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こぐま座ε流星群

 
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投稿者 メッセージ
藤原康徳



登録日: 2004.08.10
記事: 3474
所在地: 大阪市淀川区

記事日時: Tue Nov 19, 2024 1:07 am    記事の件名: こぐま座ε流星群 引用付きで返信

藤原康徳です。

久しぶりにeMeteor news (eMetN) のwebを見ました。

最近の投稿の中に興味深い記事(論文 or 短報)がありましたので紹介します。

Short note on what appears to have been a 2024 outburst of epsilon-Ursae-Minorids (IAU#1044)
Posted by Peter Jenniskens | Nov 4, 2024 | News |

By: Peter Jenniskens (SETI Institute), Carl Johannink (CAMS BeNeLux), Nick Moskovitz (Lowell Observatory), and Andy Howell (CAMS Florida)

https://www.emeteornews.net/2024/11/04/short-note-on-what-appears-to-have-been-an-outburst-of-epsilon-ursae-minorids-iau1044/

「2024 年のこぐま座ε流星群の突発出現と思われる現象についての短報」という感じでしょうか?

今年の9月下旬に二つのグループから新流星群として報告された流星群と2019年にSonotaCoネットの同時観測から検出された流星群の
「こぐま座ε流星群 (EPU IAU#1044)との関連性について論じられています。

EPUについては、もともとはこの談話室の次のスレッドで議論されています。 

https://sonotaco.jp/forum/viewtopic.php?t=4394&start=0&postdays=0&postorder=asc&highlight=

佐藤幹哉さんがPJ氏に連絡を取ってくださったおかげで新流星群として命名・登録されたといういきさつがありました。
これがなかったら、その場限りの(SonotaCoネット内だけの)話題に終わっていたと思いますので、佐藤さんには大いに感謝しているところです。

さて、今年発見したと報告しているのは、次の2グループです。

Global Meteor Network
Belarusian and Ukranian meteor camera networks

前者は最近猛烈に観測点(観測者)を増やしている世界的なネットで、今回の報告は、Vida D., Segon D. (2024). New meteor shower M2024-S1 in Ursa minor.
CBET 5452. D. W. E. Green (ed.), 1 pp に出ているそうです(現物は残念ながら見ていません)。

後者は、eMetNに出ています。
https://www.emeteornews.net/2024/10/01/possible-new-meteor-shower-in-ursa-minor/
観測・測定・計算は、UFOCaptureシリーズを使っているようです。

両者ともに極大時刻と流星の速度は同じだがEPUとは別群であると主張しているようです(後者は、eMetN上で、輻射点位置が少し異なることを理由としています)。

これに対して、PJ氏は、過去のSonotaCoネット、EDMOND、CAMSのデータを2007年までさかのぼって調査した結果、(2007年)、2013年および2019年に
突発出現が起きたことを見出したとのことです(佐藤さんも、先のフォーラムで2013年のEDMOND,での出現を指摘されておられました)。

このことから、突発出現の周期が6.0年プラスマイナス0.4年であると示唆され、もし周期が約5.7年(軌道長半径aが訳3.19 AU)の場合、または軌道上のダストの濃度が
2024年とと2025年の両年にわたって地球での活発な流星群活動を与えるのに十分な程度に十分広く拡散しているなら、2024年の活動もこの連鎖(sequence)に当てはまるとPJ氏は述べています。

Vida & Segon (2024)では、親天体の候補(possible parent body)として小惑星 2121 HK21 をあげています。
この小惑星の近日点黄経は、EPUと2024年の流星群との間にあり、木星との間のティスラン・パラメータは、木星属彗星の値の範囲内であり、軌道半長径は、3.286 AU(周期5.96年)だそうです。

現在の親天体と流星群との軌道系射角の有意な差は、観測された流星体がしばらく前に放出されたに違いなく、
もしそうなら、ダストは最近の放出されたものではなく、木星との2:1の平均運動共鳴で蓄積された古いダストである可能性が高いです。

このことは、共鳴周期6年でより規則的な突発出現が予想されるでしょう。その場合には、2025年にこの流星群が再びみられることが期待できますとPJ氏は書かれています。

ということなので、来年2025年の出現を期待するとともにぜひとも注意して観測したいものです。

2024年のSonotaCoネットのデータも調べていますが、たいへん長くなりましたので次回にします。
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司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2527
所在地: 明石市

記事日時: Fri Nov 22, 2024 9:23 pm    記事の件名: データを見直してみました。 引用付きで返信

大変興味深い情報提供に感謝します。
ちょうど、軌道共鳴を調べていましたので、SonotaCo Netだけですが、遡って見直しました。なお、かつてこの群を調べていたことをすっかり忘れていました。
まず、2019年の活動は太陽黄経で僅か2度程度の短い期間の突発で、直感的には軌道共鳴による出現より、ダストトレイルとの遭遇が経験的には合います。また、求められた軌道周期は、誤差が気になりますが、4.5年くらい、木星との5:2共鳴なら合いそうです。
2024年の活動は、n=6だけですが速度が若干速く、軌道周期は6年弱、2:1共鳴で納得できる程度です。また、活動期間も太陽黄経で15度にわたります。2019年と、2024年の活動には別群としても良いような有意な差が有る印象です。
この領域では、位置の若干の違いがありますが、September epsilon Draconids (#796 SED)が存在し、(Gorelli R., 2016)による軌道周期は2:1共鳴にほぼ一致し(周期6年弱)ます。一方、長周期群kappa Cepheids (#751 KCE)も存在し、識別や表現が難しいです。
過去の活動では、2009年にn=3ですが、2024年に似た活動があります。その他、活動期間が短いことを考慮した上でEPU群と確信できる流星は、07年に2個、11,13,(17?),21,22にそれぞれ1個ずつでした。
全体に、木星と共鳴関係の判断は、判断材料が不足でより多くの観測データが望まれます。海外のデータを追加して調べるべきか。
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司馬康生



登録日: 2005.11.26
記事: 2527
所在地: 明石市

記事日時: Wed Nov 27, 2024 5:58 pm    記事の件名: 他のTV観測ネット調査結果 引用付きで返信

取得した、各ネットワークデータの年ごとの活動を調べました。
2007年は、SonoatCOとCMNのみデータが有りますが、いずれも観測数が少なく、若干のEPU群が撮影されているように見えますが、活発な活動と見なすには観測が少なすぎます。
2013年はSonotaCoデータでは全く活動が見られませんがEDMONDでは強いとは言えませんが活動があると見なすことができますす。太陽黄経で179.7から181.0度の間に11個の出現です。
2018年のEDMONDデータでは、181.7から182.7度の間で12個の出現が有りますが輻射点のまとまりは薄い目です。
2019年は、SonotaCoデータで180.0から182.2度の間で14個の明確な集中です。EDMONDでは179.3から180.4度の間で7個確実でしょう。ただ、明確な集中とは言えません。GMSデータでは180.2から181.8度の間に13個で明確な軌道の集中があります。3者の軌道データは良く一致しています。
問題の2024年は、SontaCoは弱い集中が見られますが、活動期間が上記出現を認めた年の太陽黄経のような集中は無く、175-190度に渡る異質な活動です。一方GMNでは180.2から182.2度の間に11個の集中を含みますが、175から191度の間の出現が重なります。
軌道半長径は出現を認めたいずれの年も2.76から2.86auと良く一致しています。これは軌道周期4.7年くらいですから、2:1共鳴には足りない感じです。
結論は微妙で、シャープな極大のため、天候の影響も受けやすく、軌道共鳴判断は慎重が良いのでは無いかと思います。



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