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2008年おうし群火球
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新しいトピックを投稿   トピックに返信    SonotaCo.JP Forum Index -> 流星談話室 (Meteors)
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SonotaCo
Site Admin


登録日: 2004.08.07
記事: 13295
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Fri Nov 07, 2008 11:15 am    記事の件名: Re: 等級判定について 引用付きで返信

ada wrote:
UA2で適切な等級判定結果を導き出すテクニックを解説願えませんでしょうか?

ちゃんとドキュメント化していなくてすみません。

以下、ポイントを手短に説明すると....
ada wrote:
mg と lin グラフの読み方

mgの恒星の等級部分グラフは縦軸が恒星カタログ上の等級で、上端が-2等、下端が8等で、1等刻みの目盛りです。長い目盛りが0等です。
横軸は背景明度減算後の恒星部の光量総和(L)の対数軸(log(L))で、長い目盛りが L=255.0に対応しています。
ここで恒星が傾きが2.5の直線上に乗れば、使用中のシステムの等級測定が恒星カタログと一致していることになります。
linはmgグラフにlevLとmagLのラインを引くかどうかのオプションです。
mgグラフの流星部分は縦軸は恒星と同じ等級ですが、上端が-5等、下端が5等となっています。横軸はサンプル(フレームまたはフィールド)です。
ada wrote:
levH、levL、magH、magL調整のやり方

基本的にはマニュアルの「手順10 等級調整」を参照してください。
普通、一部の特殊な機器を除いては、utyシートのmag/I を -2.5〜-2.5、levHは255、bvfは-0.25か-0.3 固定で使用します。
大切なことは、恒星が沢山映っているクリップで恒星位置を調整後、magLをリニアリティが良好な範囲の暗限に手動設定して、
magボタンでmagHとlevLを求め、以後の分析で比較星がない時のデフォルトとして使用されるように、save Pボタンでプロファイルとして格納しておくことです。
ada wrote:
どうなっていれば妥当なのか?

恒星が数個以上映っている場合には、Aによる等級自動調整結果が、magLより明るい恒星よついて傾き-2.5のライン上にほぼ乗っていれば、妥当です。
恒星が足りない場合には、Aによっては自動調整されず、プロファイルとして格納されている levH、levL、magH、magLが使用されます。
問題はこのような比較星が足りない時で、妥当な設定が保存されていないととんでもない値となってしまうので、事前のプロファイル設定は重要です。
個別対応方法としては、各クリップにおいて、magH,levH,magLを妥当と思われる値に手動で設定した上で A でなくanalyzeボタンで等級を測定しなおすことができます。
しかし、これも根拠がないことには変わりないので、比較恒星が少ない場合の等級データが信用できないことにかわりはありません。
ada wrote:
UA2は流星の明るさをどのように算出しているのか

前述の資料を参照してください。
ada wrote:
・20081105_002604 これはコマ送りした最高輝度をシリウスと比較して妥当かなと判断しています。

私もこの例は妥当だと思います。
ada wrote:
・20081105_013330 比較製が1つしか無く、かつ明度が飽和しているもようです。
 ぱっと見た目では-6.6等程明るく無いように感じます。
 動画で見ると、レンズの自動絞りが動作したようですが、分析に影響は無いでしょうか?

これはプロファイル作成時に等級が設定されていないのが原因のように思います。
恒星の沢山ある夜のクリップで等級まで調整した後にsavePしておき、A.XMLを削除した上で再度読み込み、分析するとより妥当なものになると思います。
レンズの自動絞りとAGCについては、現状では対応していません。カメラやレンズあるいはレンズの自動絞り設定によって、短時間では殆ど変化しないケースと大きく変化するケースがあるようです。
より正確に等級を出すためには、背景明度変化を求めてAGCや絞り変化を逆算する必要がありますが、UA2はそこまでやっていません。
火球の質量変化などを計算するにはそこまでやりたい所ですが......
ada wrote:
・20081105_030359 こちらは-1.8等より明るい感じに見えます。 背景の夜空の光害の影響でしょうか?

