SonotaCo.JP

[藤原康徳]

2023年8月23日02時台に観測の点検に自宅屋上に上がると西側で雷光が頻発していました。
西側ワテックを見るとすでに300クリップ近くがキャプチャーされています。クリップを消去の後、西空を眺めていましたが、
西側もマンションが視界を大きく遮ります。
残念ながら肉眼でスプライトを見ることはできませんでしたが、ワテック6mmでは2現象捉えていました。何だか打ち上げ花火みたいな感じです。

[JP3TQZ]

ATOM Cam 2の同時刻(カメラの時刻は03:14:04)の画像(右端)に同じような光跡がありました。
この投稿を見るまでは稲光の枝の端かなと思っていたのですが、これはスプライトなのでしょうか。
この時間、播磨灘で雷が多発していました。

[ITO]

藤原さん、JP3TQZ さん、今晩は！

両方のイベント共「巨大ジェット（Gigantic Jet）」だと思います。凄いですね！
巨大ジェットの特徴である上空への２段階の展開（最初に中段まで出現し、その後最上部まで発光がゆっくり上昇する）が明確に現れていると思います。

昨年の夏から巨大ジェットのキャプチャーが続いています。日本の夏はスプライトは（なんらかの理由で）なかなか出現しませんが、その代わりに巨大ジェットが日本の夏の TLE の代名詞になるかもしれませんね。

非常にレアな TLE のキャプチャー、おめでとうございます。
出来れば発生場所や高度などの情報があれば有益な情報となります。ご検討下さい。

[藤原康徳]

ITOさん、解説ありがとうございます。

「特徴である上空への２段階の展開」　たしかにこれはコマ送りで見るとよく分かりますね。先の「打ち上げ花火みたいな」というのもこれのことです。

同日（8月22日）19時16分05秒に奈良県の室生観測所の東向きDMK33GX290e・4mmにも巨大ジェットと思われる現象を捉えていました。やはり上空への2段階展開が見られます。

[JP3TQZ]

ITOさん、ありがとうございます。
身近でこのような現象が起きているとは驚きです。
ものすごく画質が悪いのですが、ATOM Camの例として動画を載せます。

[米口 一彦]

遅くなりましたが、同時のGigantic Jetが撮れていました。
瀬戸内海、高松市付近でしょうか（上端90km、下を約60kmとした場合）
去年も今時分（９月８日）にありました。

[ITO]

う〜ん、素晴らしい！　雷雲上部の発光点から上端まできれいに映っていて感激しました。
これほど鮮明に映っている巨大ジェットは初めて見ました。どうもありがとうございます。

是非発生当時の気象レーダー情報から発生場所を推測して、巨大ジェット各箇所の高度を計算して下さい。貴重な資料となると思います。
ITO

[SonotaCo]

本当に素晴らしい記録ですね。
発光メカニズムを考える上で貴重な例になりそうです。同じ条件で2つ撮れたのも凄いです。
0314の方は曲がる放電タイプで、0319の方は下が直線的で、メカニズムが違う2つのタイプがある証拠のような印象です。
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tenki.jp のアーカイブから当時の雨雲レーターの03時のスナップショットを引用しておきます。

[米口 一彦]

ざっくりですが解析してみました。
なお落雷位置は、『あなたの生活情報|過去の雷観測 - 格調高き当たる天気予報』
https://weather.kakutyoutakaki.com/thander/index.php
から、瀬戸内海小豆島の東にある坊勢島の下あたりと仮定しました。
UA4の、click1、click2、mod h で高さを調べた値です。