SonotaCo.JP
SonotaCo Network Japan Forum
SonotaCo.JP Forum Index
homeTop Page  FAQFAQ   検索検索   メンバーリストメンバーリスト   ユーザーグループユーザーグループ   登録する登録する 
 プロフィールプロフィール   プライベートメッセージをチェックするプライベートメッセージをチェックする   ログインログイン 

2020年12 月4日0時48分57秒のXオリオン南群(ORS)の鉄流星の火球のスペクトル

 
新しいトピックを投稿   トピックに返信    SonotaCo.JP Forum Index -> 流星談話室 (Meteors)
前のトピックを表示 :: 次のトピックを表示  
投稿者 メッセージ
ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Fri Dec 04, 2020 7:31 am    記事の件名: 2020年12 月4日0時48分57秒のXオリオン南群(ORS)の鉄流星の火球のスペクトル 引用付きで返信

12月4日の0時48分57秒におうし南群の火球のスペクトルが撮影できました。スペクトルを見る限りで鉄が多く鉄流星の可能性もあります。ただし、本体が全部見えていないので爆発時の鉄の可能性もあります。カラーのスペクトルは、視野外で撮影できていません。解析の結果、鉄流星でした。藤井さんも撮影されていて軌道計算の結果、散在と判定されていますが、おうし南群と思われます。再度、小関さんの最新のMSS資料(ビデオ観測による流星群データ集.pdf)で軌道を確認した所、正確には、XOri南群の方により近いことがわかりましたので、タイトルを変更しました。おうし南群からは、ωが20から30度近くずれていました。6/7日にも他に5個ありました。そのうちの一つが7日の1時26分41秒です。


M20201204_004857_jpSaitama1_a7Pm.jpg
 説明:
本体途中まで。SONYα7s+Nikon 50mmF1.4+500本グレーティング(透過型回折格子フィルム)。
 ファイルサイズ:  95.75 KB
 閲覧数:  2305 回

M20201204_004857_jpSaitama1_a7Pm.jpg



M20201204_004858_jpSaitama1_w6P.jpg
 説明:
スペクトルのみ。WatecNeptune100+CBCレンズ 6mm 600本グレーティング(透過型ブレーズド格子)。1次2次とも飽和しています。3次の飽和していない所で測定します。
 ファイルサイズ:  27.21 KB
 閲覧数:  2305 回

M20201204_004858_jpSaitama1_w6P.jpg



M20201204_004857_jpSaitama1_N6P.jpg
 説明:
WatecNeptune100+CBCレンズ 6mm 500本グレーティング(透過型回折格子フィルム)。飽和しています。
 ファイルサイズ:  19.24 KB
 閲覧数:  2300 回

M20201204_004857_jpSaitama1_N6P.jpg



M20201204_004858_w6P解析結果.png
 説明:
スペクトルの解析結果。
 ファイルサイズ:  23.14 KB
 閲覧数:  2247 回

M20201204_004858_w6P解析結果.png




最終編集者 ts007 [ Mon Dec 07, 2020 9:18 pm ], 編集回数 3 回
トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
ITO



登録日: 2004.08.09
記事: 1304
所在地: 東京都杉並区浜田山

記事日時: Sat Dec 05, 2020 3:39 pm    記事の件名: 2020. 12. 4 00:48:57 流星 引用付きで返信

当方(TK2)でもこの流星は撮れていました。J5_nTa 判定。
非常に明るくて他の流星とはちょっと異なる光ですね。印象的です。
ITO

PS. Mac の Safari でいつも投稿しているのですが、昨日から「ファイルの選択」ボタンが効かなくなって投稿するファイルが選べなくなりました。
Windows10 では OK だったので当方でのトラブル。ポップアップウインドーの許可などもやってみたのですが効果なし。このレスは Google Chrome で行いました。



M20201203_x_960.jpg
 説明:
2020.12.4  全流星(19 イベント)です。中央右の明るのが 00:47:57
Panasonic DC-GH5s(改造品)+ Nokton25mmF0.95 C4K60P でキャプチャー。 比較明合成法で一枚にまとめました。
960 x 506p に縮小してあります。
 ファイルサイズ:  69.95 KB
 閲覧数:  2157 回

M20201203_x_960.jpg



3004857_cropped.mp4
 説明:
2020.12.4 00:48:57 流星部分の動画(mp4)です。

ダウンロード
 ファイル名:  3004857_cropped.mp4
 ファイルサイズ:  11.11 MB
 ダウンロード回数:  103 回

トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Sat Dec 05, 2020 6:07 pm    記事の件名: ITOさん。動画ありがとうございました。 引用付きで返信

