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上田昌良
登録日: 2005.02.07 記事: 3084 所在地: 大阪府
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日時: Thu Mar 23, 2023 6:50 am 記事の件名: wndtという略号の流星群は13年間の観測から流星群活動ではなかった |
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報告;上田昌良
2月は、目立った出現をする流星群がない。それで活動が弱い小流星群に注目してしまう傾向がある。当neworkに報告のあったデータをUFOOrbitV2 V2.41で同時流星の軌道計算処理をするとwndt(輻射点はへび座にある)という略号の群流星が目につく。
それで、次の「a表 各年の同時流星数 wndt」に2011年から2023年の13年間に得られたwndt同時流星数を調べてみた。13年間の合計で58個(年平均4個)しかなく、まさに微少流星群の典型だ。この計算はUFOOrbitV2の設定を変えずに処理をしており、その基準となる散在流星数も載せた。
このことで、天気の悪い良いやカメラの台数の変化などに伴う同時流星の増減を参考にできる。この表から散在流星数が2014年には最も少なく、最も多かったのが2021年だった。
今回得られたwndt同時流星58個を太陽黄経に対する輻射点(赤経・赤緯)と速度を図に表した(次の図を参照)。これらからwndtの太陽黄経1°あたりの移動量は、赤経で-0.014°赤緯で+0.030°でほとんど動かないのである。
また、2023年の輻射点の分布を次の図「RP MAP 2023 wndt」に示した。その図のように輻射点はごく弱く集中しているように見えるだけだった。
以上のwndtの流星群輻射点がほとんど移動していない、年間の出現数がごくわずかである、輻射点の集中が散在流星の分布とほとんど同じであることから、wndtは流星群活動ではなかったと結論づける。なお、これは私の個人の私見である。
次回からはwndtはまとめないが、近い将来にこの位置からwndtが突発出現するかもしれない、、wndtは記憶にとどめておくべきでもある。
蛇足、IAUの流星群リストを調べたが、この流星群に一致するものは見つけ出せなかった。次の表参照
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司馬康生
登録日: 2005.11.26 記事: 2161 所在地: 明石市
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日時: Thu Mar 23, 2023 9:20 am 記事の件名: 流星群削除の難しさ |
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たまたま昨日、IAU MDCに4つの新流星群の申請に併せて、2つのdeleted ShowersをWorking listに戻す提案をした所です。
IAU MDCでは、データ不足の群をDeletedに置くようにしたのは進歩だと思いますが、削除の難しさは感じますね。たまたまその年だけ出現した、特別な観測装置だけで可能な流星物質だった可能性は評価しにくいので。
さて、そんなことで気になって確認しました。
判定基準:
_J2_wndt
SLb 322.735
SLe 331.6033
SLp 322.735
α 234.7069
δ 21.67909
Δα -0.4323
Δδ -0.57243
Vg 59.80234
輻射点分布は、図のとおり、明確な集中を示していません。
判断基準として、一旦の削除は適切かと感じました。
なお、発光高度の調査で以下の流星群は
#429 ACB,#570 FBH:存在する
#418 BHE:未調査(明らかな存在ではない)
でした。
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