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Shimoda
登録日: 2006.12.12 記事: 3571 所在地: 長野県朝日村
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日時: Thu Nov 03, 2016 1:17 pm 記事の件名: 2016年10月31日5時43分の酒田大火球 |
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10月31日早朝に目撃された大火球です。SonotaCoネットではほとんどの個所がTV停止直後の出現であったため観測されていませんが、この場をお借りして報告します。今回の検討はhkawaさんと共同して行っています。
目撃した方も多かったのですが、お天気カメラなどで撮影されていました。以下の情報を使用して経路の推定を行っています。
1.仙台市天文台お天気カメラ Youtubeにアップされている画像を使用したが、星が写っていないため、2015年ふたご群の画像を使って位置計測。仙台市天文台担当者のお話では、生画像も解像度は同じ程度であるとのこと。
https://www.youtube.com/watch?v=tI42Of7YOKY&feature=share
2.日本テレビ系ニュース テレビ新潟情報カメラの画像 発光点は雲の中。消滅点は不明。地上の風景と照合した結果1°程度の誤差で決定。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161031-00000022-nnn-soci
3.NHKニュース 新潟空港の情報カメラ。発光点は雲の中から、消滅点は視野外。地上物からの推定は困難。2°程度の誤差あり。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161031/k10010750901000.html
4.静岡市からのタイムラプス動画 iPhoneのタイムラプス機能による動画で鮮明。撮影地点も明確で、地上物との同定も良い。
https://twitter.com/tkm19870627/status/792847699485663233
測定結果です。
1.動画をUFOAnalyzerV2に取り込みR90ファイル作成。(計測はhkawa氏による)
出現点方位:64.9、高度:16.3 消滅点方位:320.3、高度:19.7 継続時間15.31秒
2.地上物から推定 発光点方位:65、消滅点方位:43°
3.地上物から推定 発光点方位:61、消滅点方位:45°
4.地上の地形から推定 発光点方位45.4、高度2.2(宝永噴火口と同程度の高度のため) 消滅点方位14.4
仙台市天文台の結果から発光点高度を80km、消滅点高度を40kmと仮定し、静岡の結果からの最終点まで飛んだとする経路が図に示されたものです。
あくまでも概略ですが、経路長は340kmあまりになり、継続時間15秒とすると速度は22.7km/sとなります。
消滅点は日本海に出てしまう結果になりましたが、速度、明るさ、衝撃波が確認されていることなどから、隕石として落下している可能性が高いと考えます。
計測にあたって、仙台市天文台からは快く協力をいただきました。静岡からタイムラプス動画を撮影された「ざわし@tkm19870627 」さんからも撮影地点など詳細なデータを提供していただきました。ここに記して感謝いたします。
今回の結果はあくまでも概略検討です。今後詳細な検討を望みます。
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新潟テレビ情報カメラからの視野(googlemapより) |
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hkawa
登録日: 2014.02.21 記事: 1825 所在地: Ina, Nagano
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日時: Thu Nov 03, 2016 7:33 pm 記事の件名: 再計測 |
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仙台市天文台よりご提供いただいた記録動画ファイルと直前の晴天画像を使ってUA2で計測し直しました。直前の晴天のピークホールドおよび作成したプロファイルの恒星位置重畳画像と、経路の始点・終点位置+その計測値の画像を添付します。計測値は当初のものと数度異なりました。この計測値は全天画像の周辺部なので誤差は大きいと思います。
始点 az 66.2504 ev 14.9213 / ra 223.4140 dc 27.7796
終点 az 317.9409 ev 18.6474 / ra 24.6486 dc 48.5114
なお、先の投稿の「静岡タイムラプス動画の視界」は Kashimir 3Dの「可視バード」を使い、「スーパー地形データ」を用いて作図したものです。
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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3146 所在地: 大阪府
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日時: Tue Nov 08, 2016 7:00 pm 記事の件名: 酒田大火球の軌道計算結果 |
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日の出間近の明るくなった空に酒田大火球が2016年10月31日5:43 JST出現に出現しました。発光点(写り始め)は岩手県の東の海上上空で、消滅点(写り終わり)が山形県の西の海上上空でした。この火球の実経路は384 kmと長く、継続時間も20秒もあるという長経路のみごとなものでした。発光点(写り始め)の高さは66 kmで、消滅点(写り終わり)が45 kmでした。消滅点の高さがちょっと高いのですが、初速は18.5 km/sと遅く、隕石の落下が期待されました。しかし、落下があったとしてもその地点は日本海であり回収が不可能でした。
なお、酒田大火球について下田力氏は精力的に撮影画像の収集をされ、仙台市天文台のお天気カメラの撮影動画と静岡県で撮影されたタイムラプス動画の2件を入手されました。酒田大火球の撮影された2カ所の位置測定データを使って、上田がorbit3プログラムで軌道計算をしました。その撮影地の2カ所は次のとおりで、大火球の位置測定者は次の諸氏です。
・仙台市天文台、動画、位置測定:川上浩(M16068)
・静岡市、タイムラプス動画、位置測定:川上浩(M16069)、司馬康生(M16070)
この大火球の明るさは今回は比較対象がなく決定できませんでした。今後、仙台市天文台のお天気監視カメラに金星や月が写っているときの画像が取得できましたら、それらを参考にこの大火球の明るさの等級が決定できるでしょう。
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