを得ないためです。

再分析してみましたが、この流星はなんとも淡く、短く、V0では dlや領域の取り方で答えがまちまちで、どうにもなりませんでした。離れた点が1点増えるかどうかで数値がとんでもなく変化するのです。ちなみに V2 で分析してみたら、5フィールドで角速度 9.16 deg/secという値になりました。 ま、こんな状況なので、しかたないかなぁ と思います。

他の流星については調べていませんが、多分似たような理由だと思います。

しゃあさんの式はざっと見ましたが、余弦定理の2次方程式の根に角速度を掛ける式なので、一応合っているように見えました Very Happy
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しゃあ



登録日: 2004.08.09
記事: 547
所在地: 山口県宇部市

記事日時: Thu Jan 11, 2007 6:37 pm    記事の件名: Re: 角速度とALTからの見掛け速度計算 引用付きで返信

SonotaCo wrote:
えーと、 この原因は、39,64 deg/sec という代表角速度 と UFOAnalyzerV0で群分類に使用された角速度が異なるためだと思います。


なるほど、納得。
ほとんどが継続時間0.067secのものでした。
残りも上の説明があれば誤差と理解できます。
AnalyzerのVer.UPが楽しみです。
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Nakai



登録日: 2006.11.11
記事: 974
所在地: Saitama City, Saitama

記事日時: Thu Jan 11, 2007 9:51 pm    記事の件名: 流星速度の計測 引用付きで返信

SonotaCoさん、
速度の話は、注意しないといけないことが沢山ある点、ご説明ありがとうございます。
Analyzerのマニュアルの説明を見ながら考えて見ます。
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Nakai



登録日: 2006.11.11
記事: 974
所在地: Saitama City, Saitama

記事日時: Fri Jan 12, 2007 7:53 am    記事の件名: 流星速度の計測 引用付きで返信

Tokyo5_W1 の22070111_020605 について、UFOAnalyzer V0.79 では単独で、 V(km/s) が 917.5km/s ですが、この流星はTokyo1_S6と同時になっており、、UFOOrbitではVo39.8Km/sと計算されています。UFOOrbitでは同時観測できたものについて再計算して、正確な速度が計算されるわけですね。
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 12674
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Fri Jan 12, 2007 8:22 am    記事の件名: Re: 流星速度の計測 引用付きで返信

Nakai wrote:
UFOOrbitでは同時観測できたものについて再計算して、正確な速度が計算されるわけですね。

あ、はい、概ねそうです。
単点観測データからの速度推定と同時観測における速度測定は全く違う方法です。
もちろん通常同時観測の方がはるかに正確です。しかし、同時観測の測定精度も2地点間の距離や交差角に依存するので、Tokyo1とTokyo5の組み合わせではあまり精度は出ませんので、その点も注意が必要です。
経験的には交差角15度、継続時間20フレーム、経路角5度以上あればkm/secの桁まではほぼ信じられると思います。でもこんな条件の良い流星はかなり稀です。経路が長すぎるとこんどは速度変化の問題が出てくる可能性もあります。

速度については、本が1冊書けるぐらい色々な要素や考え方があり、相当楽しめます。
実は、今度の会合でも第三の方法を発表したく思っています。
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Nakai



登録日: 2006.11.11
記事: 974
所在地: Saitama City, Saitama

記事日時: Fri Jan 12, 2007 11:09 pm    記事の件名: Re: 流星速度の計測 引用付きで返信

SonotaCo wrote:

速度については、本が1冊書けるぐらい色々な要素や考え方があり、相当楽しめます。
実は、今度の会合でも第三の方法を発表したく思っています。


第3の方法ですか、会合が待ちどおしいですね。
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前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2762
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Sun Jan 21, 2007 12:13 pm    記事の件名: 速度決定 引用付きで返信

前田です。
いろいろ改良がなされているようで、頭が下がります。
少し気になったのですが、長経路の流星の精度を上げるために短径路の精度が
下がったと言うようにとれることが書かれていますが、(わたしの誤解かもしれませんが)
これは、余りよくないなと感じました。
それは、観測される多くの流星は経路が短いものが多いからです。
TV観測は精度は少し悪いが数で精度を稼ぐというのが売りですからか
数の多い短径路の流星の精度が落ちるのは少しもったいないように思います。
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