周囲の明るさはバックグラウンドとして減算されるので、このように低空に局所的な光害がある場合には影響受けると思います。
流星は恒星の上を通過したりするので、減算しないわけにはいかないのですが、この例では流星の明度が飽和し、背景が極端に明るいので、減算の影響がさらに大きくなっていると思います。
(話は少し違いますが、地上風景の輪郭がシンチレーションマスクされているのが気になります。恒星以外にマスクがかかるとリンクを誤る可能性が増えます。普通は領域マスクが妥当ならシンチレーションマスクされない筈なのですが...)

せめて、機材が1通りであれば対策を立てられる可能性もあるのですが、機材も状況も様々なので、なかなか難しいです。


最終編集者 SonotaCo [ Thu Aug 12, 2021 9:08 am ], 編集回数 1 回
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ada



登録日: 2007.04.30
記事: 515
所在地: 千葉県千葉市

記事日時: Wed Nov 12, 2008 10:46 pm    記事の件名: Re: 等級判定について 引用付きで返信

ご丁寧な解説ありがとうございます。
mgグラフの見方や、等級測定など大変勉強になりました。

(1)再分析
013330の分析をやり直してみました。
手順は以下の通りですが、どうでしょうか?

・ A.XMLを削除。
・readPでデフォルトのPROFを読み直し。
・auto linkを押下してMSリンクを設定。
・画面中央下部の誤リンクを解除。
・magHの値を調整し、唯一の比較星プロット上にラインを合わせる。
・analyzeを押下。

今度は-4.3等になりました。

(2)プロファイルについて
chiba2の場合、カメラを観測の度に室内から出し入れしているため、プロファイルも毎日作り直しています。
この日は快晴のクリップがあったため、良好なプロファイルが作成出来ていたように思えます。
作成したプロファイルはMainシートのprofileに設定後 read dir し直しています。

(3)比較星が規定個数以下の場合について
UA2での分析は、まずanalyze allで処理しています。
その結果が前回投稿した-6.6等判定です。
この場合比較星が1つなので、デフォルトのプロファイルが使用されると理解していました。
しかし分析後のmgグラフ状態はデフォルトとは違って見えます。
これはどう解釈すればよいでしょうか?

(4)シンチレーションマスクについて
実はこの日のマスクが手抜きで、画面下部に写っている送電塔がはみ出しています。
このはみ出しがマスクされた地平線部分に伝染してこのような状態になったのでしょうか?



M20081105_013330_Chiba2_#3_mask1.jpg
 説明:
デフォルトのプロファイルを読み直し、auto linkをした結果。
 ファイルサイズ:  44.2 KB
 閲覧数:  7805 回

M20081105_013330_Chiba2_#3_mask1.jpg



M20081105_013330_Chiba2_#3_mask2.jpg
 説明:
magHを調整し、analyzeした結果。
等級判定は-4.3等になりました。
 ファイルサイズ:  47.16 KB
 閲覧数:  7805 回

M20081105_013330_Chiba2_#3_mask2.jpg


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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 13295
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu Nov 13, 2008 7:24 am    記事の件名: Re: 等級判定について 引用付きで返信

毎日カメラを出し入れしている場合は、色々大変だと思います。
ハウジングに入れて固定すると本当に楽なので、長期観測にはやはりお薦めです。

再分析のやり方は、充分なように思います。場合によってはもう少し手を抜くことができます。

ada wrote:
ごこの場合比較星が1つなので、デフォルトのプロファイルが使用されると理解していました。
しかし分析後のmgグラフ状態はデフォルトとは違って見えます。
これはどう解釈すればよいでしょうか?