ITOさん。動画ありがとうございました。動画を見ているだけで何とも言い難い感じを受けました。色の出方が面白いですね。黄金色が見えているので鉄流星の感じがわかる気がしました。最後にNaも少し出ていますね。解析結果がうなづけます。痕も撮影できていますね。スペクトルにもOの禁制線のラインが出ていました。
トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
SonotaCo
Site Admin


登録日: 2004.08.07
記事: 12653
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Dec 05, 2020 8:42 pm    記事の件名: Re: 2020年12 月4日0時48分57秒のおうし南群の鉄流星の火球のスペクトル 引用付きで返信

Tokyo8の静止画動画です。
カメラはローコスト4Kシステムで APS-Cのα6300 です。
無改造なので、色は見た目に近いと思いますが、2重窓ガラスのゴースト(緑を強く反射する)が重なっています

フォーラムは時代についていっておらず、色々不都合が出てきています。
いつかは乗り換えが必要ですが.... 時間が足りていません。
やるとすると現状と同程度の機能であれば 同じサーバーに別にフォーラムを開設して、古い方はリードオンリーにするというやり方になるかと 思います。
フォーラムのシステムはセキュリティの管理が大問題なので、長続きさせるには、相当慎重にやる必要があります。得意な方、おられますか?



M20201204_004857_TK8_u9Ps.jpg
 説明:
ILCE6300 16mmF1.4
 ファイルサイズ:  113.48 KB
 閲覧数:  2106 回

M20201204_004857_TK8_u9Ps.jpg



M20201204_004857_TK8_u9.mp4
 説明:
動画です。 静止画よりゴーストがわかりやすいです

ダウンロード
 ファイル名:  M20201204_004857_TK8_u9.mp4
 ファイルサイズ:  5 MB
 ダウンロード回数:  83 回

トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示  
前田



登録日: 2004.09.01
記事: 2754
所在地: Miyazai JAPAN (E131.4, N31.8)

記事日時: Sun Dec 06, 2020 11:20 pm    記事の件名: 引用付きで返信

前田です。
さすが、4Kだと圧縮してあっても美しいですね。

Naは確かに出ていますが、鉄流星なんでしょうね。
鉄流星のスペクトルで、酸素の短痕が写っているスペクトルが1つだけあって
不思議に思っていたのですが、おうし群の対地速度でも短痕が出ることがあるんですね。
始めて知りました。

ts007さん、STAとの判定ですが、Vgは27km/sぐらいですか?
画像は飽和しているように見えますが、飽和していない発光点側から組成比を求めたのですか。また、1次から3次までスペクトルが見えているようですが、2次以上でのスペクトルでは、グレーティングの波長による感度が1次と違うと思いますが、補正はされたのですか。明るすぎで解析が難しいスペクトルですね。



 
トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
藤井大地



登録日: 2014.12.26
記事: 168
所在地: 平塚

記事日時: Mon Dec 07, 2020 6:13 am    記事の件名: 富士と平塚での様子「 引用付きで返信

富士と平塚から見た様子です。


M20201204_004857_Shizuoka05_24P.png
 説明:
富士から見た様子
 ファイルサイズ:  841.38 KB
 閲覧数:  1995 回

M20201204_004857_Shizuoka05_24P.png



M20201204_004858_KNB_NP.png
 説明:
平塚から見た様子
 ファイルサイズ:  761.6 KB
 閲覧数:  1995 回

M20201204_004858_KNB_NP.png



M20201204_00_000_KNB.csv
 説明:

ダウンロード
 ファイル名:  M20201204_00_000_KNB.csv
 ファイルサイズ:  1.24 KB
 ダウンロード回数:  66 回

トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示  
ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Mon Dec 07, 2020 3:32 pm    記事の件名: 軌道計算結果です。 引用付きで返信

大体データがそろいましたので軌道計算しました。真輻射点や軌道からおうし南群でした。図では、おうし北群になっています。前からこの黄道ぎりぎりの場所での判定は、良く違うことがあります。軌道要素のωとNODEで判断するとわかります。


B20201204_004857TMAP.gif
 説明:
輻射点
 ファイルサイズ:  18.32 KB
 閲覧数:  1958 回

B20201204_004857TMAP.gif



B20201204_004857GMAP.gif
 説明:
グランドマップ
 ファイルサイズ:  236.09 KB
 閲覧数:  1958 回

B20201204_004857GMAP.gif



B20201204_004857OMAP.gif
 説明:
軌道図。
 ファイルサイズ:  10.99 KB
 閲覧数:  1958 回

B20201204_004857OMAP.gif


トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Mon Dec 07, 2020 6:05 pm    記事の件名: この火球と他のXOri南群とおうし南群の軌道の違い。 引用付きで返信

再度、小関さんの最新のMSS資料(ビデオ観測による流星群データ集.pdf)で軌道を確認した所、正確には、XOri南群の方により近いことがわかりました。おうし南群からは、ωが20から30度近くずれていました。6/7日に1時26分の火球の他に4個ありました。


B20201207_012641OMAP_sxori.gif
 説明:
6/7日に1時26分の火球の他に4個ありました
 ファイルサイズ:  9.98 KB
 閲覧数:  1905 回

B20201207_012641OMAP_sxori.gif


トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Tue Dec 08, 2020 7:35 pm    記事の件名: 鉄流星の確認ができるだろうか? 引用付きで返信

興味深い例を上げて頂き注目します。
鉄隕石的なものであれば、減速をしっかり調べると石質との密度の違いで
かなりの確からしさで分かるだろうと期待しているところです。
スペクトル観測とうまくリンクできる例が有ると良いなと思っています。
ただ、この流星が鉄質の密度であればもっと発光点、消滅点が低くなりそうに思います。
パラサイトの可能性は有るのだろうか、など考えています。
トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Tue Dec 08, 2020 8:51 pm    記事の件名: スペクトルでの鉄流星の発光高度の分布図 引用付きで返信

12月6日のオンライン流星サークル(OMC)で発表したものの中の図です。Voが27kmだと85km付近となります。ばらつきはありますが。その他の軌道要素などからの計算結果です。
Tjは、3.58 qは、0.46 q'(Q)は、3.27 Massは、194g KBは、ast タイプ Tj-iのグラフからもA-Cタイプです。密度は、1.9g/cm3?(この値は、信頼できません) となっています。
λ 175.38 β 0.24 βが4度程ずれています。これは、赤緯が4度程ずれているのでそれためです。
これらのいくつかがわかりやすくなるように図にプロットしました。矢印の上です。この近くに似た鉄流星があります。



.png
 説明:
今回の鉄流星の発光高度の分布図等
 ファイルサイズ:  134.85 KB
 閲覧数:  1838 回

.png




最終編集者 ts007 [ Thu Dec 10, 2020 11:25 am ], 編集回数 1 回
トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2161
所在地: 明石市

記事日時: Wed Dec 09, 2020 8:00 pm    記事の件名: Re: スペクトルでの鉄流星の発光高度の分布図 引用付きで返信

ts007 wrote:
12月6日のオンライン流星サークル(OMC)で発表したものの中の図です。Voが27kmだと85km付近となります。ばらつきはありますが。その他の軌道要素などからの計算結果です。
Tjは、3.58 qは、0.46 q'(Q)は、3.27 Massは、194g KBは、ast タイプ Tj-iのグラフからもA-Cタイプです。密度は、1.9g/cm3 ?となっています。
λ 175.38 β 0.24 βが4度程ずれています。これは、赤緯が4度程ずれているのでそれためです。

詳しい解説をありがとうございます。
なるほど、発光点は低い傾向なんですね。
発光点高度の比較をするときに、カメラ感度の影響が大きいと思いますので、他のグループの観測と比較するときは校正をするべきかという難しい問題が出ますね。
密度は、コンドライトより小さな値ですが、古典的な測光質量と力学質量との比較から導いたものでしょうか(おそらく真の密度とはとはかなり違うと想像します)。
しかし、計算方法がそうなら、破砕の影響が効いていると思われ、隕鉄を想像することは的外れになりそうですね。
トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5055
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Thu Dec 10, 2020 11:23 am    記事の件名: レスありがとうございます。 引用付きで返信

司馬さん。私は、専門的には、よく分かりません。ただ、古典的な長沢先生の力学的密度の式でパラメータが不確かなものが多く?にしておきました。長沢先生の式でサンプルのパラメータを同じにして大体の結果が出ましたが、測光質量からの比較はしていません。今までの計算でも大体流星群で同じぐらいになったりかなりずれたりしていますのでまだ、式のパラメーターの検討もしないとうまくいかないので検討中です。ですので、この値は、信頼できません。コメントを入れておけばよかったですね。また、他者との高度の比較もおっしゃる通りで、カメラ感度やレンズの焦点距離の影響もあると思います。
トップに戻る
ユーザーのプロフィールを表示   投稿者のウェブサイトに移動
特定期間内の記事を表示:   
新しいトピックを投稿   トピックに返信    SonotaCo.JP Forum Index -> 流星談話室 (Meteors) All times are GMT + 9 Hours
Page 1 of 1

 
移動先:  
新規投稿: 不可
返信投稿: 不可
記事編集: 不可
記事削除: 不可
投票参加: 不可
このフォーラムで添付ファイルを投稿 できません
このフォーラムでファイルをダウンロード できます


Powered by phpBB © 2001, 2005 phpBB Group
Copyright ©2004 SonotaCo Network. All Rights Reserved.