これは一部マニュアルから変更になっています。
当初は座標を補正と等級調整は同じ基準でしたが、
V2.13で比較星が1つでもあれば等級は調整するように変更しました。
これは全体的にはその方が正しい等級になる確率が高そうだと思ったためです。
雲っていて、比較星を惑星などと間違うとこのようなことになります。
この場合にはマニュアルで比較星のリンクを消すか、等級を目視で決めて、手で設定する必要があります。 しかたないわけです。結局、比較星が少ない場合の等級は信用できないことになります。

あと、地上風景のマスクを避けるには領域マスクを数ドット大きくマスクする必要があります。
細かくチェックされているようで、感心しています Surprised
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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 13295
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Thu Nov 13, 2008 7:44 am    記事の件名: 20081112_184118 破線火球 引用付きで返信

たぶん sTa だと思うのですが、雲で綺麗にキレギレ Wink に撮れた流星がありました。カラーカメラの視野にも入っていたので、掲載しておきます。


M20081112_184116_TK1_S9P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  17.45 KB
 閲覧数:  7769 回

M20081112_184116_TK1_S9P.jpg



M20081112_184116_TK1_S9_h.jpg
 説明:
検出点はこんな感じです。
分析では綺麗に1本になりました
 ファイルサイズ:  28.94 KB
 閲覧数:  7769 回

M20081112_184116_TK1_S9_h.jpg



M20081112_184118_TK1_C1P.jpg
 説明:
カラーカメラの視野にも入りました
 ファイルサイズ:  15.18 KB
 閲覧数:  7769 回

M20081112_184118_TK1_C1P.jpg



M20081112_184116_TK1_S9.wmv
 説明:
動画です

ダウンロード
 ファイル名:  M20081112_184116_TK1_S9.wmv
 ファイルサイズ:  255.02 KB
 ダウンロード回数:  639 回

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室石英明



登録日: 2005.05.07
記事: 1294
所在地: 石川県能登町

記事日時: Fri Nov 14, 2008 5:31 pm    記事の件名: Re: 20081112_184118 破線火球 引用付きで返信

能登からです。


M20081112_184119_IS1_P.jpg
 説明:
 ファイルサイズ:  26.88 KB
 閲覧数:  7685 回

M20081112_184119_IS1_P.jpg


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ts007



登録日: 2004.08.09
記事: 5861
所在地: 埼玉県川越市

記事日時: Fri Nov 14, 2008 10:06 pm    記事の件名: 上の11月12日の18時41分の火球の軌道計算をしました。おうし南群でした。 引用付きで返信

上の11月12日の18時41分の火球の軌道計算をしました。おうし南群でした。


B20081112_184115GMAP.GIF
 説明:
グランドマップ
 ファイルサイズ:  34.78 KB
 閲覧数:  7662 回

B20081112_184115GMAP.GIF



B20081112_184115OMAP.GIF
 説明:
軌道図
 ファイルサイズ:  11.64 KB
 閲覧数:  7662 回

B20081112_184115OMAP.GIF


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SonotaCo
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登録日: 2004.08.07
記事: 13295
所在地: 139.67E 35.65N

記事日時: Sat Nov 22, 2008 10:14 am    記事の件名: 11/21-22 引用付きで返信

11月も下旬になって、東京の北東でおうし群らしい形のよく似た火球が2連続しました。
いずれも-4等クラスです。



M20081122_005918_TK1_S4P.jpg
 説明:
単点ではgTa判定です
 ファイルサイズ:  21.52 KB
 閲覧数:  7496 回

M20081122_005918_TK1_S4P.jpg



M20081122_011402_TK1_S4P.jpg
 説明:
単点ではA12判定です
 ファイルサイズ:  21.18 KB
 閲覧数:  7496 回

M20081122_011402_TK1_S4P.jpg



M20081122_005818_TK1_S4.wmv
 説明:
動画です

ダウンロード
 ファイル名:  M20081122_005818_TK1_S4.wmv
 ファイルサイズ:  1.23 MB
 ダウンロード回数:  598 回


M20081122_011402_TK1_S4.wmv
 説明:
2つめの動画です

ダウンロード
 ファイル名:  M20081122_011402_TK1_S4.wmv
 ファイルサイズ:  1.5 MB
 ダウンロード回数:  580 回

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上田昌良



登録日: 2005.02.07
記事: 3295
所在地: 大阪府

記事日時: Mon Dec 15, 2008 6:50 pm    記事の件名: 2008年のおうし座流星群の火球は多くなかった 引用付きで返信

2008年のおうし座流星群の活動が終わって、同群の火球が
当たり年ということで、期待していましたが、結果は、

 おうし座流星群の火球は多くなかった。

ということになりました。
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